神推しが殿堂入りするまでの1年間

「突然ですが、私、高城れには、北海道日本ハムファイターズの宇佐見真吾選手と結婚します!」

1年かかったわ、だいぶ拗らせたな…。
やっと心の底から、言えそう。

1.青天の霹靂

2022.11.6
この日に「高城れにが12時から生配信します」と
Twitterで告知があった。

この日はエビ中のオンラインお話会だった。
「始まる前にちょっと時間あるし、見てみるか〜」
位の軽い気持ちで思ってたし、
「何かの告知かな〜!また楽しいお知らせかな??」
だった。

で、いざ配信が始まったら、すげぇ神妙な雰囲気。
なんかいつもと雰囲気が違う…。

れにちゃんから言葉が発せられる。

1-1.「私、高城れには、結婚します!」

…はい???
ちょっとまって、け、結婚??

YouTubeのコメ欄とTwitterのTLの雰囲気が変わる。

「おめでとう!」
「末永くお幸せに!!」
「え、なんで結婚?匂わせあった??」
「え、野球選手?出会いは??」 

お祝いしたい人、
いきなりすぎて現実を受け止めきれない人、
結婚相手の情報、

色んな人と情報が飛び交っている。

表面上は祝ってる。ただ…
「結婚?ちょっと現実受止め切れないんだけど…」
って人の方が圧倒的に多かった。

そりゃそうだよね。いきなりすぎるもん…。
(後に、お互いのストーリーで「あ〜これ匂わせやったんだな…」ってのを纏めてる人いたけどね💧)

この日は彼女は今まで見たことない女の顔だった。
「アイドルの高城れに」じゃなく、
「1人の女性としての高城れに」だったな…

1-2.私はというと…

現実を受け止めきれない。
とりあえず、現実で起こってることを整理しよう。

俺の神推しだった高城れには、結婚するらしい。
で、相手は日ハムの宇佐見真吾って人らしい。

…成績微妙やん💧
てかこの人元々夏菜子推しやったんや…。
…今シーズンこの成績で、来年大丈夫か?

いつかは、こういう日が来ると思ってた。
れにちゃんも29歳だもんね!
「結婚しても続けます!」って言ってくれてたし、
その日が今日やったって話だけか…。
その日がきた、めでたい。お祝いしたい。
ただ、どうしても、1つだけ引っかかる…

「モノノフさんなら分かってくれると思って言いました。」

…それは、あなたが言っていいことじゃない。
俺が、「モノノフさんなら、分かってくれると思って言ってくれたんかな〜」って言うのであって、
アンタが言っていいことじゃないそりよな?
それを免罪符にいうの…、あ〜イライラする。

途中からもう見れなくなってYouTubeを閉じる。
Twitterに戻る。
「あ〜俺と同じこと思ってる人おるんやな…」
ちょっとだけ安心した。

DMめっちゃ来てる。
「結婚発表あったけど、大丈夫??」

…、ご心配、ありがとうございます。
今少しだけ大丈夫になりました。

とにかくノフさんと、紫推しと、話したかった。
DMで少しだけ、思いをぶつけさせてもらった。
この時、DM送れなかったら、正直、他界してた。
やっぱり話して、吐き出して消化するって大事。

オフラインじゃないと話せない、思いの丈を全部ぶつけたい。俺も全部受け止めるから、全部吐き出したい…。酒飲んで忘れよう…。

コロナ禍って事もあって、難しいかった。
とりあえず今夜は酒買ってきて忘れよう…。

1-3.気持ちの整理

1週間経過して、色んなノフをみた。

心の底から祝福してる(できてる)人
比較的肯定的な人
1つの事実として受け止めて、特に気にしてない人
目の前の現実を受け入れられない人。
「なんでこの人と…」って不満がある人。
結婚そのものを受け入れられなくて、やんでる人。


本当に色んな人がいた。

中には、強い言葉で、
「新しい価値観だ!受け入れられないなら他界しろ!!!」
という紫推しの人もいた。

この時期のTLは、常に荒れてた。

インスタグラムの惚気投稿に対して、
「それは見たくない!消して!」
ってコメ欄にコメント、Twitterで呟いたりする人
消したら消したで、
「ノフがそういう風に言うから…」って擁護して、
消してほしいって言った人を責める人。

常に何かしらで燃えてて、彼女の一挙手一投足が
追加の燃料となって、燃え続けていた。

11年間、ももクロ好きだったど、
この時ばかりは彼女と彼女のファンが嫌いだった。

ファンは常にエアリプ送りあって、喧嘩してる。
本人は自分で線引きが出来ずに、惚気ていいのか、ダメなのか分からず中途半端。
メンバーも、イジっていいのか、タブーなのか分からないから触れられない…。

