空港。それは旅が好きな私にとって特別な場所です。

ワクワクするのはみんなと同じだと思いますが、それに加えて一度来たことがある空港ではなんだか出迎えられているような、ホッとするような気持ちがします。

トランジットだけなら「また来たね、気を付けて行っておいで！」

降り立つなら「ようこそ！今度は前来た時にできなかったことができるかな？楽しんで！！」

空港からまるでそう話しかけられているように感じるのです。

元号が令和に変わるGW、10連休を活用してある程度長い休みがないと行けない場所、アフリカのナミビアへ行ってきました。あるテレビ番組の影響で、ナミブ砂漠に行ってみたくなったからです。

今回人生2度目となるアフリカ大陸。

初めて訪れたのは、2010年の南アフリカW杯。もう9年も前だなんて信じられません。時が過ぎるのは本当に早いです。

今回もナミビアへ行く前のトランジットではありますが、南アフリカの空港を利用しました。

デジタルサイネージが設置されている(写真の柱参照)など、時代に合わせて変わった風景もありましたが、空港の佇まい、お土産ショップやそこにあるカラフルな商品は初めて行った時と変わりません。

大阪のおばちゃんもビックリのアニマル柄。もはや柄というより、アニマルそのもの。

南アフリカ空港にいると、南アフリカW杯でのいろいろな記憶が頭によみがえります。

そもそも、私は南アフリカW杯に行く予定ではありませんでした。2010年の4月、首都高速道路で追突事故にあったからです。人生初の救急車による緊急搬送。幸い重症には至りませんでしたが、首はむち打ち。5月いっぱいコルセットを巻いた生活を送りました。6月になってコルセットは外せたものの、12時間を超える長時間のフライトに負傷したばかりの首が耐えられるのか？答えが出せず、ずっと決断ができませんでした。

その悩みが晴れたのは、開幕戦をテレビで見ていたときのこと。友人の自宅で観戦をしていて、ブブゼラの音を聞いた瞬間です。

ブブーブブ、ブブーブブ。

独特の音。テレビからでもガンガンに伝わってくるスタジアムの熱気。この空気感は絶対にスタジアムに行かないと体感できません。なんでそんなにこの音に突き動かされたのか？自分でもよくわからないのですが、居ても立っても居られなくなりました。

「なんで私は日本にいるんだろう。やっぱり私、スタジアムに行きたい！行かなくちゃ！！」

当時、テレビを中心とするマスメディアでは、南アフリカ大会を現地観戦するのは非常に危険だ、という報道であふれかえっていました。

現地にはサッカー仲間が既に到着しているため完全に一人旅ではありませんが、現地で友人と合流するまでは、女子1人で行動する必要がありました。

そのリスクに対して、反対しなかった家族や上司、周りの人々に改めて感謝したいです。私の性格をよく知っているので、止めても聞かないということもあるのでしょうけど。

私が目指したのは、3戦目の日本代表vsデンマーク戦。

チケットは某大手広告代理店経由で入手済み。

航空券も自分で某旅行代理店でゲット。（調べた結果、自分で手配するよりも安かったので。節約大事！！）

宿泊場所は、友人たちが借りていた家に、「床でもよければ」と言ってもらえたので、寝袋持参で転がり込むことに。

チケット、航空券、宿泊場所。

すべての手配を完了させると、会社に休暇申請。無事に受領してもらいました。

待ってて、南アフリカ！！！！

現地で3泊の南アフリカワールドカップツアーの始まりです。

今思うと、現在の思いついたら即行動する、弾丸でも旅に出る、FJまりこの片鱗が既にありましたね。

ちなみに心配していた首の具合は、普段のフライトと全く変わらず、全旅程において大丈夫でした。杞憂。

↓フェイスペインティングぬりぬり。

現地に行くと、Webでは完売していた観戦チケットを持て余す友人たちが大勢いました。皆多めに取っていたのに、意外と日本人が来なかったので、さばききれなかったのでしょうか？リセールも今ほどは発達していなかったのも理由だと思います。

これまでに、日韓、ブラジル、ロシアとW杯を現地観戦してきましたが、一番チケットが余っていた大会でした(私調べ)。

そういった背景もあって、日本代表vsデンマーク代表以外にもドイツ代表vsガーナ代表、チリ代表vsスペイン代表と3泊しかしていないのに3試合観ることができました。(この頃の私に、「チリ代表vsスペイン代表でゴールを決めたイニエスタ選手とビジャ選手がJリーグでプレイしているんだよ」と言ってもきっと信じてもらえないでしょう)。

↓一緒に撮ろうと言われたのでスペインサポとパシャリ！おねーさんきれいだったなぁ。

デンマーク代表以外は決勝に駒を進める強いチームの試合を3試合も観れて、しかも、日本代表の決勝トーナメント進出の瞬間に立ち会えたので、サッカー観戦的には大満足。本田圭佑選手のFKも遠藤保仁選手のFKもどちらも素晴らしかったし、岡崎慎司選手のゴールには彼の輝かしい未来を感じました。

今なら動画で撮るべきところも写真しか残っていません。時代を感じます。

グループリーグと書かれた紙が間で分かれるようになっていて、「グループリーグ突破！！」と言いながら、身体全体でゴールテープのように切っているシーンです。

↓ガンバサポから弾幕を預かっていたので、試合後も意気揚々と掲げましたよ！！

画素数が低く、動画がなくても、楽しそうでしょう？

最高に楽しかったです！！

自国開催以外での初めてのグループリーグ突破に立ち会う、なかなかできない経験です。

でも、そのかわり観光らしきことは全くできませんでした。

長期間滞在していた友人たちは、ジンバブエへ出掛けたり、サファリを楽しんだり、ビクトリアの滝で泳いだり、今回私が訪れたナミビアへ行ったりして観光も楽しんでいました。

少しだけ羨ましかったけど、急なW杯参戦だったにもかかわらず、試合がたくさん観れてかなり満足度が高かったので後悔はしませんでした。

こうして、人生初のアフリカ旅はほぼサッカー観戦だけで幕を閉じました。

そして、エジプトやモロッコなどのアフリカ北部へは行くかもしれないけど、もう2度とアフリカ南部へ来ることはないんだろうな、と思っていたところに、あるテレビ番組がきっかけでナミビアに旅行へ行くことになったのです。

9年前にできなかったアフリカ大陸での観光がついにできました！

人生何が起こるかわかりません。

年号変わって、令和初の旅、ナミビア旅行を終えました。私は次はどこに行くのでしょう？

今日も空が、外国が、私を呼んでます！（呼んでない？勝手に行っているだけ！！）

2019年、私が訪れたのはこの★の国。北米・南米・ヨーロッパがまだですね！

以上、本編おしまいです。この先はおまけ部分で有料になります。本編で触れなかった今回のナミビア旅について書きます。行く機会があまりない国かと思いますが、ものすごく楽しかったのでぜひ読んでほしいです！

この記事単体でのご購読は300円ですが、OWL magazineをご購読頂くと、すべての記事を月額700円で読むことができます。とってもお得！是非ご購読下さい。ただし、前月以前の記事は対象外となりますので、悪しからず。