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関西忍穫・ウスイホン感想まとめ

関西忍穫で収穫させてもらった同人誌の感想群。
自分は今回が初のイベント参加ということで、新刊・既刊の区別はなくつらつらと書いており大分長いです。
それでは、よろしくドーゾ。


タイトル:ニンジャ収穫祭in関西 記念アンソロジー【GO WEST!】
サークル:鏡像フーガ
作家:R-9=サン(@epxstudio_nj)他27名

「関西」がテーマのアンソロ本。
イラスト・漫画・テキスト…テーマに沿っていれば何でもあり!
参加者に与えられたモノクロ1ページで各々のイマジナリが炸裂する!これは即ちカラテだ!
シチュエーションもキャラもバラエティに富んでおり、ヘッズ諸氏の愛と個性に溢れた内容でした。多様性…!
自分も含めてたこ焼きネタが多かったあたり、さすがは大阪名物。

ちなみに個人的一押しはぷにあなご=サン(@ana5ni)のジェイク漫画のこの一コマ。
保安検査マイコのお姉さんの表情といい台詞といい迸る忍殺アトモスフィアが素晴らしい。
ツイッターのお知らせツイートでこのコマを見て一度大笑いしたにも関わらず、このアンソロで改めて読んでさらに笑いました。もう大好き。
前のコマから連続して「ヤギ前後」としか言ってないジェイクも実にジェイクです。

KERO=サンのシテンノ漫画もほのぼのでいいですね…タコヤキ食べるパコ=サンカワイイヤッター!
自分もこの四人の旅行エピがもっと見たい!

10区=サンのソニブ漫画は単なる推しニンプッシュというだけでなく、オチで抜け目なく本編とのリンクもさせてきたところにゾクリとさせられ、確かな愛を感じられたのがとても印象的です。

語ろうと思えばいくらでも語れそうなぐらいの濃いアンソロでした。
地元民としても参加者としても一読者としても幸せです。
また機会があれば是非参加したいっ…!!


タイトル:BEAT/TECH[美的] 2048年8月号
サークル:鏡像フーガ
作家:R-9=サン(@epxstudio_nj)

ネオサイタマで実際に発行されているオイランドロイド専門アングラ雑誌という体裁を取った一冊。
とにかく忍殺愛とSFマインドの塊のような内容であり、その造詣の深さにただただ感嘆するばかりでした。
ユンコチャンやコトブキを始めとした原作キャラのみならず、忍殺世界に存在するであろう様々な個性的オイランドロイドの姿が、大きく広げられた想像の翼とともに描かれています。

個人的一押しがこのアマショク=チャン。
もうこれ見た瞬間に嬉しくて嬉しくて叫び出しそうになりました。
豊満なボディと放送用の大型ビデオカメラを彷彿とさせる無機質極まりない頭部の組み合わせ!カワイイヤッター!!
ありがとうございます!ありがとうございます!!

この他にも「ナイスミドルなおじさま型オイランドロイド」という非常に面白いネタもあり、何度読んでも飽きません。
女性向けの男性型オイランドロイドの存在は「双子これが大好き」で有名な本編の「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」でも明かされていましたが、それをNNK-128候補と結びつける発想がスゴイ。

オイランドロイド買取業者広告と言った遊び心もあったり、あと個人的に嬉しかったのがススキ=サンやキュナカ=サンも取り上げられていたこと。
とにかく語ろうと思えばいくらでも語れそうな魅力が20ページという薄さに詰まっています。
R-9=サンのカラテを存分に感じられる一冊でした。


タイトル:ローカル コトダマ
サークル:LAZY MART
作家:LAZY=サン(@LAZYxxJZA70)

ショゴヤモの…恋人デート!こりゃだぜ!!
少ないページ数の中に一切の無駄なく尊さをブチ込んできている…ワザマエ!
しかもキスシーンありだ!ウィーピピー!!
思春期な二人のちょっとオトナなアトモスフィア…層に届く…!

最初のページのヤモト&シマナガシもカワイイ。
ラメ加工が施された表紙もスペースでの存在感すごくてインパクトありますねー。
こういうのはまさに物理書籍ならではの良さだと思います。


タイトル:ソウカイヤようちえん よいこのいもほりえんそく
サークル:サンシタ2秒前
作家:秋月翼=サン(@mat_tyaykn)

幼児化したソウカイニンジャのオールスターほのぼの4コマ。
とにかくちびキャラ化したニンジャ達のやり取りがカワイイな一冊。

内容についての感想というよりは、これを読んでの自分の心境の整理みたいな感じなんですが、原作のキャラや設定を活かしつつ世界観ごとイマジナリするという行為、とてもスゴイと思います。
言わばバース、次元を新しく作っちゃってるわけじゃないですか。
それもソウカイヤようちえん次元を。
自分で書いててなんだこのパワーしか感じない字面は…とか思いましたが事実なんだからしょうがない。

