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6月19日(日):怒鳴らないスポーツ指導の現場づくり

先日の日経新聞のコラム「スポーツの力」は「子供を怒る指導者の罪」という内容でした。

こちらは横浜YMCAが6月上旬に実施した「怒らないコーチング、怒らない子育て」をテーマにしたパネルディスカッションを引き合いに子どものスポーツ指導の現場について述べられたものです。

パネラーの1人であるバレーボール元日本代表の益子直美氏は「監督が怒ってはいけない大会」を各地で開催しており、これまでも度々メディアで取り上げられてきたので同大会をご存知の方も多いかもしれません。

また他のパネラーでサッカー指導者の一場哲宏氏は指導する伊勢原FCフォレストで、会場準備も大会運営も審判も子供たちが担当し、試合のメンバーも作戦も自分たちで決めるサッカー大会を開催しているのだそうです。

そしてハーフタイムには両チーム一緒にミーティングをして互いにアドバイスをする形式だというから、一般的な大会とは一線を画した在り方ですね。

今回のパネラーの方々はそれぞれ怒る指導を否定するだけでなく、子供たちが自分で考えることの大切さを訴え、それを実践している方でした。

そうしたアプローチで子供たちはすごく成長するし、大人にもいろいろな気づきがあると言いますが、一方でまだまだ子供を怒鳴りつけて従わせるやり方がなくならないのもまた事実です。

同記事ではそうなってしまう理由のひとつに「目先の勝利」が挙げられていました。

やはり試合に勝つこと、短期的に強くすることを求めるなら、ある要素を教え込む、叩き込むほうが目に見える違いは作りやすいですからね。

短期的視点や勝利至上主義になると、どうしても何かを犠牲にしたり、こぼれ落ちていくものがあるのは否めません。

反対に長い時間軸で捉え、勝ち負けだけの観点から脱することで、途端にスポーツの場を楽しく、自由度が高いものにしていく余地は出てきます。

これはスポーツに限らず私たちのようなビジネス、フィットネスクラブの現場でもそれに近しいところはありますね。

利益や短期的な結果だけにフォーカスをすると、合理性の追求やドライなアプローチが有効に働きますが、それによって失うものがあるのと似ています。

反対に定量的なゴールだけでなく定性に目を向けることや時間軸を長くとることで、異なるアプローチをしていく余地が出てくる通りです。

もちろんスポーツの現場でも真剣勝負の局面から学ぶこともたくさんあるから、必ずしもそれを否定するものでもないでしょう。

楽しむ場と勝負の場を上手く共存させていくことだし、あとは年代に応じてその比率を変えていけば良いと思っています。

楽しむことと勝負すること、これらは必ずしも二律背反するものでもないからです。

当然ながらそこに難しさもあるでしょうが、そこでの創意工夫こそ育成年代の指導者が考えるべきこと、チャレンジすべき課題であるはずです。

何のためのスポーツか、誰のためのスポーツか、育成年代の指導現場でこそ、改めてそのような点を問い直していくことが大事なのだと思います。


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