保育士の給料はなぜ低いのか?

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最近はテレビなどでも話題になるくらい、保育士の給料が低いことは皆様の知るところとなってきています。保護者の方やXのポストなどでも「先生の給料があがって欲しい」というありがたい意見も聞かれますが、そもそもなぜ保育士の給料は低いのでしょうか?

1 保育園のお金
保育園を運営するにあたってまず保護者の方は「保育料」が資金源になっていると思っている方は多いと思います。
確かにそうです。しかしそれは正直ごく一部です。保育園の運営資金源は国、自治体からの補助金がメインです。これは保育園ごとに多少違ってくるのですが、だいたい全クラスの定員が80人で、職員が20人、パートが10人の保育園があったとします。皆さんはこの保育園の年間の運営費はどれくらいだと思いますか?

答えは、だいたい1億2000万から1億4000万くらいになると思います。

保育園の運営費の60〜70%が人件費とされているので、この保育園で使われている人件費は7200万〜9800万となります。これを職員20人、パート10人で振り分けると…
7200万の場合
職員の平均年収  300万
パートの平均年収    120万

9800万の場合
職員の平均年収  400万 
パートの平均年収 180万

大雑把ではありますがこんな感じです。
2022年の民間平均給与が458万円なので全く追いついてないのが現状ですね。

2 どうしたら給与が上がるのか?
これにはいくつかの方法があります。
・補助金をプラスする
・保育料を値上げする
・人件費率を上げる
が挙げられますが、補助金をプラスする事は使う税金を増やすことになり増税に繋がる可能性があります。保育料を値上げするにも負担の割に効果は小さめなので現実的ではなく、人件費率を上げることは、それ以外の比率(設備のお金や保育に必要なものを買うお金)を減らすことになります。このどれかのデメリットを覚悟しないと保育士の給料は上がりません。1番は国が無駄な歳費をなくして、その分を回してくれるのが今できる最善の手だとは思いますが今の日本にそれができるかというと… といった感じなので、そんな世の中になるように期待するしか無いですね(笑)

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