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7月10~14日①

今週は、子どもが学校をずる休みしたいと言いだして、それはまあ時々言いだすのだけれど、一回休んだら つきましては来年の3月末まではずる休みなしやで。と言うたら、それでも休みたい。なんか学校行く気しいひんねん。ということで 公に一日学校を休ませることにしてその旨を学校のアプリに送った。

知的障がいのない発達にかたよりのある子どもの場合、通学はどうしてますか。わたし(ごぼう)は、幼稚園のときから、たまにずる休みOKにしてました。そのときは発達にかたよりがあると はっきりわからない状態だったけれど、でもナイースな選択だったと思う。すりへらさないようにすることが大切。
子どもは、たぶん定型発達の人々のふつうに合わせてがんばっているところ、エネルギーを調整するとかそんな器用なことができないので不器用に更にがんばって・がまんしてしまう、それのため いつもがんばりすぎている。自分をふりかえると、そういう感じだったのと、子どものいらいらする様子をみていて人ごとには思えない。

最近子どもは物語を書くことにはまりだして、学校にも他に同じように物語をこしらえるのにはまっている子がいるらしく、それはとてもうれしいことで、家でもとりつかれたように集中して、ひとつのノートに章立てして物語を書きつづけている。その様子を見るととてもうれしい。
その集中しているうしろに いそいそモーツァルトの倍速CDをかけたりしている。その効果がでているのかはわからないけれど、宿題はしたくないというのに、その物語作成は必ずやっていかなあかん宿題でもないのに、きっちり自分からノートをとりだして構えて書きだしている。作家哉。

発達にかたよりのある私の子どもの、おそらく書くことは向いていることのひとつだと思っていて、読んでくれ。と もってきたそのノートを読むとわたしには永遠に思いつくことのできない比喩が
物語はじまってわずか数行にしてつかわれていて、そこを激賞した。
すごいやん。すごい。と言葉をラップのように空間に入れこませる。

その日からその比喩は、毎章ごとに登場するようになって、やっぱり人はほめられると、うきうきしてそこを伸ばそうとする素直な性質がある。

そういうことで、ずる休みの日に、ふだんわたし(ごぼう)が行くお茶を飲む店に連れていき、というか子どもは今となっては どこにもついてこなくなって、それから急な予定変更、急な用事などには対応できないからか、だいたい怒って行かないと言ったきり、絶対考えを曲げることはないので、
ずる休みをすると言ってきたときに、じゃあお母さんがいつもいってるお茶飲むとこについてきて。そこで物語書きいや。と約束を事前にとりつけてから、ずる休みを了承する。

それでも当日になるとやっぱり行かない。とごねだして、これはうちの子のお家芸なのか、かたよりがあるから、そう言ってしまうのかはわからないけれど、このごねは毎日の中でよくよく出てくる。
それから食事に関しても、小さい頃からいらん。と言ったらそれきり。ということが多かった。
それはそれとして、家で喫茶店ごっこをするほうがたのしいから行きたくない。と代替え案とともにもごねられたが、約束まもり。という点でこっちもごね返して暑い中ふたりは喫茶店に行くのだった。

そこでまあまあゆっくりできる椅子にすわって、子どもは子どもセット的な、飲みものとスイートのセットをたのんで、ごぼうも何なかセットをたのんで 二人用の席を贅沢にふたつ使って横並びですわり、子どもは物語を、わたしはわたしの用事をして各々自由にすごした。
子どもはそこで家の中より少しだけ大人っぽくすごして、でも子どもなのでいろいろなことができず、それをわたしが手伝って、何とか物語をこしらえていたが、音がうるさいからか、あんまり来ない場所だから調子が出ないのか、ここより家のほうが書けるから家に帰りたいという。

この日はいちにち子どもと過ごしたのだけど、いらいらすることなくたのしく過ごせた。脳内にか現実部分になのかは不明だけれど心地よい風がふいている。

少し前までは、子どもが家に一日いることを思うとそれだけで脳も身体も どっとすでにがんばった後のしぼりかすのようだったけれど、
なんといっても放課後等デイサービスのおかげで、わたし(ごぼう)の体力が温存されたのと、子どもがデイサービスの先生や友だちにものすごい速度でなじんでいって、そのことで苦手な学校にも渋々ながら行くようになって、そこいら辺から、歯ぐるまが がたっ がたっ と最初は回っているのかもごぼうのところまで、その歯ぐるまが来てんのかもわからない 脳内のかき氷のこそげぶりだったけれど、
今は涼しい風が吹いている。涼しい風に吹かれている脳。
ああそうかデイサービスの先生もだし、このところ行ってる病院の先生や市役所の人や友だちや友だちの子どもや親や元の家族、学校の先生や子どものお友だち、今から面接行ってくるわってラインをくれる先輩、それら全てのおかげで 今日の脳は たすかっている。

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