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エルデンリング古竜信仰RP #9

・前回

エルデンリング古竜信仰RP #8|えびやろう (note.com)

前回はラダーン祭への参加が決まった所まで進めた。
今回は将軍ラダーンに挑戦していく!

プレイヤー・ネーム:Thorvald
素性:放浪騎士

・今回のプレイ記録

Thorvaldは、円卓で身支度を整えていた。
箱に仕舞っていた装備を見直し、今所有している中でよりすぐりの獲物を選び、手に取っていく。

此度は、どれだけ準備に手間をかけてもいい。
デミゴッドと呼ばれる存在に挑むのは二度目だが、ラダーンがゴドリックとは次元の違う相手であるのは、人々の語りからわかることだ。

支度の最中、ローデリカとヒューグの下を訪ねた。

ローデリカは、調霊の仕事に自信をつけたようだ。
出会った時から暗い顔ばかりの娘だったが、自分はもう見習いではないと誇る姿は明るく見えた。

ヒューグはと言えば、ローデリカの面倒を見ている内に、彼女を弟子のような、娘のような存在だと思うようになったらしい。

この老人は、それを弱さだと言った。
ヒューグの手に入れた感情が強さなのか弱さなのか。それは、こちらの判断できることではないが、この円卓でただ一人孤独でいるよりは、ずっといい様であると思った。


装備、祈祷、聖杯瓶の調整。
支度を整えたThorvaldは、戦祭りに参加すべく赤獅子城へ向かった。

先日ぶりに訪れた赤獅子城は、すっかりと様子が変わっていた。
褪せ人と見れば襲いかかる者たちの姿はなく、城内からは、兵らが唱和しているのだろう鎮魂歌が聴こえてくる。

城の広間には、多くの戦士たちが揃っていた。

戦祭りへの参加を約束したブライヴに、

いつぞやリムブレイブで出会ったアレキサンダーの姿もあった。

他にも、方々から集まったのだろう戦士らが揃う中。
こちらの到着を待っていたかのように、ジェーレンが戦祭りの開幕を告げた。

戦祭りの開催場所に向かう傍ら、ジェーレンは将軍ラダーンが今置かれている状況について語ってくれた。

無惨な話だった。
破砕戦争の折、マレニアというデミゴッドと相討ったラダーンは、腐敗によって正気を失い、死体を喰らいながら戦場跡を徘徊しているのだという。

ジェーレンが、この戦は弔いだと言った理由が、Thorvaldにはわかった気がした。
もはや、肉体が腐り落ちて死を待つばかりの将軍を、この手で送る。
ラダーンには戦士の誉れを持ったまま、この世を去ってもらいたいというわけだ。

Thorvaldは、戦祭りに向かう転送門に手をかけた。
ラダーンという人物には、多くの人々が想いをかけているのがわかる。
Thorvaldもまた、武器を握る手に力が篭もるのを感じた。

(このラダーン戦。まさかの録画ミスをかましてしまい、以前のプレイデータで撮ったものを流用しています。申し訳ない~~)


激しく刃をぶつけあった祭りは、将軍の死とともに決着を見た。

ラダーンが倒れると、星々が空を流れ、一つの流星が地に落ちる。
あれが、彼の留め置いていた運命の星だったのだろう。

祭りを終えた戦場には、少ないながら残る者の姿があった。

ブライヴはこちらの武勇を認めつつ、星が落ちたことを喜んだ。
彼はラダーンをまさに神話の英雄だと称えたが、それにはまったく同感だった。

あの将軍は、腐敗に侵されてなお凄まじい戦いぶりを見せ、そのうえ星を空に留め置いていたのだ。もし、彼が万全の状態であったなら、今頃はこちらが砂塵になっていたことだろう。

(壺の中身もここで明確に……)

アレキサンダーは、怯えた戦いをしてしまったことに、落ち込んでいるようであった。
声をかけるか迷ったが、彼はすぐに己を取り戻し、自分がもっと強くなることを楽しみにしていてくれと、笑いながらこちらに言った。

赤獅子城に戻ると、そこには満足げなジェーレンの姿があった。
よき祭りを開催できたことで、彼も肩の荷が降りたような顔をしていた。

ジェーレンは、古くから想うことがあるゆえ、これから旅に出るという。
いつか、また出逢える時があればよいと、Thorvaldは思った。

赤獅子城から夜空を見上げ、Thorvaldは感慨に耽る。
狭間の地が律の乱れから狂ってなお、ラダーンという戦士は、彼の臣下が望む形で結末を迎えられた。
そのことが、殆ど彼を見知らぬ自分からしても、喜ばしかった。

次回へつづく。
エルデンリング古竜信仰RP #10|えびやろう (note.com)

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