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2019年米国相場を振り返る

2019年の株式相場は典型的な
ソフトランディング
利下げ局面による株高相場でした。

中国初のコロナウィルスによる影響で
相場は崩れてしまいました。


IXIC:日足チャート
期間:2019年

2019年のNASDAQ日足チャートです。

2018年末から大きく上昇して
2019年5月~9月まではレンジ相場
10月から大きく上昇しています。

政策金利の利下げが行われたのは
7月31日です。

NASDAQが大きく上昇したのは
10月からです。

利下げ以外の材料で大きく上昇したと言えます。



2018年末の上昇はなぜ起きたのか?

NADAQが大きく上昇したのは
2018年12月26日からです。


米国CPI:月足チャート
期間:2018年10月~2020年2月

CPIは2018年8月をピークに下落しています。

株価の上昇が始まった2018年末時点では
物価高は沈静化されつつありました。

なぜ2018年末というタイミングで
株高がはじまったのか?
これが重要です。


USD/JPY:日足チャート
期間:2018年10月~2019年4月

ドル円2018年12月14日から下落を開始して
2019年1月3日まで急落しています。
(赤四角)

株高が始まったのは2018年12月26日からです。

約2週間前の14日から
何らかの変化があったことがわかります。


2018年末の株高要因

2018年12月3日に発表された
ISM製造業購買担当者景気指数
予想を上回る59.3という結果が出ています。

これは米国経済が好調である証拠であり
利下げ要因にはならず株安要因です。

2018年12月12日に発表されたCPIは
2.2%と予想と一致して低い数値が出ています。

これは利下げ要因となり株高要因です。

物価高によって金利が引き上げられて
企業業績は低迷しました。

物価高が沈静化されれば
利下げは近いと判断される為
CPIの下落は株高要因になりえます。

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