#12「ニュータイプになりたい」

山口周著の「NEWTYPE」という本があり、最近,私が最も影響を受けている本のひとつです。
ニュータイプと言われると、私や私のちょっと上の世代なら、当然ガンダムが連想されると思われ、当然著者もこれは意識していることと思います。
ガンダムのストーリーでは、ニュータイプとは新しい知覚として、宇宙に適合するため空間認識能力に優れ、サイコミュを扱える脳波の制御ができ、なによりも重要な要素として、人の心や感情を感じ取ることができる、という新人類として描かれています。
ガンダムの中では、感受性豊か過ぎる主人公が、オールドタイプの人間の醜い面に絶望したりしながら、仲間達のとの心の交流、敵ではあるけれども同じニュータイプの少女との心の交流を通じて、成長していく様が描かれています。
私ももちろん大好きなアニメの一つで、ロボットアニメとしてのかっこよさもありますが、この人間の成長とニュータイプとしての進化に、感銘を受けています。
このような、ガンダムの中のニュータイプと、ビジネス本としての山口さんのNEWTYPEでは、共通項も多くありつつ、本の中では、物語では終わらない、今直面している社会の問題点や個人がこれから必要とされる能力について解説されています。
著書の中では重要なキーワードとして、オールドタイプとニュータイプという、現代社会のタイプを2タイプに分ける考え方が示されており、それに対応して、ビジネスや社会問題・人間関係について捉える項目の考え方の違いが示されています。
以下に書籍内で示されているもっと重要なキーワードを抜粋します。

オールドタイプは正解を探し、ニュータイプは問題を探す
予測する・構想する
KPIで管理する・意味を与える
生産性を上げる・遊びを盛り込む
ルールに従う・自らの道徳観に従う
一つの組織に留まる・組織間を越境する
綿密に計画し実行する・とりあえず試す
奪い、独占する・与え、共有する
経験に頼る・学習能力に頼る

全て重要な項目ですが、私が1番感銘をうけたのは、オールドタイプが生産性を上げるというのに対し、ニュータイプは遊びを盛り込む という項目です。

実体験として、私は技術系の仕事をしているのですが、仕事をしていると新しい事にチャレンジしたい、いやするべきだ、と感じることがあるのです。
会社の中でこういう新しい試みを実施しようとしたとき、やはり機材や人的資源の面で初期投資が必要になるわけです。
それで、この初期投資をするとき、やはり上役に稟議を通さないといけないのですが、この時に必要となるのが採算性であったり、実用性であったりするわけです。
つまりは、その投資により、確実に会社にとってメリットがある、ということを示さなければ、その案は通らないし、予算もおりないわけです。
ぶっちゃけ、そんなうまい話は無いわけですす、そんな話は私が思いつくまでもなく、大手の企業さんが先にやっているわけです。
で、私がやりたいと思った、やるべきだと思ったものというのは、正直「面白そう」という理由なんですね。
もちろん、上手くいけば会社の利益になるということはあるのですが、これを文書として利益がでます、その理由はこれこれです・・・等と書けるようなものでは無いわけです。
しかし、上役、すなわちオールドタイプは、その挑戦により生産性が上がる、あるいは自分の経験の中で判断すれば利益が出る、といったことが指標になっていうわけで、やったら儲かるかも・・みたいな曖昧な理由は通用しないわけです。
でも、面白そう、とかいう遊び絵的な感覚で、顧客や世間に共感されることが、これからの世界では必要であり、ニュータイプ的感覚だと思いました。

書籍の中でも同様の内容が語られており、非常に納得しましたし、共感できました。
その他の項目も、とりあえず試す、とか、与え共有するとか、自らの道徳に従うとか、そういう部分ですごく共感しますし、逆に何故上役・オールドタイプにこういう主張が理解されないかも、逆に理解することができました。
そして、自分の考え方がおかしいのではなく、みんなニュータイプ世代や考え方では、そういうジレンマをかかえ、でも、これからの世界にはこういう考え方が必要で、力になることが確信でき、理解でき、自信となりました。

というわけで、山口周著「NEWTYPE」に実体験で共感し、さらにオールドタイプの考え方も理解でき、自分の行動指針が明確になったというお話でした。

本日も聴いていただきありがとうございます。
ではではまた!

しゃっくりが止まらないのでお聞き苦しくなっております。申し訳ありません😅

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?