日に日に、好きだった「ももクロ・モノノフ」が、
どんどん嫌いになっていた。

特に、自分と同世代の、それこそ
「青春の全てをももクロに捧げてきた!」って人は
相当ダメージをおっていた。
好きであればある人ほど、病んでしまっていた。
「ツアー・ライブ・イベント全通!」って通ってた、
自分より熱量も時間も注いできた人が、
「ライブを見るのが辛い…」って開始30分で帰る…。

自分はそこまでではなかったが、気持ちは痛いほど分かる。

「…ちょっと、ももクロから離れよう。」

1ヶ月経って、私の出した結論。
心の整理が終わって、いつか心の底からおめでとうと言えるようになるまで、離れよう。
もし戻らなかったら、それはその時だ。

「エビ中と風見和香に逃げた」と思われてもいい。
今は、辛い思いをしなくていい方の事を考えよう。

2.久しぶりの参戦

あの日から、久しぶりに参戦したのが、
さいたまスーパーアリーナで開催されたももクリ。

半ば荒療治的に、参戦した。
ももクロのライブや楽曲は好きだし
「久しぶりに会えば、気持ちも変わるかな〜」と思って両日参戦を決めた。

ライブは楽しかった。
ただ、辛かった。

目の前で、「結婚指輪見せて!」ってスケブ芸してる女の子2人組。
それに応えて、左手の薬指を見せる推し…。

…やめてくれ、ライブ中だ。
ライブ中なんだから、
「ももいろクローバーZの紫担当 高城れに」
でいてくれてよ…。

ただただ、傷を増やしただけだった。

後日、自分の友達が言ってたことが忘れられない。
「衣装着てステージ立って、『アイドル』してる時に私の理想の姿なら、見えない所で何やっててもいい。」

これ聞いた時、本当にその通りであると思った。

この時が1番しんどかったと思う。
ももクロの公式ファンクラブからの年会費更新メールが来てたけど、更新やめて、グッズ全部捨てるか、プレゼントして本気で他界しようとおもった。

3.変化

本気で他界しようと思った。
このまま忘れる方が、自分にとって幸せなんじゃないかと思った。
彼女の事がどんどん嫌いになってく自分がいた。

最後の砦だった黒髪も髪を染めるし…。
好きだったはずなのに、気づいたら、彼女に関する情報を遮断していた。
「こうすれば、辛い思いしなくて済む。」

インスタのフォローは、彼女だけ外してたし、
エビ中ツイートが増えてきて、Twitterのフォロワーからも、かなりフォロー外されたしね。


いざ他界しようと思った時に…
今の自分があるのは、間違いなく彼女と彼女のグループのおかげな事に気がついた。

青春の思い出は、間違いなく、ももクロが中心。
とにかくお金がなかったから、
夜行バスで遠征したり、安いホテル探したり、
ライブ行くのも大変だった学生時代、楽しかった。

ここまで老若男女、本名も仕事もどこに住んでるかも分からないけど、素敵な方々と仲良くさせていただいてるのは、「ももクロ」って共通の趣味が繋いでくれたからだ。

「俺の人生を変えてくれた!」とは言えないけど、
自分の人生に彩りや生きる楽しみをくれたのは、
間違いなく、ももクロであり、れにちゃんだ。

…もう少しだけ、推してみよう。

もう少しだけ推して、感謝を伝えよう。
れにちゃんと、ももクロと、モノノフさんに。
他界するのは、それからでも遅くない。

主現場は変わってしまったし、
「誰を一番に推しているか?」と聞かれたら、
「私立恵比寿中学の風見和香さん!」と答えるよ。

でも、「ももいろクローバーZ 高城れに」は、
誰とも比較することができない。
言い訳に聞こえるかもしれないが、そういうのじゃない。自分の中で比較対象では無いもっと大切な存在。

こういうのを、「殿堂入り」というらしいのだが、
1年経って、コレで心の中のモヤモヤ決着をつけることにした。

ももクロのライブは楽しいし、モノノフさんも素敵な人ばかりだもんね。
れにちゃんも、「モノノフさんは何したら喜んでくれるかな〜」って考えてくれる人だし、これからも素敵な思い出を沢山作っていきたいな、と思えるようになった。

これからも、よろしくお願いします。

4.最後に

9/3に、ももクロとしては多分最後の接触イベント
「れにちゃんの写真集のお渡し会&特典会」がある。

元々、「私、やりたい!!!」って言ってたことだね。
また1つ、夢が叶っておめでとうございます!
(写真集、ちょっとセクシーすぎるよ…💧)

その時言えるか、言うべきか、分からないけど、
今なら、やっと、心の底から言えそうです。

高城れにさん、ご結婚おめでとうございます!
末永くお幸せに!


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