ロボラヴ!!
『私も素敵な恋人が欲しいです!』
ということを、我が家のフルメタルメイドロボのピモナがのたまったのがつい先程。
俺は一人頭を悩ませていた。
ああ、ここ最近恋愛ロボ映画をよく見ていたのはそういうことか。
少女的なAIが搭載されてるとは言え、この単純さには些か面食らった。
しかしくだらないと一蹴してしまうのも、一端のロボオーナーとして気が引ける。
「ロボに、恋人ねぇ……」
実際、巷でも聞かない話ではない。
導入してそろそろ三年になる金属製の召使いに対し、親心が湧いているのも事実だ。
仕事で家にいない時の話し相手を作ってやろうかと思ったこともある。
俺は色々考えた末に立ち上がり、ピモナを呼びつけた。
「お前の願いに善処してやる!」
『わーい! ご主人様大好きー!』
カメラアイを点滅させながら、頭上の感情表現ユニットをパタパタさせている。
「その『大好き』は未来の彼氏に取っとけ!」
こうして、俺達は近所のロボ屋へと繰り出した。
【続く】
スシが供給されます。