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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論880」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第45号(2009.11.25発行)「注目集める、クラブでつくる水素水」1~※名称等は当時、一部文章省略

フィットネスクラブの水道水を用い、ローコストで高濃度な水素水などの機能水をつくる装置を設置し、健康志向の高い会員に有料で提供して、満足度を高めるとともに付帯収入増加にも繋げる動きが各所で見られるようになってきた。
本稿では、高濃度な水素生成機を設置し、会員から好評を得ている朝日スポーツクラブ・ビッグエス向ヶ丘(神奈川・川崎)に取材し、導入の背景や提供方法、会員の評価や収益性などについてまとめた。

予防医学としての効果に着目し、水素水を導入

株式会社ザ・ビッグスポーツが運営する朝日スポーツクラブ・ビッグエス向ヶ丘では、2009年7月に水道水を電解して水素水を生成する装置「リアルドラフト」(株式会社ササキ製)を導入して、会員に有料で提供することを決めた。

会社に同機の導入を提案したのは、同クラブでサブチーフアニメーターを務めるT氏。
T氏は、以前からダイエット&ビューティー展などを訪れたり、エステティックサロンのアカデミー講師らと交流したりしていたが、そうした中で数年前に酸素水とともに水素水の存在を知った。
特に高品質な水素水は、体を酸化させる活性酸素の一つ、ヒドロキシルラジカルを高い確率で選択的に還元し、水として外へ排出する働きをするため、アンチエイジングを始めとした健康的な身体づくりに効果があることを知った。

「これはクラブが目指している予防医学にも繋がる。しかも、ビジネスとして成り立つかもしれない」と考えた。
そして、今年の展示会にて水道水から製造できる高濃度水素水の装置を見つけた。
T氏はすぐにでも導入したいと思った。
しかし、ネックがあった。
価格が210万円と高価な装置であったことと、会員様に水素水を買ってもらうには何かもう一つ工夫が必要だろうということだった。

~ここまで~

今でこそ、高濃度水素水生成機を設置するクラブが増え、健康意識の高い会員様には普通に受け入れられていますが、効果が目に見えて分かるものではない為、当時は眉唾物と感じる人もそれなりにいたことでしょう。
アバター近藤も当時は、同様に近しい感触を持っていたと記憶しております。

現在は、生成装置が高機能ですぐに飲むことを前提とした水素水であれば、効能が期待できることを、生化学的な観点から理解することができます。
ただし、一部では水素が抜けてしまっている可能性が高いペットボトルでの販売や劣悪な生成機もありますので、「水素水」=体に良い、アンチエイジングと全て結び付けて、安易に購入することは気を付けた方が良いと思います。                                                                                                                                                                                                                                  

お読みいただきありがとうございました。

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