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政策金利と株価の関係

一般論として政策金利の上昇は
株価にとってマイナスです。

理由は金利の上昇は経済活動を鈍化させ
企業の借り入れコストを上昇させ
決算を悪化させるからです。


IXIC:週足チャート
期間:1993年2月~1995年末

NASDAQの週足チャートです。

赤い線が2つありますが
この間の期間が金利上昇局面です。

青い線以降が利下げ局面です。

赤線2つの間は株価が横這いになっています。

利上げが打ち止め、
2本目の赤線以降は
株価が上昇しています。

金利が上昇すると株価が低迷。
金利が下がると株価は上昇。
これが一般論です。


IXIC:週足チャート
期間:1998年8月~2001年3月

今回の期間のNASDAQの週足チャートでは
赤線2つの間の株価が上昇しています。
1つ目に紹介したチャートとは対照的です。

利上げ局面でも株価は上昇することがあると言うことです。


IXIC:週足チャート
期間:2002年10月~2008年末

不動産バブルに沸いた2000年代半ばのNASDAQです。

金利上昇局面である赤線2つの間は
株価が乱高下を繰り返すレンジ相場になっています。

これは一般論に準じています。


IXIC:週足チャート
期間:1988年4月~1992年9月

日本が不動産バブルに沸いた1980年代後半から
日本がデフレに陥った1992年までのNASDAQです。

金利上昇局面である赤線2つの間は
中盤までは横這い、
終盤にかけては株価は上昇しています。

一般論とは対照的です。

青線から青線までの間は利下げ局面ですが
中盤までは株価は下落しています。
利下げ=株価上昇と捉えると
含み損を多く抱えてしまいます。


IXIC:週足チャート
期間:2019年4月~2024年4月

コロナ前とコロナショック後の米国株バブル時のNASDAQです。

1980年代後半のNASDAQとは対照的に
青線から青線の間の期間、
利下げ局面で株価は上昇しています。

利上げ局面に入る前
赤線から赤線の間に入る前に
NASDAQは下落を開始しています。

金利が上昇していた赤線から赤線
中盤から終盤にかけては
株価が上昇しています。

これは一般論に反します。

この5つの検証でわかるように
金利の上げ下げだけでは
株価が上がるのか?下がるのか?
を判断するのは難しいと言えます。



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