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ルーンファクトリー【ゲームタイトル勉強会】 #54

「ゲームタイトル研究」では、毎回特定のタイトルについてみんなで"広めに" "浅く" 調べています。"ゲーム研究とはなんぞや"という方の足がかりになったり、”近藤史一 ゲーム研究会”に興味を持つきっかけになってくれればいいなと思っています。
みんなで調べている様子はふみいちTwitchチャンネルで配信しています!
実際の配信のアーカイブはこちら↓

配信のアーカイブはこちら↓

#54 ルーンファクトリー【ゲームタイトル勉強会】

本日の主な参加者

ふみいち
かがみ
しんちゃん
十両
にくまんおとこ
アロエリ
ロット
Dice

その他Twitchのチャットでご参加いただいた皆様

1.なぜこのゲームにしたのか

ふみいち
ルーンファクトリー3スペシャルが発売されたというのと、十両さんがルーンファクトリーが好きなんですよね。

十両
そうですね。全作品プレイ済みです。

ふみいち
そして今日は十両さんが資料を作ってきてくれました!

十両
宜しくお願い致します

2.プレイ勢・未プレイ勢

・プレイ済み

十両
Twitch視聴者 1名

・未プレイ

ふみいち
かがみ
しんちゃん
にくまんおとこ
アロエリ
ロット
Dice

視聴者 2名

にくまんおとこ
「どうせ自分意外は知らないので、喋るなら資料を作ってしまおう」という、十両さんの意図がばっちり当たっていましたねw

十両
一番やりがいがあるパターンです!

3.ゲームの基本情報

タイトル名(最新作)

ルーンファクトリー3スペシャル

発売日

2023年3月2日

4.メーカー

パブリッシャー

マーベラス

デベロッパー

・初代~4:ネバーランドカンパニー(2014年に倒産)
・5、4SP、3SP: HAKAMA

5.配信ガイドライン

ふみいち
特徴としては、ネタバレについての記載が結構細かくありますね。

①「ネタバレあり」表記につきまして
イベントシーンなどのストーリーにあたる内容を投稿する際には、他のお客様の楽しみを奪わないよう、「ネタバレあり」等のストーリーに言及することが明確に伝わる表記を、タイトルまたはサムネイルに付して頂きますようお願いいたします。

特に以下の内容を投稿する際は、「ネタバレあり」表記の徹底をお願いいたします。

 1 しんこんモード

 2 アナザーエピソード

十両
ルーンファクトリー5とルーンファクトリー3スペシャルについてはガイドラインがあるのですが、それ以外のタイトルにはガイドラインがありません。ルーンファクトリー4スペシャルは発売時期的にはガイドラインがあっても良いと思うのですが、このあたりはまだあまり整備がされていないのかもしれませんね。

ふみいち
マーベラスで最近の有名タイトルでいうと「天穂のサクナヒメ」ですが、これもガイドラインが無いという事で一時期話題になりましたね。
マーベラスは権利関係が複雑そうなタイトルも多いので、なかなか一括でまとまったガイドラインを提示するというのは難しいのかもしれませんね。

特別編はまとめるのが大変なので、資料のテキストを抜粋して紹介します。
詳しくはアーカイブをご覧ください!


6.はじめに

今回はルーンファクトリーシリーズにのみ焦点を当て、牧場物語については基本的に触れません。

内容にはネタバレを含みます。

システム面は『ルーンファクトリー4』を基準に解説をするため、タイトルによっては仕様の違いがあります。
→他のタイトルに比べて、4の完成度が高く、スクショが撮影しやすかった

7.どんなゲームなのか?

・牧場物語10周年記念作品として2006年に『ルーンファクトリー』が発売。

・その後シリーズとして独立し現在リメイクを含め9作品が世に出ている。

・農業、採取、鍛冶、釣り、料理、調合、ダンジョン探索、住人との交流など好きな事をして過ごせる。

・従来の牧場物語シリーズからキャラクターデザインを大きく路線変更し好評を博した。

十両
初代ルーンファクトリーのタイトルには「-新牧場物語-」と表記がされていまして、ちゃんとした牧場物語のスピンオフ作品です。

にくまんおとこ
同じ会社が出しているゲームという事すら知らなかったのでびっくりしました!

