アンナチュラル7話(ドラマ全体の感想)

後半戦も半ばに突入のアンナチュラル。あとちょっとで終わりだな…と名残惜しい気持ちです。
4話の感想に罪とは何かということを考える回だったというようなことを書きましたが、そもそも罪について様々なことを問うのが『アンナチュラル』というドラマかもしれないと思い始めました……。

このドラマは罪を"犯罪"、法律では捌けない非倫理的な行為、誰もが抱えるようなちょっと隠したい行為、罪悪感、などいろいろな面から描いている。
具体的に言えば、それは2話の誘拐と殺人、6話の卑怯な強姦や7話の隠されたいじめ、六郎のネズミ行為、中堂さんや7話の男の子が感じた取り残された人々の罪悪感などだ。

それに対して5話以降、印象的に描かれているのがその罪をどう裁くか、である。
恋人を殺した犯人に復讐を果たす5話。東海林が憎いし死ねばいいのに、と思う男を助ける6話。
理解できてしまう復讐心と、それでも命を奪ってはいけないというミコトの間で視聴者は右往左往する。

5話から印象的に扱われるだけで、5話以前にも何をどう裁くかということは問われていた。
例えば、1話ではウイルスを持ち込んだとされる高野島さんをバッシングする世間が描かれた。そこには軽々しく人を叩くことの愚かさが感じられる。
3話では、検事や弁護士という誰かを裁く職業が絶対に正しいとは言い難いということが描かれる。

そういう展開を踏まえて、六郎の罪がUDIラボの人々にバレた時にどんな展開が待つのか、中堂さんの恋人を殺した犯人がわかった時に中堂さんは復讐を果たすのか、ということがきっと作品の肝になると思う。

だから、早くそれを観たいなぁというふうに思っています。中堂さんが垣間見せる苦しみと冷たさ、温かさやちょっとした弱みみたいなものが、キャラ萌えとしても、作品全体の展開としても、すごく楽しみです。

#アンナチュラル #感想 #ドラマ #テレビドラマ #野木亜紀子


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