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あなたをダークサイドに堕とす、4つのヤバい世界観

ネットで先鋭化していく、よくわからんデンジャー思想のしくみ。

以下の4つ全部が、同時にそろったら超ヤバい。急速旋回で、逃げ出すのが大事です。

ヤバい世界観4ヶ条
・世界を「俺ら」と「奴ら」にわける
・「俺ら」が辛いのは、「奴ら」のせい
・「奴ら」は対話しない、だから「俺ら」も対話しない
・「奴ら」はルール無用、だから「俺ら」もルール無用


世界を敵対する「俺ら」と「奴ら」にわける

人間は世界を単純にしたがります。正義と悪、保守とリベラル、資本家と労働者、老人と若者、男と女、白人と黒人…ETC。

単純なだけなら問題ないのだけど…対立構造だったら要注意。

特に、善か悪とか、資本家は例外なく全員が敵、といった、中間のない単純化は、かなりデンジャーな兆候。

まともな分け方の場合は、グラデーションが付いています。「個々には差があるけど、便宜的に平均値や中央値で議論するよ」といった感じですね。

ここが完全にパッキリわかれていたら、ちょっと注意しましょう。


「俺ら」が辛いのは、「奴ら」のせい

次の段階にすすむと、対立する「奴ら」に、不都合なことをすべて押し付け出します。

給料が安いのも、モテないのも、仕事を失うのも、ダイエット失敗するのも、宿題忘れたのも全部やつらが悪い!

最初は、政治など大きなイシューのスケープゴートからはじまります。そして、だんだんと明らかに無理筋なものまで、「奴ら」のせいになっていきます。最終的には「運が悪いのすら、奴らのせい」に。

両論や俯瞰した議論が生まれないのが特徴で、「ここは奴らが悪いけど、ここは俺らも非があるよね」とか、「両者あゆみよりが必要だよね」とはなりません。基本的に、相手が100%わるくなり、「俺ら」は被害者という論調。

自分たちの悪いところは一切スルーして、相手の悪いところだけ叫びまくるスタイルが確立されます。このあたりが、脱出できるの限界ライン。いわゆるPNR、ポイント・オブ・ノーリターンです。


「奴ら」は対話しない、だから「俺ら」も対話しない

すべてが「奴ら」のせいになったあとは、コミュニケーションの遮断がおきます。なぜかというと、「俺ら」と「奴ら」がコミュニケーションできると、誤解が解消されちゃうかもしれないからです。これは対立構造を描きたい人とって、望ましくありません。

このため、対立構造を基本としたグループは、「奴ら」とのコミュニケーションを禁止したり、不可能だという世界観を押し出します。

もっとひどくなると、「俺ら」以外とはコミュニケーション禁止といった場合も。

対話が不能になると、内輪で言いたい放題、審議は検証不能になるので、意見が偏見に溢れ加速的にデンジャラスに


「奴ら」はルール無用、だから「俺ら」もルール無用

言いたい放題かつコミュニケーションが不能になると、言論はどんどん破壊的になっていきます。

なぜかというと、「奴ら」が何をするか不明だと、「俺ら」のリスクが無限大になるからです。

無限大のリスク回避には、「俺らだって何をやってもよい」という空気感が生まれ…グループ内の雑談で、「吊るせ」とか「倒せ」みたいなトークが増えてきます。


そして、この4つがそろった集団は、ゲバ棒カーニバルとか、ギロチン祭りとか、アウシュビッツ大行進とか、そういう現象がとても起きやすくなります。


このような世界観は、どんどんと過激化するので、早い段階で「コミュニケーション」や「俯瞰」ができるのかをチェックしましょう。ダメそうなら、いちもくさんに逃げるのがオススメです。


このような流れは、ネットではよく起きやく、しらない間に自分も巻き込まれていたりします。たまに俯瞰して、危険なムーブになっていないか、確認をしていきたいところ。

知らずにコミットして、コミュニケーションが遮断されるところまでいくと、脱出すら難しくなってしまいます。

仕事としては、こういう世界観が発生しない、そんなコミュニティの設計を考えていきたいです。

ヤバい世界観4ヶ条
・世界を「俺ら」と「奴ら」にわける
・「俺ら」が辛いのは、「奴ら」のせい
・「奴ら」は対話しない、だから「俺ら」も対話しない
・「奴ら」はルール無用、だから「俺ら」もルール無用



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