8.世界観

・アドネア大陸に存在する二つの国『ノーラッド王国』と『ゼークス帝国』が物語の中心となる。

・主人公は特殊な力を持った『アースマイト』と呼ばれる人物。

・居住地となる町村で農業を営みながら世界の危機と戦ったりする。

二つの国

ノーラッド王国
自然豊かな王国。四幻竜ネイティブドラゴンと呼ばれる神竜の加護を受けている。
各主人公はノーラッド王国内の町村で生活している。

ゼークス帝国

機械技術の発展した大国。
皇帝エゼルバードの野心によりノーラッド王国を手に入れるべく暗躍する。

ネイティブドラゴン

・土水風火の四属性をそれぞれ司り、世界創造にも関わりがあるとされる神竜。
・各作品で登場しており、敵だったり味方だったりペットだったりする。

フレクザィード
火と破壊を司る。千年に一度目覚め世界を滅ぼす。寝起きが悪い。

アクナビート
水と変化を司る。海に発生する大渦の原因。花見が好き。

プロテグリード
大地と再生を司り、フレクザィードに破壊された世界を蘇らせる役割を持つ。パシリが得意。

セルザウィード
風と永遠を司る。枯れた大地へルーンを満たす。好物はホットケーキ。

アースマイト

・『大地やモンスターと対話できる』『農作業を通して大地を潤す』などの力を持つ特殊な素質を持った存在。

・歴代の主人公はアースマイトの素質を持ち、その力で困難を切り拓いていく。

・伝説的存在でその力を悪用しようとする者もいる。

・『1』では主人公はモンスターとの戦いやダンジョンを耕すことでルーンの力を高めるようゼークス帝国によって誘導されていた。

タミタヤ

・この世界の全ての武器にかけられている魔法。

・モンスターは『はじまりの森』と呼ばれる異世界からやってきており、タミタヤのかけられた武器はモンスターをはじまりの森へ送り返す力を持っている。

・モンスターを倒しても殺さず元居た場所へ返すという演出。

・調理品にも肉を使った料理がない。

・しかし魚は釣って食べる。

十両
全ての『武器』にかかっている魔法とされていますが、実際には攻撃魔法や素手で倒してもモンスターははじまりの森へ帰ります。

にくまんおとこ
やさしい世界

9.ゲームシステム

・従来の牧場物語にあった農業や恋愛などに加えてARPGらしいダンジョン探索や戦闘といった要素が追加された。

・初期は粗削りな部分が多くバランスの悪さが目立ったが徐々に改善していき、ルーンファクトリー独自のゲーム性をもたらすに至った。

時間の流れ

・ゲーム内ではリアルタイムに時間が流れる。1日は24時間。30日で1か月及び1シーズン。春夏秋冬の4か月で1年が周る。ゲーム内1分=現実の約1秒。

・決まった時間までにベッドに入らないと疲労が溜まったり風邪を引く。逆にきちんと寝ているとパラメータが向上する場合もある。

・やれることは多いが全てをこなそうとすると1日が早い。逆にやる事を絞ると意外と長く感じる。

ルーンポイント

・主人公の”スタミナ“のようなもの。

・剣や鍬を振る、水を撒く、料理を作るなどあらゆる行動で消費していき、0になるとHPが減り始める。

・就寝、食事、入浴などの行動によって回復する。

・レベルアップなどを重ねて量が増え、成長するたびに少しずつ一日にやれることが増えていく。

スキル

・主人公の取れる行動にはスキルが設定されており、これらが上がるとパラメータに補正がかかる。

・後期タイトルでは剣や魔法、製作関係はもちろん歩行、睡眠、食事、入浴、住人との交流など生活すべてが成長の糧になる。

・製作関係スキルのレベルが一定以上ないとレシピを覚えられないなどの制約もある。

十両
ダンジョンに潜らず、生活をしているだけでも成長していく仕組みになっています。

にくまんおとこ
おーなるほど。それはなかなか他にはない仕組みですね。


農業

・主人公は自分の畑を持っており自由に使える。

・畑は1マス×nずつ区切られ1マスにつき1つ種や苗を植えることができる。

・種を植え、水をやり、作物ごとの日数(数日~十数日)が経過すると収穫可能になる。収穫物は出荷してお金に換えたり素材にしたり自分で食べたりできる。

・同じ場所で作物を作り続けると土が弱っていったり、放置しておくと雑草が生えたりする。

製作

・料理、調合、鍛冶などあらゆるアイテムを作ることができる。

・作ったアイテムに素材を合成してパラメータを伸ばしたり、特殊能力を付与できる。

