シーンのコレクション

映画にあると嬉しいシーンというのがいくつかある。ちゃんとコレクションしている訳ではないんだけれど、見つけるとfilmarksの感想のところに○○のシーンがあったというメモを残すようにしている。

例えばまずいご飯コレクション。『イン・ザ・スープ』という白黒の綺麗な洋画があるのだけど、その主人公が作る朝食があり得ないほどまずそうなのだ。フライパンに卵を割った後にいろいろ突っ込んで炒っていくだけのに、もうれつにまずそう。あと、『ドリーマーズ』という出ている俳優さん方がすこぶる美しい映画でも、ぐちょぐちょの気持ち悪い失敗料理が出てくる。

あとは何かが舞い散るコレクション。『ムード・インディゴ』のトンネルの中で羽が舞い散るシーンや、アレクサンドル・ソクーロフが作った『ボヴァリー夫人』の枕の羽毛が舞い散るシーン、『未来世紀ブラジル』の書類が舞い落ちてくるシーンなどなど……。内容に関係なく、舞い散るシーンがあると嬉しい。

それ以外にも古い洋画によくある黒電話をめっちゃ持ち歩いて使うシーンとか。『台北ストーリー』でも観られるし、さっき挙げた『イン・ザ・スープ』だと、お風呂に浸かったまま電話するシーンがあってすごく良い。

それで、昨日観た映画のちょっと良かったシーンをコレクションできないかな……と思った。それは美術館を走るシーン。『ドリーマーズ』にルーヴルを駆け回るシーンがあって、それがすごく好きなのだけど、『僕と彼女とオーソン・ウェルズ』の中にも、ほんの一瞬美術館を走るシーンがあったのだ。
なので、3つ目を見つけたらコレクション化できるな……と思っている。

#映画 #僕と彼女とオーソンウェルズ #エッセイ

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