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内水面漁業で漁業がしたいのか。

これから琵琶湖の漁師になりますが

ではなぜ漁獲量の少ない内水面なのか。

琵琶湖は古代湖として400万年前から続いてきました。その琵琶湖周辺では多くの港があり、そのうちの一つを見てみます。

琵琶湖で一番漁獲量の多いのは実は湖の周りではなく、湖の中の沖島という島です。

【日本で唯一の淡水湖に浮かぶ有人島】ということで世界にも4つしかないことで有名ですが、それは琵琶湖の生態系の豊かさがあったから淡水湖でも漁業の生業が生まれてできたはずです。

▲漁獲量も琵琶湖で一番多く、車もないため自然と人との暮らしが道路を通じて分断されずに本来のみえにくくなっている山から海までの水の大循環がコンパクトに利便性を求めることなく完結しているから。

内水面だからこそ船と住居が非常に近く、生活が琵琶湖と密着しています。風景を守ることは漁師を持続させていくことです。けれども今一番若い人で50代、20年後にはほとんど人がいなくなります。人が減ってからでは技術は継承されません。技術が継承されなければ食文化もなくなり、水と人との繋がりが変わり、風景も変わるからです。

海の縮図が内水面である湖であり、その象徴となる日本一の湖琵琶湖の壊滅的な状態を何とかできれば琵琶湖だけでなく、海でも何かできることがあるのではないかと思えたから。

つまり漁師と言いながらも獲って売るだけでなく、社会に山から海まで繋がる水を中心とした環境問題の解決策を提案しながら即実行できる職能を目指します。そんな職業って漁師にならないとできません。

▲研修以外で個人的に漁師の方には迷惑をかけながら漁業の現場を見せていただきました。

事実1年前には沖島で漁業がしたいという思いだけで用意していただいた家も敷金礼金が払えないのに払えますと言って期限までに準備できずに家を借りられなくなり、島民、役所といった様々な方に迷惑をかけてきました。

事実今も漁師の方に探していただきましたが借りられる家もなければ移住できても漁業ができない。そういった状況となっています。

だからこそ、きちんと漁業をできるようになってから移住しますと伝えてこれから漁業の研修を行います。

漁業の仕事をできるようになって、住環境、風景を繋いでいきたいと思っています。



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