・製作にはレシピが必要だが、素材を知っていればレシピなしでも作ることは可能。ただし消費RPが大きいなどのデメリットもある。

モンスター

・フィールドにいるモンスターをなつかせ、ペットとして飼育できる。
モンスターは主人公に代わり畑の世話をしてくれる。

・ペットにするとそのモンスターを倒すことで得られる素材を毎日手に入れられるようになる。

・ペットにできる種類は多く、4ではボスモンスターもペットにできる。

・仲間としてダンジョンに連れていったり騎乗してフィールドを駆け回ったりできる。

マップ

・町やダンジョン等のマップは見下ろし型の平面エリアを複数つないで構成されており、エリアの端から隣のエリアへと移動できる。

・人々の生活する『町(村)』と『フィールド』『ダンジョン』に分けられておりフィールドやダンジョンにはモンスターが生息し素材アイテムがある。エリアの移動でモンスターは復活し素材類は原則1日ごとにリポップする。

・ギミックを解いて道を開けたり、イベントをこなさないといけない場所もある。

ダンジョン探索

・シリーズ毎に複数のダンジョンが存在し、内部を探索し宝を探したり素材の採取が可能。

・特定のダンジョンには畑があり、ダンジョン毎に決まった季節で固定されている。これを利用する事により外では季節に合わない作物も年中作ることができる。

住人

・AIで行動しており一か所に留まる事はなく、町中を自由に動き回っている。

・会話しプレゼントをあげるなどすると『なかよし度』が上がっていき、上がるごとにイベントが発生する。

・住人は仲間としてダンジョンに連れていく事が出来る。

・装備品を渡せばそれを身に着けてくれたり、レベルアップによって成長もする。

にくまんおとこ
住人が移動するのは牧場物語でもありましたね。
「この時間なら昼飯食べてるころかな、、、」とか「今は自室にいるはず、、、」とか、狙っているキャラクターのストーカーみたいになっちゃうんですよね、、、w


恋愛

・恋人候補にあたる住人は『なかよし度』の代わりに『ラブ度』が設定されている(上がり方などは同じ)

・ラブ度を上げて告白イベントを成功させると以後その住人は恋人となる。

・恋人となった住人とはデートできるようになり固有のイベントを見る事ができる。

・複数の住人と恋人になれる。ゲーム的ペナルティはないがデート中に別の恋人に見つかると……。

・シリーズが進むと主人公の性別を選べるようになり男性の恋人候補が登場したり、同性婚も可能になった。

結婚

・恋人になった住人とイベントを進めると結婚ができる。

・タイトルによっては結婚とストーリー進行が連動している場合もある。

・結婚式の際には主人公、恋人共に専用の衣装に着替え、他の住人から盛大に祝われ結婚式をあげる。

・伴侶になった住人は主人公の家に住むようになり一緒に生活する。

・さらに結婚生活を続けていくと子供を授かる。

依頼

・住人からおつかいや頼みごとをされる。

・こなしていけば報酬が得られる他、住人との交流の機会でもある。

・依頼という形でキャラごとのイベントが進行したり特定の依頼がストーリー進行のキーの場合もある。

10.シリーズ一覧

ルーンファクトリー -新牧場物語-

発売日:2006年8月24日
開発:ネバーランドカンパニー
プラットフォーム:ニンテンドーDS

あらすじ

主人公(ラグナ)は記憶を失いノーラッド王国東端の町『カルディア』へ流れつく。行き倒れているラグナを町の住人ミストが助け、彼女の勧めでカルディアでの生活を始める。しかし、やがてラグナはノーラッド王国を侵略しようとするゼークス帝国の野望へと巻き込まれていく。

概要


牧場物語10周年記念作品

・従来の牧場物語の要素に加えダンジョン探索やアイテム製作などのRPGらしいシステムを取り込んだ。

・本家牧場物語から路線変更されたキャラクターデザインは好評。個性的で魅力ある内面も合わさってヒロイン人気は高い。

・オープニングがボーカル曲+フルアニメーションで作られている。当時のDSでは斬新な演出だった。

・粗削りな面が多く進行不能になるバグも存在し評価は高くなかった。一部の作物や採取アイテムが飛びぬけて利率が高く他の事をやる意味が薄い。恋愛面でもイベントが少なく、結婚後は子供が生まれたという報告があるだけ。


