テクノロジの本質は民主化

よくクライアントや投資先の人から、「未来予想はどうすればいいの?」と聞かれるのでメモ。

まず未来予測の前提として、テクノロジの方向性について。個人的には、「テクノロジの向かう方向は、本質的には民主化である」と考えている。

テクノロジの方向性
・貴族の営みが、庶民でもできるように
・天才しかできないことが、凡人でもできるように

つまり「一部の特権階級に独占されていた何かが、大衆層に解放されること」だ。基本的にテクノロジは、この方向に進化をする。


上流階級の権限が、テクノロジによって民主化される

未来予測をするときは、VRとかAIとかブロックチェーンとか、そういった表層のトレンドは、いったん忘れよう。まずは「特権的に囲い込まれていたもののなかで、次に庶民に解放されるのは何だろう」と考えるのがよい。

直近でくるテクノロジの特徴
・現在は特権階級だけがアクセスできる
・庶民は欲しいが手に入らない
・希少性やコストが普及を阻んでいる

たとえばGoogle Assistantやキャスターは、秘書や執事の民主化だ。貴族や上流層の経営者しか持ち得なかったものを、テクノロジで大衆層に普及させたものである。

同様に自動運転やUberは、お抱え運転手の民主化である。Googleそのものも図書館の民主化であり、Facebookもアイビーリーグの民主化だ。家電の大半も、家政婦の民主化と考えて良い。

つまり、流行するテクノロジの大半は、今までに存在しなかった新しい価値ではない。むしろ上流階級しか手に入らなかったものが、より広い層に解放されたにすぎない。

つきつめれば飛行機や遺伝子操作なども、神々の特権の民主化にすぎない。


こういう風にテクノロジを見ると、未来の予測はぐっとしやすくなる。

当たるテクノロジの大半は、「今現在、上流層に独占されて庶民に降りてこない利便性」であり、「一段下の階層の人々が欲しがるもの」であり、「希少性やコストにより行き渡らないモノ」である。

その中から費用対効果の見合うもの、受給、現実性のあるものから順番に、イノベーションが発生していく。一方で、外れるテクノロジの大半は、「まったく存在しなかった新しい価値」であったり、「今現在の上流層すら求めていない/利用していない贅沢」であったりする。


こういう風に考えると、たとえばブロックチェーンは、流行らせるのが難しテクノロジだとわかる。帳簿の絶対保証は、特権階級で重宝されている価値ではない。また貨幣発行権と解釈しても、それも一般大衆が民主化を必要とするものではない。

3Dプリンタなども、「工場や工房の民主化」が庶民にとって必要か?という視点で考えると、まだ大衆に浸透しない可能性が高いと予想できる。そもそも富裕層にすら、行き渡っていないファシリティだからだ。


今目の前にあるテクノロジが、既存の何を民主化したものなのか?そういう風に考えると、未来はだいぶ予想しやすいと思う。

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