バズリズム02のこれがバズるぞ!ランキングとランキングを見る時の思考やアウトプットの驕りについて

2021年1月9日未明に放送された「バズリズム02」の恒例ランキング,「今年これがバズるぞ!BEST10」が発表された。
30位まで発表されるが,毎年のランキングが非常に注目されている。

今年発表されたランキングTOP30がこちら。
1位 Vaundy
2位 藤井風
3位 YOASOBI
4位 -真天地開闢集団-ジグザグ
5位 オレンジスパイニクラブ
6位 yama
7位 PEOPLE 1
8位 小林私
9位 Maki
10位 東京初期衝動

11位 フィロソフィーのダンス
12位 ヤユヨ
13位 Hakubi
14位 あぶらこぶ
15位 どんぐりず
16位 kojikoji
17位 BEYOOOOONDS
18位 Rin音
19位 climbgrow
20位 GEZAN

21位 Gato
22位 Rina Sawayama
23位 Saucy Dog
24位 Omoinotake
25位 超能力戦士ドリアン
26位 Wool&The Pants
27位 羊文学,Kobore (同着順位)
29位 Friday Night Plan
30位 sui

今年のランキングを見て,様々な音楽の形やシーンやプラットフォームがより多様化していく中で,普段のベースとしている視点や情報のチェック具合によっては,このランキングの見え方というのも大いに変わっていくと思う。

3位のYOASOBIに関しては2020年に「夜を駆ける」がビルボード年間総合ランキング1位を獲得し,ストリーミングや動画の再生回数でもすでに1億回を突破し,昨年の紅白歌合戦の出場後の反響でもすでに広い範囲で大きく話題になっているため,個人的にはこのランキングに入ることに違和感を抱いている。

ランキングを最初に見ていく中で「自分自身の視点の驕りがあるのでは」と感じる瞬間があった。3位のYOASOBIは別として,1位のVaundyや2位の藤井風,それ以外にもRin音やオレンジスパイニクラブに関しては「もう十分に話題になっている」のではと感じていたが,ここからさらに話題になっていくという視点でいくと「ああ,確かにそうだ」と腑に落ちた。

ランキングを見ているとTikTokで話題であったり,ストリーミング再生回数であったり,どこで話題になっているかという様な情報の範囲が数年前よりも広くなっている印象がある。それに伴ってランキングの見え方が多様になり,「知ってる」と「知らない」の範囲がより色濃くなった印象がある。

1年前までなら,ライブシーンやフェスでの話題という引き金で語られる事も多かった印象があり,その時点でもその現場に行く人と行かない人という語られ方をしている様に感じた。それでもライブやフェスのレポがSNSで拡散され,地域ごとの開催されるフェスやメディアでの報じられ方によってまだ「知ってる」と「知らない」の範囲が今ほど濃くはない印象があった。

しかし,昨年の2月以降,世界を覆う目に見えない脅威の影響でライブの開催も大きく減り,フェスに関してはほぼほぼ開催されない事態になってしまった。
そういった中で共通しての音楽体験がストリーミングを始めとしたネットによるものがより大きくなり,「自分の興味のあるものは知っているし聴くけれども…」という事態が起きているのを感じる。

そういった中でも今回のランキングの3位に入っていたYOASOBIやレコード大賞を受賞したLiSA,Official髭男dismやKing Gnuにあいみょんといった広い範囲でちゃんと聴かれている音楽もあるので,ここで挙げたような広い範囲で聴かれているアーティスト“以外“で「ここからもっと話題になっていく」の視点からいくと今回のランキングは概ね順当ではないかなと思う。

個人的な意見としては,それぞれのシーンごとで話題になっているアーティストを聴けて知ることのできる良い機会であり,そういった中で「自分自身の視点」やそのランキングの感想で「自分の思考やアウトプットなどに驕りはないか」ということも見つめ直せるなというのを感じることが出来た。

視点の驕りに関しては「知らないの?」と馬鹿にすることや,「これはこうだろう」というのを過剰に押し付けることや先鋭的になることなどがある様な気がしていて,それが何かを伝える時に滲み出てしまうという事でどんなに良い事を言っていたとしても,説得力がなく思っていることの大部分が伝わらなくなってしまう(この点については今後より気を付けて行きます)

今回のような新しいアーティストのランキングなど,自分以外の視点の入った物を見るときに気を付けてみるとランキングの見え方や感じ方が変わっていくと思う。

今回のTOP10圏外にランクインした中で個人的に注目しているアーティスト5組は,
Rina Sawayama
フィロソフィーのダンス
Omoinotake
ヤユヨ
Friday Night Plan

すでに聴いているアーティストではあるけれど,聴いていてワクワクするし,そのワクワクの形がアーティストの奏ている音楽や歌で大きく変わっているのを感じられるのでオススメしたいです。

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