ルーンファクトリー2

発売日:2008年1月3日
開発:ネバーランドカンパニー
プラットフォーム:ニンテンドーDS

あらすじ

第1部
ゼークス帝国の野望が潰えてから数年後。主人公(カイル)は記憶を失い港町アルヴァーナに流れ着いた。カイルはアルヴァーナでの生活を続けるうちにこの町に学校を建てようと目的を見出す。

第2部
カイルの子(アルス/アリア)は7才になり、町に建てられた学校に通いながら失踪した父の手掛かりを探す。その果てに世界の危機に直面するのだった。

概要

・2部構成になっており第1部はカイル、第2部ではカイルの子供が主人公となる。

・1部では幼かった住人が成長し2部で恋人候補になったりと世代交代による演出がされる。

・学校が存在し第2部では学園生活を楽しめる。

・UI面でも順当に進化し操作が快適になった。

・恋愛イベントも増えた。今作もヒロインは魅力的でどのキャラも人気がある。

・バランスの悪さとバグは1から改善することなくむしろバグは重篤なものが増えた。

・1部ではアイテム製作、ダンジョン探索のほとんどの要素が遊べず2部からが本番といった作り。その割に恋愛系イベントは1部のほうが豊富でやる事がない日々を過ごしながら恋愛イベントだけをこなしていくことになる。

・恋人になっても早いと30日ほどで子供が出来て2部に移行する。そうするとプレイヤー目線では好きだった子は母親になる。恋人として楽しめる時間がわずかしかない。

・終盤になると父(カイル)は戻ってくるがその後は町をうろつくだけのNPCと化す。

・ライバルになる男性住人と恋人候補が結婚する場合があるが、ラブ度が高いと結婚式に乗り込んで花嫁を奪うことができる。

・2部では複数のダンジョンが任意の順番で攻略できるが、決まった順番でクリアしていかないとストーリーが進行しなくなるという重大なバグがある。

十両
ルーンファクトリー2では略奪婚ができまして、所謂結婚式場に乗り込んでヒロインを奪う事ができます。奪われた男性はなかよし度が最低になり険悪になるがすぐに主人公が交代して関係もまっさらになるのであんまり問題はありません。
ただ、ルーンファクトリーシリーズは優しい世界観が特徴なのでこんな殺伐とした要素はあんまり似合わなかったかもしれません。

また、1部の時点ではやる事が少ないので恋愛イベントを逃す理由もなく、ライバルに先を越されるには数年泳がせておく必要があるので実際にはこのイベントは起こりづらかったりもします。


ルーンファクトリーフロンティア

発売日:2008年11月27日
開発:ネバーランドカンパニー
プラットフォーム:Wii

あらすじ

記憶を失いカルディアで暮らしていた主人公(ラグナ)だったが、ある日恩人のミストが失踪してしまう。彼女を探してたどり着いたのは未開の地トランルピア村だった。ミストを発見するも帰る事を拒む彼女からこの村に住むよう勧められ、ラグナはトランルピアでの生活を始めるのだった。

概要

・ルーンファクトリー(初代)のパラレルワールド的作品。主人公は同じくラグナが務め一部1に登場した恋人候補も登場する。

・(ほとんど)バグがない。前2作ともバグの存在が大きかっただけにこの事だけでも評価を高めた。

・ボイスのバリエーションが増えた。ポリゴンモデルも装備の変更で外見が変わったりする。

・イベントや会話も増加し、ふとしたオブジェクトを調べる際にも近くにいる住人からコメントが入る。

・最大の特徴であるルーニーシステムが煩雑でとっつきずらいのが残念。

・1ルーンファクトリー(初代)とは違う物語なので未プレイでも問題なく遊べる。


ルーンファクトリー3

発売日:2009年1月3日
開発:ネバーランドカンパニー
プラットフォーム:ニンテンドーDS

あらすじ

ある嵐の夜、シアレンス村に住むシアは怪我をしたモンスターを見つけ、介抱する。しかし目を離した隙にモンスターは消え、代わりにそこには見知らぬ少年が寝ていた。目を覚ました少年(マイス)は記憶を失っていた。町長の計らいでマイスは村にある大樹の中の家に住むことになる。

