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育休中に不動産買ってみた!?【第3話:初めての住宅ローン!審査基準や注意点】

こんばんは!FIREママ『すず』です。

賃貸派?持ち家派?などの声をよく耳にしますが、私はFIREを目指しながら、育休中に不動産を購入しました。

その経験をテーマ別にお伝えしたいと考え、今回はその第三弾!「初めての住宅ローン」について、当時の経験を思い出しながら書いていきます。

なぜ育休中に不動産を購入しようと思ったのか、不動産選びのポイントなどは、以前の記事で詳しく紹介しています。
気になる方は、ぜひ以下も合わせて参考にしてくださいね。

第1話:育休中に不動産を買おうと思った理由
第2話:不動産選びの5つのポイント

◆この記事をおすすめするのはこんな人

・住宅ローンについて詳しく知りたい方
・不動産に興味がある方
・将来、不動産を購入したいと思っている方
・FIREや不労所得に興味がある方
・育休中に不動産を買えるの?と思った方


住宅を買うのもローンを組むのも旦那(男性)が常識なの?

第1話でもお話したとおり「旦那が買わないなら私が買おう!」と決めた私。
さっそく住宅ローンを組もうと走り出しました。

物件探しのときからそうだったのですが、夫ではなく妻が買うと伝えると「なんでですか?」と聞かれます。

「『なんでですか?』ってなんでですか?」と私は言いたい!(笑)
こんなに共働き世帯が増えて、男性だけがローンを組むという時代でもないはずなのに、事実として夫が買う前提で話をされるし、育休中の住宅ローンの申請は通りにくい。

本復帰の前にプチ復職(*プチ復職の記事はこちら)をしていたとしても、扱いは同じでした。

育休のステータスは休職。復職しないかもしれないと見なされることがほとんどです。そのため、不確定要素が大きくなればなるほど、リスクを恐れる銀行からの扱いが慎重になるのは分からないでもありません。

しかし「女性優遇」を掲げ、順調に審査が進んでいた銀行までもが、「育休中」と分かるや否や手のひら返し、みたいな反応も少なくはありませんでした。

そんな中でも、育休中の女性が住宅ローンの審査を受ける方に向けて、以下の項目では、審査での注意点や大切なことなどを紹介していきます。

住宅ローンの審査で大切なこと

育休中の女性が住宅ローンの審査受ける場合、審査のステップがなかなかうまくいかないという方も少なくありません。

ここからは、育休中の女性が住宅ローンの審査を受ける上で、知っておくと良い大切なことを紹介します。

めげない心

特に育休中に住宅ローンの審査を受ける場合には、めげない心が大切です。実際、私が住宅ローンの審査を受けた際「女性、応援されてないじゃないかー!」と、感じることが多々ありました。

育休中は、どうしても収入が減り、安定性が低いと判断されがち。そのため、審査に落ちてしまう可能性も十分にあります。

しかし、そんな場合でもめげずに再トライすることが大切です

収入証明書や勤務先の証明書など、審査に有利になる資料を準備しておきましょう。また、金融機関によって審査基準が異なるため、複数の金融機関に申し込むのもおすすめです。

育休中の女性が住宅ローンの審査を受けるには、それなりのハードルがあるのは覚悟しておきましょう。しかし、めげずに努力することで、きっと夢のマイホームを手に入れられます。

まずは複数行申請を出すこと

育休中に住宅ローンの審査を受ける際には、複数行申請するのも大切です。

複数行申請とは、複数の金融機関に住宅ローンの申し込みをおこなうこと。住宅ローンの審査は、金融機関ごとに審査基準や条件が異なるため、複数行申請をすることで、審査に通る可能性を高められるのが特徴です。

また、複数行申請をすると、各金融機関の審査基準や条件を比較でき、より自分に合った条件で住宅ローンを組めるのもメリット。

育休中に住宅ローンの審査を受ける際には、ぜひ複数行申請も検討しましょう。

そもそも住宅ローンの審査基準とは?

