2024年5月3日現在、米国株である
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス【WBA】
は2015年8月の終値ベースでのピーク96.68ドルから
81.87％減少して17.53ドルまで下落しています。

WBA(ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス)の
買場はいつ訪れるのでしょうか？

NASDAQとWBAの比較です。
期間は1981年～1994年。

端的に見て概(おおむ)ね
似た値動きをしています。

NASDAQが下げても
WBAは下げ渋る場面があります。

NASDAQが上昇している局面では
WBAが上げ渋る傾向があります。

WBAの方が
指数であるNASDAQよりも
早くピークをつける性質があります。

ITバブルに沸いた1990年代後半の株式相場では
NASDAQが軽い調整局面を迎えますが
WBAは上昇を維持しています。

NASDAQが強気になり上昇が加速すると
WBAは下落しています。

ITバブルが天井を迎えると
WBAが強気になっています。

リーマンショックでNASDAQが急落した時には
WBAも同時に下げています。

NASDAQと逆の動きをする反面
連動する時もあるのがWBAです。

ドットコムバブルでつけた天井と
不動産バブル後につけた天井に
落差があるNASDAQと比較して

WBAはそこまで落差がありません。

グロース株が弱気になると
強気になる性質がWBAにあります。

ハイテク株が強気である限り
WBAには投資妙味はあまりないと言えます。

ハイテク株がどこで天井をつけるかは
誰にもわかりません。

リスクヘッジとしてWBAは向いています。

利下げに強いWBA

WBAは金利の上昇にとても弱いと言えます。

利下げ期待が高まると買われる性質がWBAにはあります。

実際に利下げが始まると順調に上昇するのがWBAです。

WBA買場はハイテク株が天井をつけるときです。

上で説明した通りリーマンショックのような
世界的な暴落が発生すると全ての株式が下落する為
必ずしもWBAが下落しない訳ではありません。

WBAの特徴

月足でNASDAQとWBAを比較すると
WBAは2015年でピークをつけているのに対して
NASDAQは2024年まで上昇を継続しています。

NASDAQは2000年につけたピークを更新したのは2015年です。
対するWBAは2013年の上昇相場で高値を更新しています。

2015年が分岐点になっているのが理解できます。

2015年はチャイナショックがありました。

米中央銀行FRBは2008年12月～2015年10月までの
約7年間政策金利を0.25％を据え置きし続けました。
これは歴史的にみても稀なことです。

この原因を作ったのが中国経済です。

中国の世界的台頭が米経済を苦しめました。

中国は安い人件費を追い風に製造業を拡大させました。

米国の労働力は中国に搾取されていました。

2015年の中国バブル崩壊が
2012年から噂になっていたGAFAブームを
加速させ米国株に火が着きました。

ハイテク株の台頭により
投資妙味のなくなったWBAは下落しています。

米経済が堅調である限り
ディフェンシブであるWBAよりも
ハイテク株のほうがキャピタルゲインが大きくなるため
買われにくいです。

FRBが利下げに踏み切らない時点で
米経済は堅調です

WBAの買場は？利確タイミングは？