5/19(日) 優駿牝馬

能力と適正差が明らかだったと後々わかる一戦。与えられた数少ない手がかりからそれらを見出すのはかなり難しいですが今回も懲りずに絞った馬券で的中を狙います。




2023
12.3-10.5-12.3-12.6-12.3-12.0-12.0-12.0-12.0-12.0-11.6-11.5

2022
12.4-11.0-11.9-12.6-12.7-12.5-12.3-12.1-11.6-11.3-11.3-11.7-11.8

2021
12.5-11.1-11.8-12.3-12.2-12.6-12.6-12.4-12.1-11.3-11.7-11.9

2020
12.3-11.1-12.0-12.3-12.1-12.7-13.0-12.6-12.1-11.2-11.2-11.8

2019
12.5-10.9-11.7-11.9-12.1-12.2-12.3-12.2-11.7-11.4-11.6-12.3



近5年のラップを並べてみると明らかですが、オークスは基本道中かなり緩みます。ここには記していませんが過去10年に遡っても道中緩んでの3~4Fの末脚比べの傾向は変わりません。去年だけが例外中の例外で、田辺騎手による正確無比な逃げにより持続戦が問われるタフなレースになりました。

そしてここから“オークスは上がり最速を本番で出せる馬を探せばいい”という推理が浮かび上がってきます。実際これは間違っておらず、過去10年オークスで上がり最速を出した馬は[7-2-1-2]と脅威の馬券率をほこります。過去10年の好走馬のうち上がり3位を出さなかった馬は全30頭中7頭おらず、優勝馬に関しては0頭です。上がり最速を出せそうな馬を見つけることがオークスで勝つための第一段階になります。その糸口になりそうなのが桜花賞。あのレースの上がり最速を買えばいいという結論に飛びつきたくなりますがそこに大きな落とし穴があるのです。

桜花賞で上がり最速を出したオークス出走馬は過去15年で11頭。11頭の成績は[6-0-0-5]であり、かなり極端な成績になります。これだけではあまり使い物にならないデータですが一手間加えることで一変します。
桜花賞上がり最速∧桜花賞優勝馬 [5-1-0-0]

桜花賞上がり最速∧桜花賞非優勝馬[0-0-0-5]


一目瞭然ですが桜花賞で差しきれなかった上がり最速馬はまずこない。ここまでくっきり傾向が現れると笑ってしまいますね。また、上がり最速で桜花賞を優勝した馬たちは能力の違いだけで適性の壁を無視できた名牝ばかりだったことも要注目です。逆に器の違うピュアマイラーはオークスに一頭も出てこないというわけです。(今年でいえばアスコリピチェーノがですね。)

2023年リバティアイランド
2020年デアリングタクト
2018年アーモンドアイ
2014年ハープスター
2012年ジェントルドンナ
2009年ブエナビスタ


そして今回、ライトバックにはこの絶望的なデータが当てはまってしまいます。ですから、先に書いておきますがライトバックは1円も買いません。





また今回の優駿牝馬の予想を組み立てる上で一番重要なのが「ステレンボッシュに先着できるかどうか」だと考えました。
ステレンボッシュのことは桜花賞前から評価していましたが前走では印を回しませんでした。桜花賞の記事にも書きましたが彼女のことを中距離馬だと考察していたのです。しかし現実では優勝してしまった。ただこれは彼女がマイル馬だということにはなりません。むしろ中距離馬が鞍上の手腕と能力だけで勝ちきってしまったと考える方がすっきりします。実際、道中は後方からの追走になってしまっていましたしマイルの流れにのれていませんでした。
ここで重要なのがマイル馬ひしめく桜花賞で中距離馬が勝ってしまったという事実。これは今回のオークスにおいてステレンボッシュとその他桜花賞組との格付けがもう済んでしまっていると考えるのが自然だということです。
ですから重い印を打つべきは「桜花賞以外でステレンボッシュを撃破できる伏兵」か「何かしらの理由で桜花賞では力を出し切れなかった中距離馬」の2択になるわけです。








🥀優駿牝馬🥀
◎チェルヴィニア
〇ステレンボッシュ
▲サフィラ
△コガネノソラ
△タガノエルピーダ
△スウィープフィート





◎チェルヴィニア

結局オークスもこの馬に本命を打つことにしました。現状ステレンボッシュを撃破出来るのはこの馬しかいません。能力の詳細に関しては桜花賞の記事に書いたので読んでみてください。前走はやはり臨戦過程や騎手、枠など諸々の不利が厳しかったのでしょう。大敗でオッズ妙味が出ると思っていましたがまさかの2番人気で大横転。しかし、能力を発揮できれば勝ち負けに一番近い存在なので1番手評価としました。



〇ステレンボッシュ

やはりこの馬が世代の主役でしょう。内枠に入ったことでマークされやすくなったことが気ががりですが、先程書いた通り桜花賞組とは格付けが済んでいますし相当のへぐりがあっても着内外しはないかと。



▲サフィラ

個人的には本命対抗が圧倒的二強だとみていますし今年のオークスは残り一枠を見つけるゲームだと思っています。そんな中、見直せる材料が多いのが▲サフィラ。近走は凡走続きですがパフォーマンスを落とした明らかな理由があります。この馬は近親からして中距離馬であることは明らかですからマイル戦でパフォーマンスを落とすのは当然。寧ろハイレベルなマイル戦だった阪神JFであのアスコリピチェーノと0.7秒差の4着は褒めてもいい内容です。前走は馬体重-10kgで明らか力を出せる状態ではありませんでしたしこちらも流れてレースがマイル質寄りになっていました。
そして今回馬体重は+22kgと完全に戻してきていますしチェルヴィニアに完敗しているもののアルテミスSでは2着ですからここで買うだけの素質も確か。
この馬の一発は全然あっていいとおもいます。




他に一発あってもいいのがコガネノソラとタガノエルピーダ。

コガネノソラはスイートピーSの時計が優秀ですし元々フローラSに出走していたら本命にする予定の馬だった程。内枠に入ったことですんなり好位につけられる可能性もありますし多少人気していますが評価します。

タガノエルピーダに関してはマイル馬だと考えていたので切る予定でしたが陣営は当初からオークスを使う気満々だった話を耳にしていれることにしました。元々、素質面はかなり評価していて朝日杯FSでは本命だったほど。個人的には近走のような先行競馬ではなく程々に脚を溜めて末脚を爆発させてほしいです。

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