あすなろ

去年弾き語りライブの時に特典として配布した曲です。
大切なうただから再録しました。

兄妹のいない一人っ子で両親共働きのわたしにとっての家族は、祖母は物凄い大きいもので、おばぁちゃんっ子だったわたしは休みの時はおばぁちゃんの家でおばぁちゃんの隣に布団を敷いて一緒に眠ることが大好きでした。
ハイカラなおばぁちゃんが大好きでした。

亡くなる時に本当にもう会えないなんて信じられなかったし未だに夢を見ると号泣して目覚めることがあります。
わたしが熱を出したりするとすごい確率で夢に出てきてくれる。泣く。

小さい時からおばぁちゃんの部屋にある昔っぽいレトロなつくりの鏡面台に憧れていて、引き出しをあけると化粧品のいいにおいがして凄い憧れていました。
わたしは昔から女の子っぽく振る舞うと父に馬鹿にされるのが嫌で凄い男の子みたいな振る舞いをして幼少期を過ごしてきたけど祖母はいつでも女の子として扱ってくれてピンクのものを買ってくれて、それがきっとここにしかない居心地の良さとしてあったんだと思います。

だから鏡面台で化粧品を使って勝手にお化粧しても笑って可愛いね。って言ってくれたし、絶対化け物みたいだったけど。

それに祖母は家族のことをすごく大切にする人だったし、祖父が破天荒で愛人の家で15年ほど時を過ごしたことも全て笑って許して大好きな人だ。と言えるほどの謎の包容力がある人でした。

そんな祖母がいなくなった時に大好きだった祖父や祖母の母親や兄妹に会える世界に行くならそれは新しい幸せな事なのかもしれない。
と思うことで少しだけ救われました。

わたしがいつかまた祖母に会えたら絶対に幸せだった。と思い出を話したいのでわたしは今可哀想な瞬間も全て消化して生きていかないといけないなぁ。と思う。

わたしの大好きな人へのうたです。

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