カイゼン

記事の下のオススメに、他人の記事がでることの是非

今日は、クリエイターの皆さんにご意見をうかがいたいことがあります。「#noteをグロース」タグでお気軽に、エントリーをお書きください。


「あなたの投稿の下に、他のクリエイターの投稿リンクがでたら」どう思いますか?

noteの記事の下には「こちらもオススメ」というコーナーがあります。クリエイターの書いた、他の投稿を紹介するエリアです。このエリアは、記事の回遊性を増加してくれます。

現在、このエリアの下に、「他のクリエイターのオススメ記事」のコーナーを作ることを検討しています。


この施策の意図と利点

現在のnoteの優先事項は「発見性」の向上です。

「他のクリエイターの記事をオススメすること」は、この「発見性」が大きく増加します。人気のあるクリエイターの送客力を、他のクリエイターにわけあたえることができるからです。

相互送客が実現することで、新人でもよい記事をかけば、人気ブロガーのオススメを通じて、読者を集められる可能性が高まるわけです。

一般的なブログサービスでは当たり前の機能ですが、noteではいままで先延ばしにしてきました。もちろん、それには理由があります。


この施策の課題

こんなに良い機能の搭載を、なぜいままで先送りしてきたか?というと、2つの大きなリスクがあったためです。

課題1. パーソナル空間を侵害してしまう
クリエイターの中には、他者との交流よりもプライベートな発信を大事にしている人々がいます。またクリエイターのスタンスによっては、自分の記事の下に他人の記事がでることをよしとしない人もいます。

課題2. 炎上時のリスクを高める
炎上が発生すると、関連記事は負の方向に働くことがあります。たとえば僕が炎上したら、僕の記事の関連エリアに「僕を非難したり、叩いたりする記事」が出る可能性があるわけです。ケースとしては数万投稿に1回のシナリオですが、完全に無視をできるわけではありません。


現状の実装プラン

もし上記の機能を実装するならば、noteチームはこの2つのリスクを防ぐ必要があります。現在、以下のようなプランで、世界観の侵害や炎上リスクを防げると考えています。

ルール1. 相互オススメ機能は、On / Offが選択できる
各ユーザーが自由に「相互オススメ」を行うか選択できます。自分の世界を維持したい人はオフにすれば大丈夫。炎上をしたときに、一時だけオフにして対処することもできます。
ルール2. ディフォルトの設定は On となる
全体としては「相互オススメ」のOnを推奨しつつ、嫌な人もOffにできるようにします。Offをディフォルトにした場合にくらべ、note全体の送客数の最大化が期待できます。
ルール3. 自分が「相互オススメをOn」にしていると、他人のところにも自分の記事がオススメとして出る
基本的に「相互オススメ」をOnにした人だけが、「相互オススメ」の恩威を受けられます。「自分の記事の下、で他者のオススメが出ること」を受け入れない人は、「他者の記事の下で、自身の記事がオススメされること」はありません。


ちょうど、はてなの互助会的な風習を、健全な形にリデザインしてシステム化したイメージです。

・「相互オススメ」をOnにすると、クリエイターの読者は増加する。
・ただし「相互オススメ」に反対の人は、自由にオフにできる。
・「相互オススメ」に賛成の人、気にしない人は基本的にオンとなる。
・炎上をしてもOffにすることで、「相互オススメ」を解除できる。


ときおり、コミュニティの設計に関わりそうな部分で迷ったら、ユーザーの皆さんに直接、ご意見を聞いてみたいと思います。「#noteをグロース」タグでお気軽に、エントリーをお書きください。

皆さんからの声には、答えられるときも、答えられないときもありそうです。ですが、できる限り目を通していきたいと思います。

いただいたサポートは、コロナでオフィスいけてないので、コロナあけにnoteチームにピザおごったり、サービス設計の参考書籍代にします。