住宅ローンの経験がない方の中には、そもそも住宅ローンの審査基準とは何なのか、気になる方もいるはず。
ここからは、住宅ローンの審査基準を大きく2つに分けて紹介します。

本審査の審査基準

住宅ローンの本審査の審査基準は、金融機関ごとに異なります。以下では一般的な審査基準を紹介します。

  • 年齢

  • 年収

  • 勤続年数

  • 返済負担率

  • 勤務先の安定性

  • 健康状態

審査に通過するためには、以上を十分に理解し、条件を満たしている必要があります。

特に、年収や勤続年数は審査の重要なポイントとなります。また、健康状態や担保評価も、審査に影響を与える可能性があるため注意が必要です。

落ちてしまう理由

育休中の女性に限らず、住宅ローンの審査は落ちてしまうケースももちろんあります。

住宅ローンの審査に落ちてしまう原因の例は、以下のとおり。

  • 年収や勤続年数が不足している

  • 返済負担率が高すぎる

  • 勤務先の安定性が低い

  • 健康状態に問題がある

  • 担保価値が低い

審査に落ちてしまう不安要素を減らすためにも、なるべく事前に対処しておくことが大切です。

育休中ママのリアルな審査結果と融資に関する注意点

私が申請を出した銀行は8社。仮審査→本審査→融資という流れです。それぞれの審査結果は以下のとおりでした。

審査結果と実際に利用した銀行

まずは、審査結果と実際に利用した銀行を紹介します。

☆本審査通過、融資実行
・三井住友銀行:最低金利で融資

■本審査通過→辞退:2社
・ソニー銀行:金利が他より高かった
・新生銀行:育休中は提示条件が変わる可能性有

■仮審査通過→本審査落ち:1社
・楽天銀行:詳細不明

■仮審査通過→辞退:3社
・りそな銀行:(※1)
・イオン銀行:(※1)
・auじぶん銀行:(※2)

■仮審査落ち:1社
・住信SBI銀行:団信が通らなかった

申請を出した8社のうち、唯一育休中でも追加条件なしで住宅ローンを受け付けてくれたのが三井住友銀行でした。

審査の際も「育休は関係ないので、産休前の年収で審査しますね」とお話いただき、とても心強かったです!

最終的に、変動金利0.475(最低金利)で融資していただくことができました。

※1)育休中だと本審査が通らない可能性があるとやんわり辞退を促されました。
※2)最低金利が低く私としては是非進めたかった銀行でしたが、8社の中で唯一資産証明を提示する必要があり手続きの煩雑さを感じ、他銀行を優先することにしました。

育休中の審査での注意点

育休中に住宅ローン審査を受ける場合、いくつか注意点があります。

  • 収入が減るため、返済負担率が高くなってしまうケースが多い

  • 復職後の収入が不確定になるため、審査が厳しくなる可能性が高い

これらの注意点を踏まえて、以下のポイントも押さえておくと役立ちます。

  • 収入を補う手段を検討する

  • 復職後の収入を明確にする

  • 複数の金融機関に申し込む

育休中の住宅ローンは、通常よりも少し難しいと思っておくとよいかもしれません。

覚悟をした上で、きちんと準備をしてから審査に挑むことが大切です。

住宅ローンの申請の前に知っておくべきこと

ここからは、実務のお話をしていきます。住宅ローンの申請には多くの書類が求められ、正直揃えるのがかなり面倒。

私は、副業の兼ね合いで確定申告もしていたため、余計に必要書類が増えました。

同時並行で進めるとなると、かなり時間を取られます。あらかじめご承知おきください!…と先に覚悟しておいていただけば少し気持ちに余裕が持てるかも?(笑)

▼主に仮審査で聞かれること

  • 本人確認:氏名、住所、年齢、生年月日、連絡先、家族構成など

  • 物件情報:購入物件の価格、様式(マンションor戸建てなど)

  • 借入情報:借入希望額、返済期間、返済方法(元利均等、元金均等など)、団体信用保険の選択、金利タイプ(変動、固定など)、他借入金の可否、借入形態(単身ローンかペアローンかなど)

  • 会社情報:会社名、住所、上場区分、資本金、職種、役職、入社年月日、定年の可否とその年齢、勤続形態(正社員、契約社員、派遣社員など)

