記録博

記録博

記憶を共有していくことはとても困難だと思います。

どんなに衝撃的な記憶も、幸せな記憶も、楽しかった記憶も、悲しかった記憶も、鮮明に覚えている事はそれぞれ違うから。
匂いや、温度や、人の言葉や、洋服や、流行りのテレビ番組や、音楽や、はたまた季節の雲なのか。
大切な人がわたしに自分の記憶をくれると言ってもわたしは要らない、だったら私達同じ記録を持っていようよ。と。

思い出より物。
という話ではなくて。
一緒にいた事や、一緒に作ったものや、一緒に悲しんだ事や、一緒に悩んだ、一緒に笑った、一緒に見た。という記録。
ただの事実が欲しい。
それは絶対に消えないものだ。

あなたが一人になってもわたしが一人になっても二人の記録があなたを、わたしをきちんと生かしてくれる。
あなたを守ってくれるよ。
あなたの事、信じていないけどわたしはあなたをすごく愛している。
対、恋愛ではない。
生きて行く過程で当てはまる人は違うはずだね。

手に持った満足した筈の事象を手放しても、指針が崩れても、外の未来が私の所為で傷んでしまった事を知って立ち止まっても、思いの所為で鍵を失っても、フィルムに残せなかった物があったとしても、あなたと離れ離れになったとしても風向に従って生きる事に頷けないから。

あなたを、わたしをずっと守ってくれる記録だけを二人でずっと持っていよう。

揃えた記録を携え生きていこう。
これからもずっと。

記録博にご来場いただきありがとうございました。
私達はアンコールをしません。
なので、映像と音楽という形でお返ししたいなと思いアートワーク大川直也と共同制作をしたミュージックビデオを放映致しました。

二日間がみなさんの記録になる事が出来たのであれば幸せです。

今回アートワークの大川さんとずっと話しをしていた、実現したかった「映像を見てうたを作る。」という製作を初めてやることが出来ました。

わたしは人間で、女で、バンドマンで、誰かの何かで、何かの誰かで。

二つの面がどうもうまく混ざりあわない。
困った。
手に持ちすぎたのか。と思う。
そんな事をなかった事にしないできちんと記録として残したかった。
この歌で。

記録博を開催できた事、皆さんにお力添えいただけた事、ベースメントバーの皆様に多大なるご協力をいただいた事、そして当日足を運んでくださった皆様が楽しそうに見てくれた事。
全てがわたしの記録になりました。
FINLANDSスタッフチームにはダダ漏れの愛を伝えたい。素晴らしいチームだなぁ。と思いました。

ありがとうございました。
これからもFINLANDSをよろしくお願い致します。

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