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歯列矯正始めました(冷やし中華始めました風に)

遠い遠い昔の記憶を振り返ってみよう。

小・中学生の頃、私の憧れは安室奈美恵さんではなく、篠原ともえさんだった。
私は、アムラーではなく、シノラーだった。(年がバレる)。

細眉、茶髪、ミニスカート……ギャルっぽい世界より、黒髪、ごちゃごちゃっとしたチープな可愛さ、カラフルな洋服や小物……量産型というより個性的な世界観の方が好きだったからだ。

同時期、元JUDY AND MARYのYUKIさんも大好きだった。

彼女たちの共通点は可愛らしい八重歯
私も同じ八重歯の持ち主。

憧れの人と同じなのは少し嬉しかった。
八重歯は全く噛み合わせに参加しない無駄な歯で、かつ歯がとても磨きづらい(八重歯の隣の歯は奥まっているので縦に磨かないと磨けない) 。
ドラキュラみたいな歯が笑顔から覘くのは昔からちょっとだけ気になっていたけど、可愛いと言ってくれる人もいてそれでいいのかもと思っていた。

でも、気が付くと、篠原ともえさんもYUKIさんも、トレードマークの八重歯がなくなっていた。

子どもっぽい特徴的なスタイルから、落ち着いた大人の個性的なスタイルへのスタイルチェンジ。

八重歯はもう流行らないのだ、とその時悟った。

私も数年前から歯列矯正をしようと思い始めていた。なぜかって?前述のように憧れの芸能人が次々と歯列矯正をしていることもあったが、旅をしている中で、歯並びが悪いことが恥ずかしいことだと思うようになったからだ。

海外のそれなりのクラスの方々は本当に歯並びがきれい。私のような八重歯の人なんてほとんどいない。出っ歯や受け口もそうだ。もともと少ないというわけではなく、小さな頃にみんな歯科矯正をしている様子。最近では、日本人の子どもたちも昔よりもたくさんの子供たちが、歯科矯正をしているような気がする。

歯並びを気にするあまり、海外では、歯が全面に出るような形で笑うのを極力避けていた。口角をあげれば、歯を見せなくても十分に笑顔に見える。

かつては可愛いと思っていたのに、コンプレックスになってしまった八重歯。

歯列矯正したい、と思ってはいたものの、なかなか実行には踏み切れなかった。

費用がかなりかかるということ、歯医者に定期的に通うこと、前者はともかく後者ができなさそうでしり込みをしていた。仕事やプライベートが忙しすぎて、スケジュールが読めない。

歯列矯正は自由診療なので、保険適応外だが、医療費控除は可能。そのため、年が明けたら早めに動くことが肝心だということを聞いていた。医療費控除の対象は前年のの1月~12月が対象だ。次の確定申告2020年の2-3月にやるとすれば、2019年の1月~12月が対象となる。

2019年に入っていろんな新しいことをやり始めていたので、やるなら今しかない!と思って1月末に矯正歯科の予約をした。

そこから開始に至るまで約半年、苦難の道が始まる。

まずは矯正歯科1軒目。決め手は費用の安さと口コミ。ネットで見た限りは、他の矯正歯科よりよさそうだった。当初予算の半分くらい。目立つ表側の矯正だけど、値段の安さはかなり魅力的。ちなみに、今やっている矯正より30万円近く安かった

でも、高評価故なのか、相談予約自体が埋まっており、1か月先でないと取れない。仕方ないと思い、待った。

ようやく予約が取れて相談。ここでは歯科医は登場せず、歯科衛生士からの説明のみ。さらに10日程先の別日に検査という名目で予約をして、歯のレントゲン撮影。回答まで1~2週間要すると言われた。待ちに待った回答が来たと思ったら、私の要望である「歯を抜かずに矯正」というのはできないという回答だった。信じられない。

ここで2か月以上の月日を棒に振ってしまった。気が付けば3月も終わりそうだった。

気を取り直して、2軒目の矯正歯科へ。安さ重視・表側矯正にこだわるのは辞めた。歯科医によって方針は違うかもしれないが、一度抜かないとダメだと言われてしまったので否が応にも慎重になる。マウスピース矯正が得意だという矯正歯科。ここでついに治療の目途が立った。

4月2週目に1軒目と同じく、まずは相談の予約。ここで前回同様、次はレントゲン予約を……となりかけたのだが、この日にレントゲンまで撮れるという話もしてくれた。今までじりじりとしか進まないことが不満だったので、スピーディな対応でこの歯科に対する好感度が上がった。
懸念点だった抜歯についても、抜かなくても大丈夫そうということだったので、この日にレントゲンまで進めた。検査費は2万円以上かかった。高い。

そして5月15日。レントゲンの結果を聞いた。親知らずが全部抜歯済みであるので、抜歯をしなくても、歯を削る形でスペースを作り、矯正ができることが歯科医から告げられた。

よかった。
1軒目も含めてかなりの時間を要したので、ようやく治療が開始されそうなことに安心した。
この日に契約をすれば、約1か月でマウスピースが届き、そこから歯列矯正ができる。
決して安くない値段だが、カードも使えるし、限度額にも余裕があるので契約を進めた。

こうして私の歯列矯正が6月11日から始まった。

マウスピースでの矯正は1日20時間以上マウスピースを装着する必要がある。基本は食べているとき以外は常に装着をすれば20時間は超えそうだ。また、10日装着をしたら、次のマウスピースに付け替える必要がある。管理する自信がなかったのでアプリを検索してみるとちゃんとあった。

◆TrayMinder
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その日の付けている時間のタイマーが作動してその日の装着時間を加算してくれるし、はずした時間もカウントアップしてその分は差し引いてくれる。

スケジュール画面では、次のマウスピースの交換時期や歯医者の予約が一覧化できる。わかりやすい。

セルフィーモードも搭載されていて、揃っていく様子を記録することもできる。少しずつでも揃っていくのがみえると、モチベーションも保てるような気がする。



これなら私のようなめんどくさがりでも大丈夫そうだ。


私の治療期間は10日×40マウスピースで約400日。

今からだとちょうど東京オリンピックが始まる頃、私の歯列はぴしっと揃う予定だ。

最初、歯科を選ぶ段階で少しつまずいたが、いい時期に始めたと思う。

幼い頃に親に頼んでやってもらえばよかったな、就職直後とかもっと若い時期にやっておけばよかったな、と少し思ったけど、一生にきっと一度しかない自国開催のオリンピックを心待ちにしながら、だんだん歯が揃っていくのを見ていくのも悪くない。いや、かなりいい。

ということで、私。

歯列矯正、始めました。(冷やし中華始めました風に)。

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