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4月25日(木):「シャレンAWARDS」エントリー、水戸ホーリーホックの「おらが街PRリーグ」

先日からはサッカーJリーグの「2024シャレンAWARDS」に関連したことを記しており、本日もその続きをもう少しばかり。

シャレンとは社会課題や共通のテーマ ( 教育、ダイバーシティ、まちづくり、健康、世代間交流など ) に、地域の人・企業や団体(営利・非営利問わず)・自治体・学校などとJリーグ・Jクラブが連携して、取り組む活動です。

こうした取り組みは非常に意義あるもので、Jクラブが単にサッカーをするだけでなく、自らを地域の中に位置付けて地域課題に取り組むことで公益性の高いファンから支持される存在になっていく良さがあります。

昨日からは私がファン・サポーター投票の候補にしていたものから幾つかをピックアップして紹介しています。

本日に取り上げるのは水戸ホーリーホック「おらが街PRリーグ」です。

こちらはホームタウンの各自治体との連携強化、魅力の発信、それによる地域活性化が主たる目的ですが、その取り組みの仕方が非常にユニークです。

水戸ホーリーホックのホームタウンには15の市町村がありますが、まずは新体制が発足する1年の始めに「ホームタウンPR大使公開ドラフト会議」で各市町村の「ホームタウンPR大使」を決めるところからスタートします。

トップチーム所属の選手たちをホームタウン内の各自治体に担当制で割り当てるクラブは増えていますが、それを野球のドラフト会議のように公開しながら行う点が斬新です。

各市町村の担当者が自らPR大使(選手)をドラフトするから、各自治体側も必然的に自分事として熱が入りますね。

そうやって各ホームタウンのPR大使が決まると、そこから「おらが街PRリーグ」が幕を開けていきます。

ホームタウンPR大使となった選手たちがホームタウンと連携し、シーズンを通してホームタウンの魅力発信を競うPR対抗戦です。

こちらはPR活動やその成果に応じてホームタウン貢献ポイントを獲得でき、ポイントの合計数を15市町村のホームタウンPR大使が競い合う、もうひとつの熱い戦いになっています。

こうした取り組みにいたった背景には、かつてホームタウンとの結びつき、選手の側の意識に危機感を抱いたからだといいます。

いまはJリーグ内で「育成の水戸」と認知されるようになりましたが、その反面として水戸で育って良いクラブに選手が巣立ってしまう分だけ、選手の入れ替わりが多くなることは避けられません。

そうなるとホームタウンからは「今はどんな選手がいるのかわからない」といった声も聞かれたし、選手にもホームタウンの15市町村が答えられないケースもあったそうで、これでは「応援してもらえない」との問題意識に端を発して、ホームタウンとの相互理解、連携を深める取り組みを強化するにいたったそうです。

親会社を持たない市民クラブらしい地域密着のユニークな取り組みは、同様な境遇にあるクラブの参考にもなるでしょうから、今後も継続、発展していけば良いなと思っています。

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