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育つぶ~『わざわざ居間で寝る』

息子くんは早起き。
パパがいないと起きてくる。
そしてまた居間で寝る。
どうしてかなぁ?

秋になって、息子くんの早起きさに磨きがかかっている。

夏は早い。
今年も早かった。
部屋が明るくなるのが早いから、
そして暑くて寝苦しいから。

秋になって夜が涼しくなって、
よく眠れるかと思いきや
一層早起きになってる。


早起きの理由は、これかな?

最近、仕事が忙しくてパパが帰るのが遅い。
息子くんが寝た後に帰るなんていうのも多く、
あまり平日に息子くんと遊べていない。

だからパパが仕事に行く前に遊ぼうと思って
早く起きてくる(と思っている)。


我が家の生活サイクルは
息子くんの寝る時間に合わせて、みんな一緒に寝ます。

おかげでパパは早朝に目が覚めます。
早朝も早朝で、いわゆる未明です。

まだ陽が昇る前の暗い静寂に身を任せて
体も心も同化するような時間を楽しんでいます。


寝室にパパがいないことを察すると

「パパ?」

布団と大好きなカエルのガーゼタオルを持ってそろそろと居間に来て
暗闇の中に恐る恐る呼びかける息子くん。

呼びかけに驚いたパパは
小走りで寄っていって
息子くんを抱きかかえます。

どうしたの? 眠れないの?

息子くんはなにも答えずに
ギュッとしてくる。

そのまま抱っこして居間にある息子くん用の敷布団に寝かせる。
上から布団をかけて、パパは横に添い寝。

まだ暗いし、早いからもっと寝てなきゃダメだよ。

ささやくように話して
頭を撫でる。


まだ眠いと息子くんは言葉を発せず
そこにパパがいることを確認するように見て
それから布団に顔の半分を潜り込ませるような仕草をする。

布団の上から体を軽くトントンしてると
息子くんは再び眠りの世界へ。

眠りが深くなるまで少々添い寝で付き合って
寝息が聞こえたらパパも一息つきます。

あまりの早起きで寝不足になってほしくないから。

月明かりが輝く宵が少しずつと明けていく時間。
そんな時間を息子くんと一緒に過ごすのもなかなか良いものです。

しかし、一度起きて居間に来てまた寝るなら
そのまま寝てたらいいのにと思う。

親だから、そう思う。

でも息子くんは(たぶん)パパに会いたくて起きてくる。

嬉しいなぁ。
パパの姿が見えないから眠い目こすって探しにきてくれるなんて。

くすぐったくなっちゃいます。

(たぶん)息子くんに愛されていて
パパは幸せものです。

ある父親とひとり息子の毎日を描いています。 息子の行動や発言に気づきを覚えたことをテーマに、 父親として子育てに取り組む姿を見ていただければ嬉しいです。