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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論881」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第45号(2009.11.25発行)「注目集める、クラブでつくる水素水」2~※名称等は当時、一部文章省略

メーカーにビジネスモデルを提案、一杯100円で提供

T氏は、メーカーの担当者と話をし、まずオプションの会費を採り、飲み放題にする「水素水会員」を作ろうと考えたが、それでは多くの人々に普及し、継続して飲んでもらいにくくなるのではないかと考え、一杯100円(専用ペットボトル:満水時550CC)で買ってもらおうと考えた。
そして、そのために装置をワンコイン課金式にし、さらに買取ではなくレンタル(10万円:税別)で提供してもらうことにした。
会員に入会時、水素水の効能を説明し、定価500円のマイペットボトルを半額で買えるクーポンを提供、その後はセルフスタイルで水を汲んで飲んでもらうことにした。
装置はPOPとともに、フロント横に置き、その存在に気付きやすいようにし、飲むことを習慣化してもらいやすいように工夫した。
インストラクターにも専用のペットボトルを渡し、飲んでいる姿をクラブ内の至るところで見てもらえるようにした。

高評価、高収益を実現

7月から9月までの売上高・利益の推移は、1日平均販売数121本(来場者数割合23%)、月間平均売上高38万円を挙げている。
仮に装置を購入したとしても、この収支状況が続くとすると1年以内に十分回収できることになる。
会員からも「からだの調子が良くなった」「便通が良くなった」などと好評である。
T氏は現在パーソナルトレーナーとして脳梗塞で倒れたプロレスラーのT選手についているが、同選手にも同クラブが提供する新鮮な高濃度水素水を飲んでもらうことで回復を促進させている。
こうした機能水は、今後、他の多くのクラブでも取り入れられるようになるのではないか。
「笑うことが一番の健康」というT氏。
機能水が笑顔の素の一つになっていることは間違いない。

~ここまで~

その後、高濃度水素水の生成機をクラブで見ることは珍しくなくなりましたので、装置型の自動販売分野では定番商品としての地位を確立したと言えるでしょう。

近年では、プロテインドリンクの自動販売機も製作され、少しずつ広がりを見せていますので、定番商品に昇格できるか注目されるところです。

これらは現在、オプション会費型のサブスクモデルでの提供が一般的ですので、一定の支持を得られた場合、定期の安定収入減として、坪効率の良い、優れたセールスアイテムと評価することができます。                                                                                                                                                                                                                            

お読みいただきありがとうございました。

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