韓国の音楽サービス「Melon」の月間チャートの中から特に気になったアーティストや楽曲を毎月1組ご紹介します。

　★2022年10月の月間チャートはこちらからご覧ください★

 　2022年10月はダンスチャレンジも話題になった、ZICOによる「STREET MAN FIGHTER」の音源が1位を飾り、10月にカムバックした(G)I-DLEやLE SERRAFIMが上位で登場しました。

　その中で今回は初登場18位の윤하 (YOUNHA)「사건의 지평선（Event Horizon）」をご紹介します。

　윤하 (YOUNHA、以下ユンナ）はCIXやEPEXなどを擁するC9エンターテインメント所属のシンガーソングライターです。なんと日本での活動からキャリアをスタートさせ、2005年にはアニメ『BLEACH』のエンディングテーマも務めました。BTSのRMやEPIK HIGHとのコラボレーションで彼女の歌声を聴いたことのある方も多いのではないでしょうか。

　今回ご紹介するこの曲、実は今年3月にリリースされたリパッケージアルバム『END THEORY：Final Edition』に収録されているのですが、Melon月間チャートにランクインしたのは10月が初めてなのです。というのもこの曲はいわゆる「チャート逆走曲」になります。

　最近の「チャート逆走曲」といえば1本の動画から一躍スターになったBrave Girlsの「Rollin'」が挙げられますが、ユンナのこの曲に関しては学園祭でのステージなど彼女の生のパフォーマンスに触れた観客からじわじわと口コミで人気が広まっていったようです。

　日本語で「事象の地平線」という意味のこの曲は、全ての終わりは始まりと隣合わせであるというメッセージが込められており、ユンナ自身が作詞しています。

　Melon以外のチャートでも同様に逆走しており、ついに11月20日にはパーフェクトオールキル（全ての主要音楽チャートでリアルタイム、デイリー、ウィークリーチャート共に1位を獲得すること）を達成しました。

　彼女の歌声にはパワーがあって聴くだけで元気をもらえること間違いなしです。思い返せば実は昔よくユンナの歌を聴いていた！と懐かしく思い出した方もいらっしゃるのではないでしょうか？日本で精力的に活動していた彼女が本国でも着実に人気を集めているのはなんだか嬉しい限りです。彼女のことが気になった方はこの曲が収録されているアルバムも素敵な作品なのでぜひ聴いてみてください。

　最後まで読んでくださりありがとうございました！