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夏休みに色々と読んだ本まとめ

夏休みなのでいっぱい本が読めた。最近は全体傾向として、リアリズムあるいは相対主義・俯瞰主義的な本が多め。全体的に「しくみ」と「世界観」を俯瞰したり、解説する本が多いなぁという印象。


暴力と不平等の人類史

歴史上、効果を発揮した「格差の是正」は、圧倒的な大破壊だけであるというお話。著者はその具体例として、国家総動員戦争、(共産主義)革命、国家崩壊、疫病の4つをあげて四騎士と称する(四騎士は黙示録にでてくる破滅の先触れ)。著者は四騎士にたよらない格差の是正方法をみつけるべく、色々な事例を調査するが…結局みつからなかったという切ない本。

いろんな社会施策の効果と実効性が論じられるので、参考になる。


この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた

ジャンプのDr.Stoneの元ネタ。世界がいったん破滅したあとで、どのようにして文明を建て直すか?のお話。科学読本なわけですが、施策のツリー設計や順番策定の役にたつかもと思い購入。あとDr.Stoneアニメ化記念。


進化心理学から考えるホモ・サピエンス

ジェンダー差を、生物進化や遺伝子の側面から考える本。男女の行動・は、それぞれが子孫の最大化を目指す方向で最適化される…というのが、本書の趣旨。つまり違いがあって当たり前という本。一般的な理念ベースのジェンダー観に、否定をつきつける内容も多い。男が読んでも女が読んでも、保守が読んでもリベラルが読んでも、わりと苦い顔したり不快になる内容が入った、全方位型ミサイル。(自分もいくつかは賛同できないのがある)。


SAVE THE CATの法則

いわゆる「ハリウッド流の脚本システム」。噂はよく聞くものの、実際にどういうものか、知らなかったので購入。感想としてはすごいフレームワーク化とチーム運用化されてる。これは、いろんなガイドライン作るときに参考になるかもと思った。


140字の戦争

SNSの出現が、国家のプロパガンダ戦争をどう変容したか?というお話。SNSは情報発信を民主化し、特権階級が情報をコントロールできなくした。それによりパレスチナやISのような、(西側とは)逆サイドからの情報発信が活発化し、フェイクニュースが生まれ、国家の情報戦は根本的に立ち位置が変容していくお話。「戦争広告代理店」とセットで読むと面白い


お金の流れでわかる世界の歴史

国家の歴史的な変遷やパワーバランスの変化を、元国税調査官がお金の流れという側面から分析した本。


それをお金でかいますか  市場主義の限界

サンデル教授の本、ほとんど読んでなかったので、いまさら購入。資本主義社会において、「お金に換算されて許されるもの」はなにか? あるいは、何が「お金に換算すべきではないものか?」を論じる本。サービスにおける達成報酬、社会報酬、金銭報酬のバランスの資料に拝読。




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