この本には言うなれば「自分の中からはまず出てこないであろう要素」が凝縮されており、そういう意味でとても刺激になりました。
初めて作ったウスイホンがこれというからなおのことソンケイが高まる…!
秋月=サンのデフォルメ技術にも改めて感服。
ラオモト園長とゲイトキーパー副園長はそのまんまなのにも関わらずそれぞれのポジションに超似合ってるのもずるい。

各キャラの関係性や原作ネタなどがしっかり盛り込まれており、パロディとしての笑いどころもあり、それでいてどぎつくない和み系作品としてとても面白く読ませていただきました。タツジン!


タイトル:腹が減ってはイクサができぬ
サークル:クジラアメ
作家:KERO=サン(@pastel_frog)

主に食べ物をテーマにした短編の詰め合わせ的な内容。
KERO=サン曰く「ひとりアンソロジー」だそうです。スゴイ!

柔らかさと硬質さ、そしてニンジャスレイヤーらしい良い意味での陰のテイストを感じる画風がとても好きです。
特にナンシー=サンは可愛さとセクシーさとコーカソイド女性らしい彫りの深さとちょっとした不健康さが同居していて、色々と完璧すぎてウワーッてなりました。
他のキャラの話がソバとかピザとかそういう美味しそうな飯ネタなのにナンシー=サンだけ栄養ドリンクというのもすごくらしくて良い…。
ナンシー=サンの心配するユンコチャンも超カワイイ。この二人の関係はやっぱり良いなぁ。

各々の個性が出ているSNSネタや妄想コラボカフェネタなど、まさにひとりアンソロと呼ぶに相応しい充実ぶり。
ソバなどの食物描写がとにかく美味そうで、飯テロ力も非常に高い一冊でした。
スシソバ食いてぇ!!


タイトル:Wasshoi!
サークル:ちくわ大明神
作家:ぬぬ山ヌーヌ=サン(@nunu_nin)他17名

全70ページ以上の大ボリュームアンソロ本。
漫画ありイラストありテキストあり!読み応えがヤバイ級だ!
様々なアプローチ・様々なキャラ、意外な組み合わせ!

ものすごい極端な感想を言ってしまうと、1ページ目からの出イグチャンがもう最高ですね…。
k_yoka=サンの絵もカワイイ!しかもカタオキと一緒に出てる!やったぜ!

個人的に好きなのがしんり=サンの切ないまでに生活感溢れるスカラムーシュのエピ。
スーパーでの買い物描写の解像度の高さがものすごいツボです。
フジキドも出てきますがお前…お前!!

ぬぬ山=サンによるショーゴー(とカギ=サン)のキャラが崩壊しまくってるショゴ→ヤモ漫画も超笑いました。
「パワハラ上司かよテメーは!」とかこういうキレた台詞回し好きすぎる…。


タイトル:ニンジャのほん四
サークル:ちくわ大明神
作家:ぬぬ山ヌーヌ=サン(@nunu_nin)

「良い」がテーマのゆるゆるギャグ4コマ本。
「良い」を求めて暴走するユカノと死んだ目で淡々とブレーキ&フォローに回るフジキドがとにかくツボです。
「ユカ…ユカノ!」

この二人以外にもソウカイヤ・サヴァジョ・ザイバツ・アマクダリなど数多くのキャラが出演。
個人的に好きなネタはサヴァジョのクッキング動画のやつですね…ディスカバリーの表情にいたたまれなさがにじみ出てる…。

そして出オチにも程があるCEOで笑い、裏表紙にもいたCEOでさらに笑ってしまいました。
あとボーンアーマー=サンはあのヨロシ口調がギャグ漫画との親和性高すぎてずるい。



タイトル:ダージ・フォー・ネオサイタマ
サークル:イッチョカミ
作家:J0SHUA=サン(@kj0shua2112)

津々浦々=サンの表紙のインパクトがまずスゴイ!
そしてオバケ屋敷を舞台とした、筆力溢れるホラーエピソード!
公式発行物かと見紛う程のクオリティの高さ、完成度がとんでもないぜ!!

