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第12節 ブラウブリッツ秋田

遡ること2年前、意気揚々と初めて秋田へ乗り込んだが、とても苦い思い出となっている。今年も同時期の秋田遠征で二の舞にならないかと心配していた。

今回も秋田へは日帰りだ。
前回感じたのは、時間を使うのが非常に難しいということだ。
今回も頭を悩ませたが、たまたま職場の人が秋田は意外とかき氷屋が多いと呟いたことを思い出し、空港から秋田駅行きのバスを途中下車し、散歩をしながらかき氷屋へ向かった。

ハチコオリ

大町にあるハチコオリというかき氷屋だ。築100年の古民家を改修したお店のようで、酒粕を使ったかき氷が有名という話だ。

いちご酒粕ミルク

いちご酒粕ミルクを頼むことにしたのだが、まず器に大きなインパクトが。升に入ってかき氷が出てくるのは他にはないだろう。見た目から楽しめる逸品だ。
ふわふわの氷にミルクと酒粕のソースは初めて食べる味で不思議な美味しさだ。それにいちごが加わると、普通のいちごミルクとは違った深みがある味わいに。
これは再訪したいお店になった。
食べ終わったあとは散歩しながらスタジアムへ向かった。

試合の方はというと、これが90分間続くのかと思うほど苦しい戦いとなった。
もちろん最初から分かっていたが、開始からとことんボールを放り込んでくる。
どんなポジションからでもロングボールが飛んでくる。ロングスローはもちろん、前半でスコアレスの時間からパワープレーだ。

前半からパワープレー

個人的にはこういう戦いは好みであるというのは別の話。
パワープレーに耐えながら前半14分、山根からのクロスにカルロスが合わせるも圍に阻まれる。
そして前半22分に試合が動いた。福森のクロスから山根がヘッドで合わせると、秋田DFに当たりゴールへ吸い込まれた。残念ながら山根のゴールにはならなかったが、貴重な先制点をあげた。
先制後は耐える時間に突入。全員で何度も跳ね返し続けて、なんとか1-0で折り返した。

後半も展開が変わらない中、攻撃ではユーリが惜しいミドルを放つなど、耐えながら綻びを作ろうとする姿が感じられた。
そんな中、突如として空気が変わる大きな出来事が起きた。後半11分にガブが見事なスライディングでボールを奪い取ったが、まさかのファールの判定となりイエローカードまで提示となった。

自身満点のイエローカード提示
全員が驚く判定に困惑

どう考えればそのような判定になるか全く理解が出来ない。不可解な判定に対してチーム全員がエキサイトしてしまい、変な方向に流れがいかないか心配になってしまったが、結果的には杞憂となった。
後半31分、福森からサイドチェンジ、伊藤翔、山根、岩武、ユーリの連携で右サイドを崩し、山根がクロスを送ると秋田DFにカットされてしまうが、山根のもとへボールが戻り今度は右足を振り抜くと見事ゴールへ突き刺さった。今度は正真正銘の山根のゴールだ。秋田までやってきた約200名のサポーターは歓喜の渦に包まれた。その後は市川を中心にしっかりとゼロで抑えて、見事に2年前のリベンジを達成した。

スターティングメンバー
市川暉記

前半のミドルシュートを防ぎ、何度も襲ってくるハイボールに見事な対応で勝利へ導いた。

笑顔で引き上げてくる

市川コールでゴール裏から引き上げてくる姿は充実した笑顔だった。

岩武克弥

岡山での死闘からわずか3日。そんな状態で厄介な秋田の攻撃を見事に対処した。ドリブルで持ち上がったり、鋭く前線へパスを送ったりと、攻撃でも輝きを放った。

ガブリエウ

本当によく跳ね返し続けてくれた。

跳ね返すガブ

復帰のタイミングが少しでもズレていたら本当に恐ろしかった。そして後半のイエローカードは非常に可哀想な判定だ。このカードが終盤で効いてこないと良いのだが。

福森晃斗

先制点のクロスでまたも得点を演出。アシストにはならなかったが、本当に凄い左足だなと思う。

山根永遠

ようやく横浜FCでの初ゴールが生まれた。本当に長かったなと率直に思う。今日は本当に素晴らしかった。カルロスへのクロスに始まり、先制点の見事なヘッドに、右足一閃で初ゴールとまさに山根永遠Dayとなった。

先制点のヘディングシュート
惜しくもオウンゴール判定に
試合を決める2点目
歓喜の輪が出来る

やはり横浜の背番号8はこうでないと。

ユーリララ

肉弾戦はお手のもの。全く負けることなく、本当にいてくれて有り難い存在だ。

ミドルシュート

そして後半のミドルは本当に良いシュートだった。決まっていたらもっと最高だったな。

井上潮音

コンディションが90%くらいまで戻ってきたか。1プレーがとても見応えある潮音になってきた。ターン1つで2人を抜く次元の違うプレーが見れただけで秋田へ行った価値があった。

村田透馬

こちらも岡山での死闘からフル出場。プレーの安定度が高まり、持ち前の攻撃力がだんだんと活きてきている。

小川慶治朗

変わらずしっかりと走ってくれてありがたい。ただ、それ以上の良さがなかなか見えなくなっているのが気になるところ。

伊藤翔

フィジカル勝負にも見事に勝ち、しっかりとチームの潤滑油となった。

闘志溢れるディフェンス

また、ロングスローやセットプレーで何度もゴール前へ戻り守りきった。

髙橋利樹

得点は奪えなかったが、桁違いの高さで秋田を圧倒した。

バネが桁違いのカルロス

スタミナもスピードも高さも本当に圧倒的だ。

控えメンバーは全員出場時間が少なかった。

和田拓也
カプリーニ
櫻川ソロモン
中野嘉大
三田啓貴
永井堅梧
中村拓海
四方田修平

苦手なタイプの相手にしっかりと勝利した。やはり敗戦後の立て直し力は素晴らしいものがある。あとは如何に連勝を続けられるかが焦点だ。ともかく秋田遠征が最高なものになったことは本当に感謝したい。

審判団へ話をしに行く俊輔

試合終了後、審判団に握手をしにいきつつ俊輔が主審に一言伝えに行っていた。なにを話したかは分からないが、なんとなく審判団は痛いところをつかれたような反応に見えた。

ゴール裏への挨拶
山根永遠オンステージ
かっこよく決まってる

メンバーたちはサポーターと最高の瞬間を分かち合い、その後は山根永遠オンステージと素晴らしい1日になった。
次節はホームで水戸戦だ。長年の連れで今年は不調だが侮れる相手では無い。なんとか素敵なゴールデンウィークを続けたい。

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