見出し画像

育つぶ~『発見だらけの運動会』

5月吉日

息子くんは小学校で初めての運動会を迎えました。
リレーの選手にも選ばれたので張り切りようが保育園のときとは違います。

でも息子くんはリレーよりもダンスの練習に余念がない感じ…

それはともかく、張り切るのは息子くんだけじゃありません。
パパもママも張り切って応援だよ。

みなさんは、どうなんでしょ?
あまり張り切りませんか?

妻は、張り切るというよりは

「(イヤでも)頑張らなきゃいけない」


っていう雰囲気です。

料理は、パパがまだいろいろ応用が利かないので、
どうしても妻メインとなってしまいます。

なので、今回パパはおにぎり作りを担当することにしました。
おかずは妻に作ってもらいます。

妻比重はまだ高いと思いますが、今回はこれで勘弁してもらいます。



保育園ではたまに息子くんを送ったり、迎えにいったりしていたので様子が垣間見れたので良かったんですが…

学童に迎えにいっても、学童では帰りの支度や帰宅時の記入も全部児童がやるのでパパに出番はありません。
出てくるまで部屋の外で待ちます。

入学式以来、息子くんがどんな学校生活を送っているのかまったく見ることもできませんでした。


なので、この運動会は絶好の機会!
パパが張り切ってるのもお分かりかと。

運動会前日は妻が仕事で遅くなるため
パパが半休をとってまず買い出しへ。

買い物を済ませたら学童へ息子くんを迎えに。

息子くんが出てきたら、そのまま校庭の下見へ

学校からの運動会のお知らせを見ても当日の動きがあまりイメージできなかったので一回見ておくことに。
場所取りの最適なところも確認しておかないといけないですから。

当日は7時前から、通常は開かない門を開けるということだったので、
歩いてそっちへ回り、校庭を眺めました。

予報では翌日は真夏日で熱中症要注意。
撮影に絶好のコース脇か迷うところでしたが
じいちゃん、ばあちゃんも見にくるので日陰がいいだろうということになりました。

既に夕方でしたが、朝の太陽の位置を想像して
日陰になりそうなところのアタリを付けました。


下見の情報を妻に話して、息子くんが寝たあとに持ち物の最終確認。
キャンプ用のテントとチェア、シートは2つ、日傘を準備。

翌朝場所取りに出る時間から逆算して炊飯器をセット。

もちろんカメラのバッテリー充電や三脚も準備。
余裕を持って準備した割には結構バタバタ。
もしかしたら一日まるっと休んでおいた方がいいかも。


朝5時半からおにぎり作り。
全部で6人分のおにぎりはなかなかの数。

妻から握り方があまいとツッこまれながら、
息子くんの好きな昆布のおにぎりを多めに作りました。

あっという間に場所取りにいく時間。
おにぎりの海苔巻きは息子くんに依頼。
家族みんなで作ったお弁当は美味しいぞ。

歩いて行こうと思いましたが、
学校横に自転車止められるというママ友情報があったので
片方の手で荷物を押さえながら自転車を漕ぎ始めました。
太陽の光が体に刺さってきます。


到着。
門の手前の曲がり角に人の頭を複数発見。
気合が一層違うね。

自転車を止めると、次々とお父さんが続く。

「おはようございまーす」

その挨拶に「父親は場所取り要員で大変ですよね」という気持ちが読み取れる。
しかし、その役目があるからこそ挨拶ができるというものだ。
仲間意識が人見知りを和らげてくれる。


そして開門。
日陰はまだ空いてるか?

木が何本もあるプール横は既に結構な人たち。
反対の遊具そばの木々の辺りはまだ隙間がある。
迷ってる場合じゃない。

場所取り経験者は日がまったく当たらないほど奥にテントを設置。
朝だからまだ涼しいので、そこまで日が当たらないと逆に寒くないか?と思ってしまった。
後々分かるが、真夏日の校庭では絶好のポジション。
経験者ならではの選択。

そこまで理想な場所はもうなかったので
正午辺りまで日陰ができそうな場所で妥協。

来年からは負けないぞと心に誓う。

隣の人にペグの金づちを借りて、設置完了。
どこかもっと良さそうな場所はないかと辺りを見回すけど
これ以上良さそうなところは埋まってる。
今年はここで腹をくくろう。


場所取りだけであっという間なので、まだ始まるまで時間がある。
ならば撮影シミュレーションだ。

校庭を一周して、ところどころからファインダーを覗く。

どの辺からだと、どこまで望遠が効くのか?
撮影の妨げになりそうなものがあるか?
保護者たちはどこに集まりそうか?

