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ストーリーテリングを知る12のヒント

#ストーリーテリング における基本〔基本中の基本〕を箇条書きにしたシートです。SDGsクリエイティブアワードでの学生さん向けのワークショップで活用したのですが、これから映像を始めたいと思ってる方や、社会貢献活動に映像表現を取り入れたい方にも応用できるので、順に紹介していきます。

〈1〉主役を決める

主役とは個人を指しているのではなく、映像の中で #どんな感情を頂いてる人物なのか という事です。一人を追いかけるも良し、似た境遇の複数の声を拾うも良し。顔ではなく心。主役 = 理解されやすい感情。
#主役の意味を勘違いしてはならない

〈2〉映像の説明文を考える

人・時間・場所・内容など映像の構成要素ではなく、社会的背景などから #映像の存在意義 を言語化する。 そこからほんの少しの個性をプラスしていくことで、作品作りは始まっていく。 #自分の直感に頼りすぎてはいけない

〈3〉見た時に傷つく人がいないか疑う

私たちは伝える為に創造するので、伝播させることを追求する必要がある。と同時に #拡散 を過剰に意識した企画は時に誰かを傷つける場合がある事を忘れてはならない。反対意見に怯える必要はないが、#残す価値 のある作品は必ず広まっていくからこそ作品の存在意義が重要。

〈4〉シェアされる時のコメントを予想する

常に視聴者の側に立って進める。作り手が面白いと考える事の大半は #伝わらない 事ばかり。感想を《 予想 》する事で、内容が充実し、必要とされる作品に近づく。難しいのは、ただ【 感動した 】でなく何に感動されるかを予想しなければ意味がない。 #常に作品を俯瞰する

〈5〉主役の魅力を引き出す

映像には必ずといっていい程、人物が登場します。そしてその人物をどう捉えてどう伝えるのかか重要。主役の魅力を引き出すとは、#作品のスタート地点 で主役の〔 立ち位置 )をどこに設定するか、もちろん読後感からの逆算が必要です。 #あえて挫折を描くのも共感のひとつ

〈6〉音を意識して撮影する

インタビューなど、聞き取りにくい音声は大ダメージです。【 聞く 】事に集中力を割かれる為、作品の内容が脳にささりません。 厨房の活気など特殊な環境下の #臨場感 を描く時は例外ですが、街のノイズは後で足しひき出来るので、無音環境を。 #クリアな音質こそ説得力

〈7〉インタビューはコンパクトに編集する

私の作品にはインタビューが欠かせません。人の本音には、何物にも変え難い説得力があります。がしかし、素材を扱う時に気をつけて頂きたいのが、#人の話はおまけだらけ という事です。短く短く、本当に必要なフレーズだけ残しましょう。 #短ければ短いほどいい

〈8〉音楽に妥協しない

まずは選曲センスを磨きましょう。楽器が与える印象の違い、人の心に寄り添う音色、緊張感を引き立てるリズム感。60分あれば100曲くらい聴き比べれるので、映像にあてながらベストを探しましょう。やればわかります。#作曲の意義 と重要性。

〈9〉想いを込めたコピーで締めくくる

その映像は、あなたが伝えたいメッセージで、1秒1秒が紡がれているだろうか。撮影した素材をなんとなく並べていないだろうか。伝えたい事を #言語化 する。そこから、主役の言葉や表情、活動環境、関わるすべての人の表情、これらをどの時間軸でまとめるのか。それが映像。

〈10〉事実とメッセージを分ける

ジャーナリズムには、事実を伝える目的があり、ストーリーテリングは、事実の伝達手段ではなく、#メッセージ を受け取ってもらう為の手法です。事実は説得力を生みますが、作り手のメッセージや、それを最大化する 企画がなければ《 共感 》は生まれません。 #企画脳

〈11〉理想の読後感を設計する

作品の感想は見た人が考えればいい。そんな綺麗ごとばかり言ってたりしませんか。もちろん正しい考えではありますが、自分の狙いを言語化することから逃げるのはやめましょう。どんな気分になって欲しいのか、その熱量だけが、作品の細部を積み上げます。次で最終回。

〈12〉こだわったところを言葉にする

ノウハウを蓄積し、自分の引き出しが【 TIPS 】で溢れかえると、達成感はあってもそれに頼りがちで、一番肝心な制作者としての #こだわり が欠落する。いつ誰に聞かれても回答出来るよう、常にこだわりの言語化に尽力すること。 最終回です。感謝。 #ドキュメンタリスト


お読み頂きありがとうございました。

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