概要

・バグもなくバランス、操作性の面で大幅な向上が見られる。利便性の高いシステムも3から追加されたりブラッシュアップしたものが多い。

・レベル上限が10,000になりランダム生成ダンジョンの追加などやり込み要素も増えた。

・住人のAIも出来が良く町の中で生き生きと生活している様が見られる。会話パターンも増えて仲のいい住人同士が近くにいるとやり取りが増えたりする。

・恋人候補も個性的で魅力あるキャラクターが揃っており特に3のヒロインは可愛いと評判。


ルーンファクトリーオーシャンズ

発売日:2011年2月24日
開発:ネバーランドカンパニー
プラットフォーム:PlayStation2/Wii

あらすじ

主人公(アゼル)とその幼馴染(ソニア)はある日不思議な光に包まれ見知らぬ土地へと飛ばされる。飛ばされた先にはソニアの姿はなく、アゼルは飛ばされた島でしばらく暮らすことになる。その翌日、突如町に巨人が現れる。アゼルは巨人に乗り大海へと乗り出した。

概要

・主人公が記憶喪失にならない、自宅に畑がないなどこれまでのお約束を外してきた。

・巨人ユミルに乗って海を冒険する海洋探検がメインになっている。海では沈没船や島を発見できる。

・新しい島を見つけるとそこで作物を育てられるが、畑の世話はモンスター任せになる。

・農業に関してプレイヤーがほとんど触れる機会がなくなった。

・物語中はアゼルを操作することになるがクリア後に操作キャラをアゼルとソニアから選ぶ事ができ、選ばれなかった方は恋人候補のNPCになる。このため男性の恋人候補も登場した。


ルーンファクトリー4

発売日:2012年7月19日
開発:ネバーランドカンパニー
プラットフォーム:ニンテンドー3DS

あらすじ

主人公(レスト/フレイ)は飛空艇に乗って移動中、何者かの襲撃を受けて記憶を失い飛空艇から落下する。落ちた場所は風幻竜セルザウィードの住むセルフィアの町だった。ノーラッド王国の王子と間違えられた主人公は王子として仕事を行いながらセルフィアで暮らすことになるが、そこにもまたゼークス帝国の魔の手が伸びるのだった。

概要

・ルーンファクトリー3からさらに各要素が大幅パワーアップした。4とそれ以前では別物といっていい。

・主人公は男女から選択可能。選ばれなかった方は最初から存在しないことになるので恋人にはなれない。

・家具を自由に配置できるようになった。家どころかフィールド中のどこにでも置ける。

・フィールドが広大になりダンジョン数も増えた。そのため移動距離が長くなるが、ワープが用意されているため行き来もつらくない。

・アイテム製作の際に別の特殊効果を付け加えたり見た目を変えて性能だけ引き継がせたり大幅なカスタマイズが可能になった。

・レベル上限は50,000になりやり込み度合いも大幅に増した。

・仲間にできるモンスターの数が増え、ボスモンスターも仲間にできるようになった。前作までのラスボスにあたるモンスターも仲間にできる。

・子供が生まれると仲間として連れ歩ける。連れれる人数も2人になったので家族で冒険することが可能。さらに子供は親の能力を受け継ぐため結婚相手によって性能が変わる。

・デート場所や会話内容も増えた。町で開催されるお祭りの前日に恋人に話しかけるとお祭りデートができる。

・恋人以外の住人も会話が充実している。イベントでは解決のために力を貸したり一緒に悩んでくれる様子が描かれるのでより町全体の一体感が増した。

・イベントの発生がランダムになった。恋愛や進行上必要なイベントもランダムのため運が悪いと何年も先に進めないという事態が起きる。


ルーンファクトリー4スペシャル

発売日:2019年7月25日
開発:HAKAMA、ハイド
プラットフォーム:switch

概要

・2019年7月25日発売のswitch版リマスター作品。後にPS4、PCでもDL版のみ発売。

・RF4から7年を経て登場し、絶望視されていたルーンファクトリーシリーズ復活の狼煙となった。

・バグ修正もされ第3部が開始しづらい点も解消された。

・ルーンファクトリー3スペシャルより先に出たためこちらはHD化されたがグラフィックは3DSのまま。

・『難易度ヘル』や『しんこんモード』も搭載している。


ルーンファクトリー5

発売日:2021年5月20日
開発:HAKAMA、ハイド
プラットフォーム:NintendoSwitch/steam

あらすじ

ゼークス帝国崩壊に伴い各国の国境線では緊張状態が続き、対策として警備組織『Seed』が結成され治安を守っていた。記憶を失い国境の町リグバースへ流れ着いた主人公(アレス/アリス)は見習い警備員としてリグバースで生活を始めるが、やがて世界を揺るがす事態へと巻き込まれていく