想像力をフルに働かせながらカメラを構えて周ります。


望遠レンズも200mmだとちょっと短いか。
保育園は十分だったけど。
来年の運動会までに妻にお願いしてみよう。

ビデオカメラは多少引きで撮影するから距離は問題なさそう。

そんなことを頭の中でブツブツつぶやきながら過ごす。

校庭にちらほら児童が出てき始めた。
時計は8時前。
小学校のイベントは朝が早いことをあらためて認識。

そして息子くんも妻とばあばと一緒に登校。
妻が大きく一息ついた。
息子くんがなかなか準備をせずに一喝くらわしたんだろうかと想像した。

そうするうちに子どもたちも先生も出てきて、運動会スタート!

全校生徒がそれほど多くないのは分かっていたけど、
想像以上に余裕を持って見られたのは嬉しい悲鳴。

この小学校ができたのは、ベビーブーム時。
当時は学年で4~5クラスあったんだろうけど、今は2クラス。

トラック沿いもかなり余裕がある。
見たいときに出ていけば十分見られる。

来年からは日陰一択だ。

小学校の運動会での撮影は、
息子くんがどこにいるのかが分からないのが課題。

保育園では園庭が小さかったし、
年長さんのときはアルバム用の撮影カメラマンとして園庭を縦横無尽に動いていたのでそんな心配がなかった。

来年息子くんちゃんと教えてくれるかな?

お友だちママは、こどもに競技ごとの位置を細かく聞いて準備してたって。
上には上がいる…

今年は、混雑が緩かったので機動力を活かした。

出場競技が近づくと息子くんの応援席の後ろでスタンバイ。
入場門からどの方向に行くのか見届けながら、ダッシュで移動。

トラック沿いまでスルスルっと行けるので、その作戦でも効果あり。
季節外れの真夏日もなんのその。
息子くんの頑張る一瞬を収めるためならまったく気にならない。


お昼休憩ではパパの想定よりも日が差し込んできたけど、
テントのおかげで涼しく過ごせた。

パパが作ったおにぎりを美味しそうに食べてくれた息子くん。
その様子を見るだけで、早起きが報われた。
作った料理を美味しく食べてもらうのって嬉しいね。


少しすると、子どもたちが校庭をウロウロしているのに気づいた。
スーパーのビニール袋を片手にお友だちと何やらやっている。

なんだろう? と思っていると
息子くんと同じクラスの子がやってきて
笑顔でお菓子をくれた。

息子くんも「?」の表情。

すると妻は状況を理解したかのようにその子にお礼を言ってチョコレートを手渡した。


実はこの小学校では、運動会の昼休みにお菓子交換というお楽しみの儀式があるということだった。
息子くんが通っていた保育園とは別の保育園での儀式がそのまま小学校でも継がれている。

妻も、さすがにこの暑い中でチョコレートはマズいよね、と。
来年はしっかりと準備していかねば。

運動会も大詰め。
高学年のリレーの盛り上がりで幕を閉じました。

息子くんの白組は惜しくも負けてしまいましたが、
「小学校での運動会」を堪能した一日になりました。

親としては、精一杯頑張るこどもの姿を目の当たりにできて
とても楽しめました。

そして来年からの「仕事」のための情報をたくさん得ることができたということも大満足でした。

小学校によってはしきたりも何もかも違うと思いますが、
秋に運動会のあるお子さま、もしくは来春から一年生になるお子さまをお持ちのお父さまは事前にイメージトレーニングしておくといいかもしれません。

前日から張り切りすぎたせいか、
すこ~しだけ熱中症っぽい症状が出たパパでした。

急な気温上昇のときは、体調をご自愛ください。

ある父親とひとり息子の毎日を描いています。 息子の行動や発言に気づきを覚えたことをテーマに、 父親として子育てに取り組む姿を見ていただければ嬉しいです。