西新宿にあるPaul Bassettで、先輩と朝食を食べた。

なにを話すかと言えば、特に何もないけど、話が尽きることはない。

キャリアプランとか、「東大王」っていうネーミングがダサいとか、家族との関係はどうだとか、やくみつるはどのゾーンに人気なのかとか、人の努力量は分からないだとか……まあいろんな話をする。

カフェを出たあとは、新宿近辺を90分程散歩した。

先輩の書いた小説が新宿・歌舞伎町を舞台にしていて、歩きながら「ここで犯人が分かる」だとか「ここは物語の重要な場所」だとか教えてくれた。
「自分の作品の聖地巡礼をしているなんて自慰行為の極みだな」なんて言って笑っていた。知らんがな。

先輩は小説家だからか、ただ街を歩いていても、いろんな発見があるらしい。
ラブホ街で面白いなあを連呼していた。

同じ景色を見ていても捉え方が全然違う。かなり無意識に言葉のデッサンを行っている。
ぼくは一回、その眼でこの世界を見たいな、なんて思った。

そういえば、いつもは先輩:僕=9:1の割合で話していたけど、今回は先輩:僕=7:3くらいで話していて、自分の成長を少し実感した。話の途中で連想するものが多くなったからだ。聞きながらこの話と繋げられるなぁみたいな回路が増えた。

これは沢山本を読んだり、日頃考えたりしてるからだと思う。

次会う時も、引き出しの多い自分で居れるよう、鍛錬を怠らずにいようと思います。