概要

・子供の髪色が親から遺伝するようになった。また性格を選べるようになり性格ごとに声優が違う。

・敵を拘束するSeedサークルの追加や連れている仲間との連携攻撃ができる。

・連れていける仲間が増え、仲間もモンスターに一緒に騎乗できるようになった。

・どこからでもワープが使用できるようになり移動の利便が増した。

・バグの量が『1』『2』時代のレベルに戻った。

・長いロード(数十秒~1分)、もっさりした動作、処理落ちの頻出によりとても快適とは言えなかった。

・町が広くなったが広さのわりに建物が少なく移動の面倒さが増えるだけの結果になった。

・キャラの会話パターンも大幅に減りAIの行動も不便さが目立つ。
4からそのまま流用されているシステムやデータが非常に多い。本作の仕様と噛み合わない部分や不便な部分まで継承していたり4より劣化している部分があるなど不満も多いが、元々評価の高い4から流用したおかげで一定の水準になっている側面もある。

・同性婚が可能になった。しかし発売数か月後に突如アップデートで追加される形で、初期からプレイしている人とっては戸惑う結果となった。

・同性婚のシステム自体完成度が低くデートイベントは使いまわし、主人公の言動がかみ合っていない、同性との友情前提の会話が削除され恋愛対象としてしか見れなくなるなどあまり評判は良くなかった。

・2023年現在ではアップデートを重ねsteam版も発売し当初よりかなり改善され遊びやすくなった。


ルーンファクトリー3スペシャル

発売日:2023年3月2日
開発:HAKAMA、ハイド
プラットフォーム:Nintendo Switch

概要

・2023年3月2日発売のswitch版リマスター作品。

・HD化されただけでなくグラフィックが描き直されDS時代より遥かに綺麗な世界を大画面で楽しめる。

・ゲーム内容やバランス、システム面はほぼ据え置き。いくらかの修正はされた。

・最高難易度『ヘル』が追加されやり込み要素が増えた。

・任意のヒロインと結婚している状態から遊べる『しんこんモード』が追加された。

・セーブデータの数が大幅に増えた。

11.どれがお勧め?

ゲームシステムから見るお勧め

1.ルーンファクトリー4special
他の追随を許さない完成度。シナリオ評価も最も高い。

2.ルーンファクトリー3special
4の下地になっただけありシステム面での快適度は高い。Special版ではグラフィックが綺麗

3.ルーンファクトリー5
発売当初こそ酷評されていたがアップデートされた現在では楽しめるものになっている。

ヒロインから見るお勧め 

12.重大な問題点

・ルーンファクトリーにはシリーズを通して存在する重大なバグがある。

その名も『結婚できないバグ』恋愛対象ではない住人に心を奪われてしまった悲しきプレイヤーの嘆きの声である。恋愛対象になる住人以外でも魅力的なキャラが多くこういった声は毎回あがる。

・ルーンファクトリーはバグの多いゲームというイメージからこのような呼び方で親しまれている。

14.質問

かがみ
通信要素があるんですか?

十両
ありました。ただ、ちょっとしたアイテムが貰えるとかその程度ですね。

かがみ
カレンダーがあって、花火大会とかでデートができるとのことですが、デートの予定を立ててスッポカすこともできるのでしょうか?

十両
できます。
待ち合わせ時間を10時間過ぎてるのに、待ち合わせ場所にいくと、居るんですよね。。。

Twitch視聴者 コメント
ホラー

15.次回作の予定あり

十両
現在開発中のシリーズは、正式ナンバリングではなく外伝的な位置づけになる予定だそうです。

にくまんおとこ
お。じゃあ主人公は記憶喪失にはならない可能性が高そうですねw

16.感想

かがみ
最初の説明ではどうぶつの森くらいのスローライフ感をイメージしていたのですが、恋愛したり、探索したり、めちゃくちゃ自由度が高いゲームなんだなと思いました。
牧場物語のシリーズだとは知らなかったので驚きました。

しんちゃん
なんで今までプレイして来なかったなぁと思いつつ。
このようなゆったりしたRPGって最近あんまり見ないなと思いまして、シリーズの個性として際立っているなと思いました。
ナンバリングを重ねるごとにやれることも増えていて、面白そうだなと思いました。