  • 収入情報:直近の年収、給与所得以外の収入可否とその内訳

▼本審査で必要となる書類

必要書類の内容は、銀行やご自身の状況によって異なる場合もありますが、参考までにご紹介させていただくと、以下のとおりです。

  • 運転免許証

  • 住民票(発行3か月以内)

  • 源泉徴収票(直近のもの)

  • 売買契約書

  • 重要事項説明書

  • 不動産広告チラシ

  • *以下、確定申告をしている場合のみ

    • 特別区民税・都民税 納税証明書

    • 納税証明書(その1、その2を直近3年分)

今後もっと各自治体でDXが進み、コンビニで取得できる書類の種類が増えたり、オンラインでの証明が可能になったりするといいですよね。

*その他
書類の提出とは別に、銀行口座を作る必要があります。

口座を作るタイミングは、銀行によって異なっているため、本審査通過前に口座を作った銀行もあり、結果として不要な銀行の口座が私の手元にいくつか残ってしまいました。

私の住宅ローンの考え方

住宅ローンを組むときに、さまざまな選択と決断を求められました。

上記「主に仮審査で聞かれること」にも書きましたが、いくら借りるのか、何年で返すのか、その他借り方に関することを細かく決める必要があります。

私はFIREを目指していたので、その点を重視し決断していきました。ざっとご紹介するとこんな感じです。

①低金利で長期間借りる

返済期間はマックスの35年としました。

住宅ローンは金利が低いため、なるべく長期でお金を借りて収入はできる限り運用に回した方がよいと考えました。

②生命保険を解約

住宅ローンを契約するにあたって、団体信用生命保険(私にもしものことがあった場合の保険)に加入します。

がんのリスクなど8大疾病をカバーするものを選び、それまで加入していた生命保険を解約しました。(コストをカット)

③単身ローンを選択

夫婦共稼ぎ世帯の場合は「ペアローン」という選択も可能です。2人で返すことになるため、より多くの借入が可能になります。

ただ、私の場合はFIREを目指していたので、住居費はなるべく抑えたいという考えから、自分の単身ローンとし、額も無理のない範囲で借りました。

今の日本では、男性が一家の大黒柱だった時代の名残りからか、
男性側(夫)に不測の事態が起こった場合の方が、女性側(つまり妻である私)に不測の事態が起こった場合よりも、補償が手厚い
という現実があります。

でも実態は共働き家庭が増え、夫婦どちらが倒れても、困ることに変わりはないのかなと思います。

娘が幼いうちに、私に万が一のことが起こったとしても、このマンションを残せたらなんとかなる、そんなふうに考えていました。

また、夫の住宅ローンの枠は残してあるので、この先「住み替え」という時期がきたときは、夫にローンを組んでもらうつもりです。

*ちなみに、夫は引き続き生命保険に加入しています。

④「住宅ローン控除」は素晴らしい!

住宅ローンを借りて家を取得(新築・購入・増改築等)すると、各年末のローン残高の0.7%が10年又は13年にわたり所得税と住民税から控除される制度です。(控除の金額には上限があります。)

私の場合は中古マンションを購入したので減税期間が10年となりますが、初年度は控除の上限金額である14万円が税金から返ってくることになりました!

こんなに返ってくるのとはと驚いてしまうお得感です。
私は住宅ローン控除で戻ってきたお金で、固定資産税を払っていこうと予定しています。

*住宅ローン控除の詳細は、国税庁のHPでご確認ください。

まとめ

こうして振り返ってみると、育休中でも住宅ローンを組むことができたのは「長期的な目線と無理をしない方針」が良かったのだと思います。

私の場合は「住むための家を購入する」がゴールではなく「FIREの足掛かりを得る」という長期的な計画の一部に住宅購入があったため、無理してでも高額な物件を手に入れたいというモチベーションはありませんでした。

女性で育休中という不利な条件でも、こうして住宅ローンを組むことができた私です。

この経験が少しでもどなたかのお役に立てたらいいなと思う一方で、やはり「育休中だとローン審査通らない」という現象が少しでもよい方向に変わって欲しいと強く願います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。続きは、「第4話:初めてのリフォーム」でお伝えしていきたいと思います。
Before、Afterの写真もアップする予定ですので、お楽しみに☆

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