子どもに習うICT活用の技術(Padletの活用)
私は、小学校の1年生の担任をしています。
ICT活用を推進していく中で、やはり高学年担任をしていた方がいろいろな実践をすることができるので良いなと思っていた時期もあります。
しかし昨日、その逆で低学年担任だったから生まれた小さな驚きもありました。
結論、どちらの良さもあるのでしょう。
ただ、今回は情報担当でありながら1年生担任である私が感じる『1年生とともに学ぶICT活用の良さ』について記事にしてみたいと思います。
情報活用能力の位置づけ
まず、大前提として私は低学年の内のICT活用については「ほどほどに」という考えをもっています。
まずはしっかりと小学校の授業について、基礎基本を身につけてもらいたいと思っています。
とはいえ今は、その基礎基本において言語能力と同等の位置に情報活用能力がありますので、情報活用能力を養っていく必要があります。
そして、情報活用能力を育むためにICT(タブレット等)は必要不可欠ですので、必要に応じて使っていくというスタンスをとっています。
姿勢や机上の使い方という面でも低学年は難しいものがありますし、何よりタイピングができないというのも痛いところです。
一生使うわけではない手書き入力を極めても仕方がないですし、音声入力は一斉に行うにはハードルが高いし・・・ということで、そのあたりの使い方も考慮する必要があります。
さて本題に戻ります。
あるクラスでのPadletの実践のお助け中
この度私が経験したのは、Padletに関しての児童から教えてもらったという出来事です。
しかも、担任ではない3年生の児童からの教えでした。
詳細は、文字では伝えきれないのですが、3年生のあるクラスでPadletを使って体育の技を共有しようとしていたところ、動画の投稿がなかなか上手くいかないという状況でした。
私は空き時間だったので、そのクラスに呼ばれて対応しようとしたのですがなかなか解決策が導き出せずにいました。
解決策の一つとして提示した方法では、動画がカクカクしてしまい、あまり効果的な活用にならない状況でした。
そこでそのクラスの子が、カメラアプリで撮った動画を、googleドライブ経由ではめ込み、画面を最大化すると再生できるという方法を編み出しました。
(↑文章のみでは、全く伝わりませんね・・・申し訳ないです)
そのクラスの子どもたちも私がICTに長けていることは知っているので私よりも先に解決策を見いだしたその子はヒーローのような扱いでした。
まさに「問題解決」であり、「情報活用技術」です。
担任学級ではありませんでしたが、とても良い現場に居合わせたなと私まで嬉しくなりました。
また、その児童が私が2年前に1年生の時に担任をしていた児童でもあるので、なおさら嬉しく思いました。
タブレットに対するマインドセット
低学年で子どもと共にICT活用をしていると思わぬ壁にぶち当たることが結構あります。
しかし、それを打ち破っていく子どもを間近で見ることができるというのも大きな喜びです。
壁に出会っても「ICT怖いからやめておこう」ではなく「どうやったら解決できるかな」というマインドの部分を育てることができるのは低学年担任の大きな強みであると考えます。
今後、この子たちが高学年となり委員会などで活動するときに当たり前のようにタブレットを使用するという土台ができつつあるというのも実感しています。
この低学年の内に種をまくという意味でも情報担当が低学年を受け持つことのメリットは大きいと思っています。
今回のことは、「弟子に教わるとはまさにこのこと!」(byアバン先生)とひっそりと思っていた出来事でした。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?