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「ほくほく」な時期を懐かしもうの巻

こんにちは。
1月もあっという間です。
年賀状を書く書くと宣言しながらも、
残念ながら寒中見舞いな時期を突破。
年々、年を越すという風習を味わう間もなく
一年が過ぎ去ってきます。

僕が毎週聞いているラジオ番組があります。
その中で、先週「90年代の思い出」という
メッセージテーマを募集していました。
きっとみんな懐かしいものが大好物!
そう、僕もその一人です。
その番組、それに味をしめたらしく…
来週のテーマは…「2000年代の思い出!!!!」
これまた大好物です。

2000年代、何をやっていたのだろう…???
とふと考えたとき、
僕は2003年~2006年ごろ
かなり濃密な時間を過ごしていました。

専門学校で、自分の希望していた業種へ行けたはずが、
「朝の番組はイヤだ」と豪語したおかげで、
就きたかったラジオの世界とはさ・よ・う・な・ら…
お陰で、全く自分が考えもしなかった「営業」の企業に就職が内定。
みんな同級生は就職が決まり、
研修という名の「現場」へ旅立ちます。
僕は就職が決まったのは秋口。
現場研修なんぞない僕は、学校でゴロゴロしている毎日でした。
そんなある日、就職担当の先生から
「どーもくん」にならない???
というあるミッションが届いたのです。

「どーもくん」。

あの「どーもくん」です。

当時、北海道では最強と言われる
どさんこワイドに果敢に立ち向かって行った、
NHKさんが始めた北海道のローカルワイド番組
「ほくほくテレビ」。
な、なんと夕方3時から7時、
毎日放送していた超長時間ワイド番組でした。

僕は、どちらかというと民放さんでアルバイトが多かったので、
NHKさんには一度も足を踏み入れた事はなく、
しかもアルバイトは、カメアシでも制作でもなく、
毎日狸小路2丁目「ラルズ」前からお届けしていた、
「定点中継」にリポーターさんと共に出演していた、
「どーもくん」の中の人として出演するという、
空前絶後な経験をすることになったのです。

もちろん、そんな経験なんぞありませんし、
毎日氷点下5度前後の街でずっと外にいることなど未知の世界でした。

毎日昼2時に局を出発。
技術さんは、FPUと呼ばれる中継機器とカメラのセッティング、
制作さんは、中継パートのスタンバイに、インタビューの一般の人探し、
そんな僕は、現場の警備さんに手を引かれながら、
「よっこいしょ」「はい!完成!」
どーもくんがラルズの扉から登場してきます。
その瞬間といえば、
「V6?」
「嵐??」
「SMAP?????」
まぁ、子供からお年寄り、男女問わず、黄色い歓声が飛び交いました。
きっとそんな歓声をかけられたのは、その時が最初で最後でしょう…

OAになると、リポーターさんの話にうなずいたり、
手を広げてリアクションしてみたり、
よく考えるとカメラ位置も考えず動き回っていて、
カメラさんにはウザがられたでしょう…(ホントごめんなさい)

でも、回数をこなすうち、
自分の中プロ根性とやらが芽生えた、
大事な瞬間がありました。
「情報DEどーも!!」という、
催しものを告知するコーナーのタイトルコールを
リポーターさんが発するとき、
初心者の僕は何かに目覚めたかのように…
「爪痕残したるわぃ」と思ったのか、
「情報DEどーも!!」という瞬間、
果敢に一回転回るという荒業に挑戦したのです…
結果、まだその時は体重も軽く運動神経が多少良かったのか、
転びもせず、クルっとキレイな円を描き、
最後は両手を開いて
タイトルコールに合わせ、ポーズを決めたのです!!!!!

そのお陰か、その後そのコーナーでは、
必ず何かポーズを決めなければという、
プレッシャーに苛まれながらも、
学校卒業までの半年間、
無事「どーもくん」を全うする事ができました。

「就職しても頑張れよ!」
技術さんも、制作さんも、そしてどーもくんをいつも支えてくれた
警備さんも、みんな僅か半年しかいなかった僕を家族のように、華々しく、優しく、温かい言葉で見送ってくれたのでした。

僕は、当時就職の決まっていた、会社の入社式に向かうため、人生初、大都会「東京」へ向かうことが決まっていました。
居心地のよかった北海道を離れ、ひとり大都会へ向かうことに、日に日に、心細い気持ちが膨らんでくるのです。

しかし、その後この定点中継との出会いが、
自分の人生を変える場所となるのは、
21歳の僕はまだまだ知る由ではなかったのでした…
          (きっと、たぶん)つづく…

【追伸】
ちょうどその時期、「ほくほくテレビ」という番組で、
「北海道のうた」という、有名歌手の方が北海道にまつわる歌を毎月お届けするという大変贅沢なコーナーがありました。
その当時に流れていた、
something Eles(ラストチャンスが有名です)が歌う、「天気予報」という曲が流れていて、
よくエアモニから流れていたのが懐かしくて泣きそうになりました…ホントいい歌なのですよ。






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