人たらしの噂が流れている彼は何故か地味な私にちょっかいをかけてくる!?
久保史緒里中編です!
あのお方のリクエスト...!
美月:史緒里〜!おはよ!
史緒里:美月!おはよう!
美月:あっ○○くんだ
史緒里:あの子私の前の席なんだよね
美月:人たらしくんが前の席で大丈夫?
史緒里:どういう意味?
美月:いや、何かされてないかなって笑
史緒里:あぁ...まぁ...
美月:その反応は何かされてるよね?笑
史緒里:ちょっかいかけられる位だから笑
美月:へぇ〜
史緒里:そもそも何で人たらしって噂流れてるんだろ
美月:さぁ?でも史緒里にちょっかい出すなら人たらしかもよ?笑
史緒里:それは酷くない?笑
美月:ごめんって笑
史緒里:いくら私が地味でも笑
美月:あっ!もう授業始まっちゃうや!
史緒里:また放課後ね!
美月:うんっ!
私は別に○○くんと話すつもりも馴れ合うつもりも無かった。
でも...
○○:ねぇねぇ久保さん?ここの問題分かる?
史緒里:(隣に聞けば良いのに...)分かんない
○○:えぇ久保さんは頭いいって聞いてたのに
史緒里:良くないから
○○:そっか...
史緒里:(本当は分かってるけど)
○○:じゃあ好きなタイプは?
史緒里:授業中だよ前向いて
○○:はい...
図書委員の昼休み当番でも...
○○:あぁ!久保さんじゃん!
史緒里:図書室で大声出さないでください
○○:すみません
史緒里:(この人本なんて読むの?)
○○:いやぁ偶然だね〜
史緒里:そうだねー(どうせ知ってたんでしょ)
このような毎日を送っていたある日
史緒里:はぁ...
美月:どうしたの?
史緒里:○○くん...
美月:あぁ!あの子めっちゃいい子だよね!
史緒里:美月仲良くなったの?
美月:いや結構見かけるんだよ
史緒里:へぇ〜良い人なの?
美月:この前はおばあちゃんの荷物持ってあげてたよ!
史緒里:へぇ...
美月:それに子供に駄菓子奢ってた笑
史緒里:ふふっ笑
美月:それに何か女子のこと下の名前で呼ばないらしいよ
史緒里:確かに...ずっと久保さん呼びだったかも
美月:人たらしの割には距離感保ってるよね笑
史緒里:悪い人じゃないのかもね...
それから私は彼と話すようになった。
寧ろ彼との会話が楽しみになっていった。
○○:久保さんは一人っ子なんだね
史緒里:そうそう!○○くんは?
○○:僕は姉と妹がいるんだ〜
史緒里:えー!いいなぁ!
○○:もううるさくて仕方ないよ?笑
史緒里:1人だと家に帰ってから寂しいんだからね?笑
○○:それはそうなのかも...想像できないけど
史緒里:まぁそうだよね〜笑
美月:史緒里〜!帰ろ!
史緒里:うん!じゃあまた明日ね○○くん!
○○:久保さんも気を付けてね
史緒里:うんっ!
その日の帰り私は美月と2人で学校近辺で買い物をして帰るところだった。
美月:ん?あれ?
史緒里:どうしたの?
美月:いや、○○くんぽい人が
史緒里:どこ?
美月:あそこ
そう言って美月が指さした先には確かに○○くんらしき人が...
史緒里:やっぱり人たらしじゃん...
5人の女性と一緒に歩いていたのだ。
美月:史緒里?大丈夫?
史緒里:大丈夫だよ...帰ろ?
正直この人は優しい人で噂も嘘だろうという風に信じて疑わなかった自分が馬鹿らしく思えてきた。
そして翌日は彼と話さず放課後を迎えた。
○○:久保さん?
史緒里:何...
○○:その...今日話せなかったなと思って
史緒里:あっそ...
○○:え...僕何かしたかな?
史緒里:何も
○○:じゃあ何で...
史緒里:人たらし...
○○:え...
??:おにi...
史緒里:嘘つき人たらしなんかと話したく無いの!もう話しかけないでよ!
私は一方的に彼を怒鳴りつけて教室を飛び出した。
史緒里:はぁ...
??:あのっ!
史緒里:ん?何?
??:その...さっきの話聞いちゃって
史緒里:ごめん誰にも言わないでくれる?
??:実は...私...○○の妹なんです...
史緒里:え!?妹さん?
和:私和っていいます
史緒里:和ちゃん...
和:その...恐らく誤解をされてるんじゃないかと思いまして...
史緒里:誤解?
和:私たち俗に言う大家族って感じで...久保先輩が見たのも私含めお兄ちゃんとお姉ちゃんが一緒に歩いてるところじゃないかと...
史緒里:そうなの?
和:はい...
史緒里:そういえば小学生か中学生ぐらいの子もいたような...
和:それは多分祐希お姉ちゃんですね...大学生です...
史緒里:そうなの!?
和:とにかく誤解なんです...お兄ちゃんの人たらしの噂もそこが原因なんです
史緒里:悪いことしちゃったな...でももう話しかけるなって言っちゃったし...
和:お兄ちゃんは近くの公園に呼んどいたのでもし良かったら行ってあげてください!
史緒里:本当にありがとう...ちゃんとお兄さんと仲直りしてくるから!
和:はいっ!
私は急いで公園に向かった。
史緒里:○○くんっ!
○○:久保さん...
史緒里:はぁはぁ...その...さっきはごめん...
○○:誤解させた僕が悪いから仕方ないよ
史緒里:○○くんはほんとに優しいのに...私...
○○:気にしてないってば!それより明日からいつも通り喋ってよ!
史緒里:優しすぎるよ...どんどん罪悪感が溢れてきちゃう笑
○○:ちょっと姉ちゃんにも和にも注意しとかないと...
史緒里:いやいや!ほんとに私が悪いから!
○○:良かった...もう話せないかと思ってたから笑
史緒里:ほんとにごめん...
○○:良いってば笑
史緒里:私普段男の子と喋らないし○○くんと話せて嬉しかった...楽しかった///
○○:嬉しいな!
史緒里:その...あんな事言った後に申し訳ないんだけど私と付き合ってください!
○○:え?僕なんかで良いの?
史緒里:○○くんしかいないの///
○○:そっか...///
史緒里:返事聞かせて欲しいな///
○○:よろしくお願いします!
史緒里:やった...///
○○:久保さんから告白されるとは思ってなかった笑
史緒里:もう彼氏なんだから久保さんじゃなくて史緒里って呼んでよ///
○○:し、史緒里///
史緒里:なーに!
○○:可愛いっ...///
史緒里:恥ずかしい...///
○○:そうだ!今から家行こ!
史緒里:え!良いの?
○○:姉ちゃんも和も居るだろうし!
史緒里:尚更良いの?
○○:史緒里一人っ子で寂しいって言ってたじゃん!大量にお姉ちゃん出来るよ笑
史緒里:嬉しいな!
○○:じゃあ行こっか!
史緒里:待って!手繋いで行こ?///
○○:うん!
ギュッ!
○○:ふふっ笑
史緒里:えへへっ///
この後○○くんの家でお姉さん達ともお友達になれました。
人たらしと噂の彼氏は家族想いの優しい人でした。
〜Fin〜
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