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すぐわかる!BIダッシュボードの種類と使い方

企業がダッシュボードツールを導入する際、利用部署、管理職などによって、異なるタイプのダッシュボードを用意する必要があります。この記事は三つの種類に分け、それぞれの特徴と利用シーンを説明します。

(以下のダッシュボードはFineReportで作りました。)

1.戦略型のダッシュボード

戦略型のダッシュボードは名前の示すように、企業の経営戦略と方針につながるダッシュボードです。経営者が一目で企業の運営状況を把握するので、将来の戦略を立てられ、迅速な意思決定を実現します。

戦略型のダッシュボードの主な目的がモニタリングで、問題が起こる原因の分析に着目していません。したがって、このようなダッシュボードは経営者が運営に存在する問題を素早く診断し、アクションを取るように、鍵となる指標やデータのみを表示します。

戦略型ダッシュボード1

経営ダッシュボード実例)

戦略型はすべてのダッシュボードにおいて、一番自動車と飛行機のダッシュボードと似ています。運転手が自動車の状況を把握するように、経営層、管理層は企業、部署がどの程度うまく進んでいるかをつかみ、正しい道を歩むことを確保できるのではないでしょうか。

戦略型ダッシュボード2


2.分析型のダッシュボード

分析型のダッシュボードを介して、管理者はおもての情報を知るだけではなく、現象がなぜ起きているかを分析できます。

ドリルダウンしたり、フィルターをかけたりすることで、集計データから詳細データを深掘りして、「売上高はどうして下がったのか」、「ECサイトのコンバージョン率はなぜ低いか」どの問題を起こした原因を究明するということになります。

マーケティングダッシュボード

マーケティングダッシュボード実例)

戦略型のダッシュボードと違って、分析型のダッシュボードは特定の課題について、指標から詳細まで1つにまとめます。【戦略】を立てる経営層より【戦術】を取る中間管理職のほうに役に立つと考えられます。

分析型ダッシュボード2


3.モニタ―型のダッシュボード

全体の情報のモニタリングを目的とした戦略型と分析型のダッシュボードと違って、モニター型のダッシュボードはリアルタイムに毎日のデータを報告し、特定の業務の進捗状況を反映しています。例えば、設備の稼働状況、生産進捗状況状況、店舗の在庫状況など。つまり、モニター型のダッシュボードを利用して、戦略と戦術を毎日に分解し、業務担当者に目標達成を意識させることです。

モニター型は実務部門のニーズに対応するためのダッシュボードです。業務現場を把握し、異常状況を通知することで業務に取り掛かることができます。

モニター型のダッシュボードの役割は以下の三つあります。
①KPI確認:

例えば、ビジネスの現場において、売上や業績に関係する指標(KPI)を確認し、達成度合いを可視化することができます。

モニター型ダッシュボード1


②閾値アラート:

KPIを確認するとともに、閾値などのアラート設定も必要です。例えば、設備の消費電力量の閾値を設定し、それを超えた際にアラートを表示し、管理者に通知します。



③データ監視:

特定の場合で、リアルタイムで毎時間、毎分のデータを確認する必要があります。例えば、鉄道の列車運行管理、証券取引所の売買高、航空機の運行状況など。

モニター型ダッシュボード3


まとめ

要するに、BIダッシュボードを組織全体で活用すれば、経営層だけでは、中間管理職、現場担当者なども時間や場所に縛られるなく進捗確認を行い、施策を取ると言えるでしょう。

企業が導入する際、市場のBIツールを比較し、自社のニーズに合わせるツールを選択するのが重要です。Java製のFineReportは業務システムに組み込みやすいし、Excelを使いこなせる程度のスキルがあればダッシュボードを作成して分析できます。

無料トライアル版もあるので、ぜひダッシュボード機能を体験してみるのはいかがでしょうか。


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