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育つぶ~『間違いを指摘する仕方に全力を尽くすべし』


息子くん、なわとびこうやって跳ぶんです。


両手を広げるから引っかかっちゃう率が高いんです。

目一杯腕を広げるから、もちろん本人は難しいと感じているんでしょうけど、それを横から見てるパパは、跳びにくそうだと一目瞭然です。

なかなか2~3回の壁を越えられなかったので、腕の位置について少々アドバイスしてみました。

それを聞いた息子くんは、納得したのかしていないのか、一応「うん」とは言いながら、やっぱり腕を横に広げて跳ぼうとします。

いつもなら

「聞いてた?」

とでも言いそうなシチュエーションですが、そんなことは言いません。

今にも口から出てきそうな言葉をグッと飲み込んで、何も言わず様子を見ます。


引き続き真一文字なわとびが続きます。

「息子くん! 脇締めてみよー!」

感情を込めるわけでもなく、淡々と伝えてみる。

その声に反応したのか多少腕が「く」の字になったような。。。 すぐに真一文字に。そして引っかかる。

息子くんの性格上、今たたみかけるように腕のことを言うと不貞腐れて

「やーめたっ!」

となってしまう。

なので、言わないことにした。


7回跳べた。

「おー! すごーい!」

拍手して褒める。
そして褒めながら

「あと腕がもう少し締まればもっと跳べるようになるよ!」

褒めの中に指摘を混ぜてみた。

しかし、次も真一文字に跳んでいるところを見るとパパからのアドバイスは届いていないようだ。

ざんねん…


こどもに直すよう指摘するのって
難しいですよね。

つい勢いでいろいろ言ってしまうときがあります。

でもそんなとき息子くんは素直に聞くかというと、まったくそんなことはありません。

むしろ、敢えて聞かないようにしているようなそぶりにも見えます。


最近では

「そんなに言わなくてもいいでしょっ」

と、うるさいなぁという気持ちありありでこちらの言い方を逆指摘してきます。


こうなると、もう同じテンションで言うことは聞きません。

落ち着いた声で、目線を合わせて話しても『聞きたくないなぁ』というそぶり。

反抗期ではありませんが、ある程度壁は作っている状態に見えます。


相手に聞いてもらって、納得してもらって、してほしいことは初めて伝わります。

無理矢理いうことを聞かせても続きませんから、何とかちゃんと話を聞いてもらえる状況をつくらなきゃなりません。

跳べないのは事実で、その原因は
筋力が足りないからかもしれないし、
跳び方がまっすぐじゃないのかもしれないし、
腕が横に伸びているのかもしれない。

どれが原因かは分からないかもしれないけど、何かが良くなくて跳べないってことは息子くん本人が分かってるはず。

でも何が悪くて跳べないのかが分からなければイライラもしているでしょう。

感情が高ぶってるときに、周りからギャアギャア言われたら誰でも気分良くないから話を聞きたくもないですよね。


1.感情に身を任せず、まずは落ち着く。

2.こどもの気持ちも落ち着くまで待つ。

3.できない箇所に指摘じゃなく、できるところを褒める。

4.言葉だけでなく、行動で示す方法もとる。


こういうケースでこどもにアドバイスしたい場合はまずこの4か条が大切なようです。

これですべてがうまくいくわけではないでしょうが、こういう時のパパの息子くんへの接し方に意識を向けるように努めています。

あと、話をするときはパパがしゃがんで目の高さを息子くんと合わせるとかは気を付けてます。


別の日、また息子くんはなわとびを頑張ってました。ずっとやってて憑かれたようなので、休ませてる間パパがやってみました。

その時は調子が良かったのか、かなりの回数を跳べました。

それを息子くんがとても褒めてくれて、次に息子くんがやるときには、脇を意識して閉めながら跳んでました。

パパは意識はしていなかったのですが、これが行動で示すというやつだったのかなぁ、と振り返って思っています。


息子くんも35回跳べるようになりました。

力を入れない上手な跳び方はまだまだこれからですが、回数が赤丸急上昇なので、いま一生懸命がんばっています。

我が子が努力する姿を見るのって、すごく幸せです。

そして、これも親の特権です。


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ある父親とひとり息子の毎日を描いています。 息子の行動や発言に気づきを覚えたことをテーマに、 父親として子育てに取り組む姿を見ていただければ嬉しいです。