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ゲームで見る野球シーズン2021④ートレードー

 昨シーズンに敢行したトレードはこの記事で。エース級の活躍を見せる藤浪に今期ライトを埋めた梶谷とグリエルは2020シーズンに揃えた戦力だ。
 そして以下の表が2021シーズンに行ったトレード一覧。

 今回も一件ずつ振り返っていきたい。

一件目

トレードの意図

 2021シーズンは草野の一塁コンバートから始まる。そうなると、鈴木大地の出場機会は減る事が予想された。

 2015シーズンレギュラーだった鈴木大地だが、内野陣が高いレベルで固まるにつれて出場機会を減らしていった。守備力についても中村奨吾や川崎に劣るため、打撃である程度の結果を残せてもチャンスはなかなか訪れなかった。

トレードの結果

9000万円:沖縄でのキャンプ代
鈴木大地:141試合 .292(578-169) 2本39打点7盗 .703

期待値通りか

 課題の守備力は褒められたものではなさげだったのだが、ショートで出場。楽天打線の中では出塁率.359を残し優秀な部類。楽天自体は最下位に終わっているが、鈴木大地本人は評価される活躍だったのではないか。

一.五件目

 戦力整理。木村も登板無しに終わっている。

二件目

内野のプロスペクト集め

トレードの意図

 内野陣のプロスペクトを求めていたロッテが詐欺トレードに走った。
 由規は2020シーズンそこまで成績を残したわけではない。4試合に投げて防御率は9.90。イニングも10イニングしか食っていない。中継ぎでの起用も視野に入れたシーズンだったが市場価値が上がったとも思えない。

トレードの結果

河野剛裕:9試合 .261(23-6) 1本2点0盗 .814
由規:登板無し

 河野剛裕はプロスペクトとしての道をスタートさせた。高卒二年目で初本塁打を記録と順調である。中日のトッププロスペクトであったから当然である。(球団内一位)
 由規は登板無し。しかも堀尾(8.34)清(4.99)森福(6.43)というリリーバー陣、前原(4.60)野村(5.08)吉見(5.54)というスターター陣というように、苦しい投手もいる中でチャンスが巡ってこなかった。層が薄くはないとはいえ、こういった投手の代替にすらならなかったのかと思う。

三件目

トレードの意図

 こちらも次代の外野手を求めたトレード。プロスペクトランキングでヤクルト球団だと二位に位置する朝倉を獲得。
 加賀はどうなることやら。

トレードの結果

朝倉:出場無し
加賀:登板無し

 朝倉はいいとしても加賀はどうなのか。

★にして5ポイント上げた

四件目

誰の手なんだろうな

トレードの意図

 功労者のデスパイネも指名打者枠に空きが無くなった今、出場機会は無い。こういった起用ではキューバ政府から突き上げが来るというもの(妄想)。加えて今シーズンはセプテンバーコールアップと称し、外国人枠の撤廃を九月に行っている。そういう事もあって、デスパイネにも買い手が付いたという事だ。

高い打棒を維持し続けてきた

 2015年に42本塁打放ったパワーは決して衰えていない。毎年打球を飛ばすことに関しては一級品だった。ただ水沢の台頭で定位置を失った。守備力の低さはこういった時致命的なのである。

トレードの結果

1800万:何に使おうかな
デスパイネ:1試合 1.00(1-1)0本1点0盗

なんで使ってくれへんねん

 九月に入りデスパイネを手動で登録したが、使ってもらえず。得点圏で一打席だけ。なぜなのだろうか。私が主導で「代打」登録すれば状況は違ったのかもしれない。

五件目

世紀の大トレード

トレードの意図

 2022年8月1日、ミルウォーキー・ブルワーズのジョシュ・ヘイダーがサンディエゴ・パドレスにトレードされた。
 トレードの内容は、守護神ヘイダーを放出する代わりに、ロジャース、ラメット、ルイーズ、ガセルの四選手をブルワーズが獲得するものだった。当時私はこれに衝撃を受けた。
 なのでやってみた。
 
保有期間が残り僅かとなっていた(妄想)ロベルト・オスーナを放出する代わりに、大型トレードを敢行してみたのだ。
 中日ドラゴンズとのトレードも画策したが、うまいパッケージを引き出せず広島とのトレードに落ち着いた(広島と何回トレードすんねん)。
 ロジャース同様この所成績は出ていないが能力はある大瀬良、オスーナが抜けた部分を頭数で埋めるために中崎、右の外野手が不足するチームの補強として鈴木誠也の三名のパッケージ。パッケージとして悪くないと思う。
 7月18日に成立した。

トレードの結果

・大瀬良大地
TOT:12試合6.35 68回 2勝6敗 57奪三振
広島:9試合7.24 51回 1勝5敗 46奪三振
千葉:3試合3.71 17回 1勝1敗 11奪三振
・中崎翔太
TOT:45試合4.95 72.2回 3勝2敗15HP0S 72奪三振
広島:28試合4.37 55.2回 3勝2敗12HP0S 54奪三振
千葉:17試合6.88 17回 0勝0敗3HP0S 18奪三振
・鈴木誠也:14試合 .245(49-12)1本7点0盗 .612
・ロベルト・オスーナ
TOT:57試合3.15  54.1回 3勝1敗6HP41S 63奪三振 1.29
広島:24試合2.78 22.2回 2勝1敗4HP18S 27奪三振 1.29
千葉:33試合3.41 31.2回 1勝0敗2HP23S 36奪三振 1.29

チーム編成が大きく変わったトレードだった
ロッテでの二年間

 2021シーズンは過去二年と比べオスーナの調子は低調。しかしながら、セーブ失敗自体は少なく、劇場型化していただけだ。能力としては一端なので、広島に移籍した後も変わらず活躍。クローザーに困っていた広島にドンピシャの補強となった。

 一方ロッテ側の得た対価はどうか。大瀬良は内容良く3試合に登板。もう少し登板機会が巡っていてもよかっただろうか。
 中崎は宮城でのロッテ初登板にて三失点。苦いデビューとなる。勝利の方程式入りも考えていた構想は無くなり、ビハインドや回跨ぎなどの役割を務めた。
 野手では鈴木誠也をロッテは獲得。適正は遊撃手のままなので、今オフはライトにコンバートすることから始めるが、次第点の活躍か。来季が楽しみである。

トレード総括

 戦力整理で五件のトレード成立。金銭トレード三件に加えて、プロスペクトをファームシステムに補充した。内野と外野に一人ずつ加えられたのは大きい。
 TDL前に行った大型トレードは、それぞれ大きな結果は得られなかったが一軍戦力となったか。大瀬良大地や鈴木誠也は来期に期待が出来るし、中崎翔太についても同様。ビハインドの展開での起用は本意ではないだろうが、チームとしてはありがたい存在とはなる。





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