にくまんおとこ
「結婚できないバグ」って聞いたことありますが、発祥がルーンファクトリーだったとは。
牧場物語の方では「再会のミネラルタウン」から同性婚できるようになったらしいので、2019年あたりからマーベラスの方針が決まってきたのかなと思いました。

アロエリ
ずっとプレイしたかったタイトルだったのですが、最初に触ったのがオーシャンズでこれが悪かったなと思いました。今日、十両さんのプレゼンを聞いて、女性主人公が選べるルーンファクトリー4スペシャルをプレイしたいなと思いました。

ロット
牧場物語の続編だとは知りませんでした。
牧場物語が好きだったのでルーンファクトリーもプレイしてみたいですね。

Twitch視聴者 コメント
色合いが明るく、キャラが可愛らしく見た目に好感がもてました。

Twitch視聴者 コメント
一般のゲーム好きよりも更にゲーム好きが集まる勉強会においてこれだけ長くシリーズが続いてるのにも関わらずほとんどの人が未プレイという珍しいタイトルだったので凄く興味がありました。AAAタイトルだろうがそうでなかろうがやはり記憶喪失は冒険を手っ取り早くさせる為には必要なんだなって事がわかりました(笑)十両さんお疲れ様でした!とても愛が伝わって来ました(^^)

Twitch視聴者 コメント
 
自分が未プレイだった1と2の中身の話(悪評も含めて)が聞けてよかったです

Twitch視聴者 コメント
もう恋愛ゲームにしか見えなくなりましたが、キャラクターのイラストが優しい感じで惹かれました。アクション性の部分についてもう少し知りたいと思いました。

Twitch視聴者 コメント
1,2もリメイクしてくれれば・・・、ちなみに、カブ女は結婚後の愛妻弁当でも食べ物の種や生魚を渡してきます

ふみいち
十両さんありがとうございました。
資料の中身も一昨日打診してもらったとは思えないほど充実していました。
恋愛ゲームっていままでスルーしてきたのですが、結婚して子どもがいる現在の状況で、恋愛要素を楽しもうと思ったらルーンファクトリーが良いのかなぁと思いました。
ぱっと見では恋愛シュミレーションをしている様には見えないので、後ろめたさが無いのでとてもいいですね。

十両
ルーンファクトリーの事は、恋愛ゲームだと思っているので、今日はうっかり戦闘システムに触れ忘れましたね。
アクション面もスキルがあったりして面白いのでぜひプレイしてみてください。

実は私は、本家の牧場物語はプレイしたことがありません。
牧場物語にRPGを足して新規ユーザーを獲得しようという、マーベラスの思惑にまんまと引っかかったのが私です。
もともとスローライフ系もRPGも好きだったので、僕の中のニーズと合致しちゃったんですよね。
本件世間的な認知度はすごく低いのですが、ゲーム性としては牧場物語にも引けをとらない唯一のゲームになっているんじゃないかなと思います。
新作も開発されていますし、これを機にプレイしてくれる方が増えると嬉しいです。
あと一番好きな嫁はルーンファクトリー4の「マーガレット」です。

次回 研究予定のタイトル
2023年3月14日(土)「3DS・Wii U「ニンテンドーeショップ」が終了する前に買っておくべきタイトル」

次回は3DS・Wii U「ニンテンドーeショップ」が終了する前に買っておくべきタイトルというテーマで調べたいと思います。
みんなで調べている様子はふみいちTwitchチャンネルで配信していますので気軽に遊びにきてください

近藤史一ゲーム研究会では
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ゲームをただプレイするだけではなく、ゲームをプレイする以外の価値を探して、自分たちの仕事や生活に役に立てる事を目指しています。
もちろんただ "仲間に入りたいな" "ふみいちを応援したいな" という方も大歓迎です。

近藤史一/ふみいち

1985年,愛知県生まれ。ネットタレント兼社会人学生。2008年に日本で初めてゲーム実況のマネタイズに成功。2009年にゲーム実況専門の映像制作プロダクションを立ち上げ,2019年までゲーム実況番組の制作と出演に携わる。ゲーム実況のメーカー公認化を推し進める取り組みや,ゲーム系オンラインサロンを主宰し東京ゲームショウにブースを出展するなどの活動を行う。現在は杏林大学で臨床心理学を学びつつ,日本デジタルゲーム学会広報委員を務め,自身の立ち上げたオンラインサロンにてゲーム研究に取り組んでいる。

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