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普段は怖い先輩は僕に会うと可愛くなってしまうらしい?



小林由依中編



怖い先輩っているよね


△△:なぁお前小林先輩って知ってるか?

○○:あぁ...知ってるけど?

△△:めっちゃ怖いよな

○○:え?そう?

△△:え?怖くねぇの?

○○:全然

△△:強心臓だな

○○:どこが怖いわけ?笑

△△:さっき小林先輩がハンカチ落としたから後ろから声掛けて渡したらさ



△△:小林先輩ハンカチ落としましたよ!

由依:ん、

△△:え?

由依:何?

△△:いや...

由依:じゃあ私急ぐから

△△:あの

由依:何よ?

△△:何でもないです...

由依:ジロジロ見ないでよ

△△:すみません...



△△:って...

○○:そんな人だっけな?

△△:お前が知ってる小林先輩って別の人なんじゃねぇか?

○○:特徴は?

△△:可愛い

○○:うん

△△:下の名前が由依

○○:一緒だよな

△△:え、もしかして二重人格とか?

○○:んなわけ笑

△△:じゃあなんでこうも食い違うんだよ

○○:お前が嫌われてんの笑

△△:ひっでぇ笑

○○:とりあえず昼休み話してみるわ

△△:俺の事もよろしく言っといてくれ

○○:へいへい


△△から聞いた情報に疑問を覚えながら昼休み屋上にいる小林先輩の元へ向かう。


ガチャ

○○:小林先輩

由依:○○来てくれてありがと



○○:いや、僕も話したかったので

由依:話したい...///

○○:はい?

由依:いや、嬉しかっただけだから

○○:やっぱり違うんだよなぁ...

由依:何が?

○○:今日友達が小林先輩のことめっちゃ怖い人って言ってたので

由依:友達?誰だろう?

○○:今日の朝ハンカチ落としましたよね?

由依:うん

○○:その時届けてくれた奴です

由依:あぁ...あの子ね...

○○:そいつが怖いって言ってました

由依:私朝は機嫌良くないんだよね

○○:なるほど!そういうことだったんですね!

由依:うん、友達にもそう伝えておいて

○○:はい!

由依:話したいことってそれ?

○○:はい!

由依:そっか...

○○:どうしました?

由依:いや、別に普通に私と話したいのかと思ってた訳じゃないから

○○:ふふっ笑

由依:何よ

○○:全部言っちゃってます笑

由依:あ...

○○:良いですよお話しましょう!

由依:ほんとに!?

○○:はい!

由依:今日友達の理佐っていう子がさ!

.......


そこから昼休み中小林先輩と話してから教室に戻った。



○○:ふぅ

△△:おつかれ

○○:おうよ

△△:どうだった?

○○:やっぱり怖くなかった

△△:何でだ...

○○:朝は機嫌悪いって言ってたぞ?

△△:そんな訳ないだろ笑

○○:何でだよ嘘ついてるって事?

△△:朝機嫌悪いだけで狂犬ってあだ名付く訳ないだろ笑

○○:狂犬?

△△:知らねぇの?小林先輩のあだ名

○○:初耳

△△:まぁとりあえず朝話しかけるのはやめとくか

○○:そうしろ

△△:○○は?放課後どうする?

○○:放課後は小林先輩に呼ばれてる

△△:死ぬなよ

○○:死なねぇよ笑

△△:分からんぞ狂犬だから

○○:気を付けるよ

△△:おう


憂鬱な昼休み後の授業も乗り越え放課後になった。


呼ばれているのは小林先輩のいる2年生の教室。HR終わりに慣れない人達とすれ違いながら何とか辿り着いた。


○○:小林先輩

由依:遅いぞ



理佐:呼んどいてそれは可哀想だよ

○○:あっ

理佐:私は渡邉理佐ね



○○:よく小林先輩からお名前聞いてます

理佐:嬉しいね有名人だ



由依:理佐は帰らないの?

理佐:ん?あ〜邪魔しちゃ悪いよね

○○:??

由依:ちょっと...

理佐:じゃあまた明日ね狂犬ちゃん♪

由依:理佐っ!

理佐:じゃ!


と言って颯爽と行ってしまった。

○○:あの...

由依:今の聞いた?

○○:その...狂犬ですか?

由依:うん、

○○:実はさっき友達から聞きました

由依:もぉ...何で皆知ってるのかな...

○○:何かマズイんですか?

由依:まず...いや、まずくはないかも

○○:じゃあ何でそんなに気にするんですか?

由依:狂犬って怖いイメージじゃない?

○○:まぁ怖いですけど

由依:ほら...

○○:でも何が問題なんですか?

由依:それは...///

○○:言ってくれないと分かんないです

由依:それは...好きな人に怖い人だって思われたくないじゃん...



○○:好きな人に怖い人だと思われたくないですか?

由依:うん

○○:由依さんなら大丈夫ですよ可愛いので

由依:可愛い?///

○○:何で照れてるんですか可愛いですよ笑

由依:じゃあさ...私と付き合える?

○○:僕ですか?付き合えますよ寧ろ僕には勿体ないぐらいです

由依:そっか...///

○○:だから何で照れてるんですか笑

由依:好きな人に怖いって思われてなかったのが嬉しいの

○○:ん?

由依:鈍感なの?笑

○○:え!?

由依:ほらもう告白したようなもんだよ?

○○:いや、僕もOKしたようなもんですよ笑

由依:本当に彼氏になってくれる?

○○:本当に僕でもいいんですか?

由依:○○がいいの

○○:なら喜んで

由依:やった!


ギュッ!


○○:ふふっ笑

由依:何?

○○:可愛いです笑

由依:今笑ったよね?噛み付いちゃうぞ?



○○:それでも可愛いです狂犬というよりチワワです笑

由依:もぉ〜///

○○:ほら、お散歩行きましょ!笑

由依:一緒に帰ろ?だろ!笑

○○:すみません笑 一緒に帰りましょ!

由依:明日から小林先輩じゃなくて由依ね

○○:由依かぁ...僕皆に怖がられるかなぁ

由依:狂犬の彼氏だからね笑

○○:本当は人懐っこいチワワなのになぁ

由依:それやめて?

○○:今のは狂犬です笑

由依:チワワモードは○○の前だけだから///

○○:それはズルいですよ...

由依:ほら!帰るぞ!

○○:あっ、待ってください!


小林先輩の僕だけに見せる一面は愛くるしくてたまりませんでした。

〜Fin〜












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