表紙からもわかるようにエーリアスが主役。
フジキド、ナンシーと共に特派員シリーズめいて踏み込んだその先には…?
彼女の存在がまさに物語のキーとなる構成は読んでいてとてもゾクゾクしました。
エーリアスの、カタオキの人間性の象徴でもあるあの過去の一幕をこういう形で使ってくれたのが本当にたまらなかった…!
悲しくも優しい物語…コンパクトでありながら深みのある、とても丁寧で良質なエピソードだったと思います。

ニンジャ名鑑までしっかりと用意されているのには脱帽の一言。


タイトル:ザイバツ・シャドーギルドへようこそ!!
サークル:TWO-PAGE&ウキヨエドージョー
作家:ゆんぺす=サン(@circle_two_page)・犯人はヤス=サン(@drunken_drive)

ザイバツニンジャ勢によるギャグ漫画本。
特にヴィジランス・ストーカーの電算室コンビ重点な内容です。

ワーカーホリック全開で休暇が休暇になっていないヴィジランス=サンが実に彼らしい。
1ページ目から普段使ってるケータイを取り上げられ簡単機能のを渡されてグワオゴしててめっちゃ笑いました。そりゃそうなりますよなあの人なら。

「アマクダリに電子戦争を仕掛ける装置」は本当にこういうギャグ漫画に使えと言わんばかりのシロモノだな!

ザイバツオールスターでわちゃわちゃやってる漫画もあり、充実した一冊でした。
イグチャンもちょっとだけ出てるヤッター!!


タイトル:ガーランド飯
サークル:TWO-PAGE
作家:ゆんぺす=サン(@circle_two_page)

チバからの突然の命令により美味い店を紹介することになったガーランドの飯漫画本。
竜田揚げがトッピングされたウドンというものに縁がなかった身としては非常にそそられました。
ガーランド=サンの恐るべき飯テロ力よ…!

チバくんの発した「テリヤキな考え」という言い回しがパワーに溢れててとてもツボです。
そして何やかんや言いつつ寒空の下で4時間待たされて出てきた飯が美味ければゴキゲンになるチバくんの器の大きさがヤバイ級。
立派なオヤブンになったもんだよ…!
チェーン店化を目論むチバくんと止めに入るガーランド=サンなオチがとにかくカワイイすぎて好きです。
わかるぞその気持ち!

グルメ漫画としてもソウカイヤの日常話としてもほっこりと読めるいい作品でした。
ウドン食いてぇ!


タイトル:ナンシー=サンと私 拡大版

サークル:黒猫大和
作家:狩谷茜=サン(@fullblossom)

ナンシー=サンとユンコチャンのほのぼの漫画本。
とにかく二人がカワイイ…!
レイユン要素も入ってるのがいいですね…スゴクイイ…。

この二人は師弟であり姉妹であり母娘であるという感じの多面的な関係が魅力ですが、その全てを存分に堪能させていただけました。
ニヤニヤが止まらない…!


タイトル:ハッピーデイズ
サークル:黒猫大和
作家:狩谷茜=サン(@fullblossom)

ショゴヤモ本収穫ラッシュだ!
何を隠そう、今回の忍穫に行った目的の半分ぐらいはショゴヤモ本目当てなんですぜ!

ヤモッチャンがルイナーと一緒にいるところを目撃してしまったショーゴー。
動揺を抑えられないショーゴーだったが、実は…?
この二人が織りなすド王道シチュの破壊力たるや!
ほんのりしたアトモスフィアが最高でした。


タイトル:君と花
サークル:黒猫大和
作家:狩谷茜=サン(@fullblossom)

同じく同サークルさんのショゴヤモ本。
表紙が何やら青少年の何かに危なそうですが、猥褻は一切ないのでごあんしんです。

こちらはザクロ=サンとヤモッチャンの恋愛トークなページもあり。
この二人の師弟とも親子ともまたちょっと違うような関係も尊いものです。
ショーゴーに対してちょっとイジワルな感じのヤモッチャンもアーイイ…たまらない…
本当にショゴヤモは作品によって様々な顔を見せてくれる…おまけページも最高でした!


タイトル:青春アラカルト
サークル:黒猫大和
作家:狩谷茜=サン(@fullblossom)

同サークルさんによるショゴヤモ本三冊目!
表紙のドヤ顔ショゴヤモがカワイイすぎる!!

そしてゲーセン!ゲーセンでデートグワーッ!!幸せです!!
どこを切り取ってもカワイイしかない!思春期!
1ページ目にちょこっと描かれてるイグチャンも嬉しい!

ゆるい4コマやフィルギアとヤモッチャンが話す2ページ漫画もあり、奥行きのある一冊でした。
シマナガシ勢からダチのカノジョ的な感じで愛されているヤモッチャンという構図、めっちゃ好きです。

今回の忍穫で有に一年分のショゴヤモ分を補給できたのではないか…それぐらい濃厚なアトモスフィアでした。


タイトル:アンクリーン・マーク・オブ・ヨロシサン
サークル:ネオショーナンせいさくしょ(@NEOSHONAN)
作家:SUMIYU=サン(@SUMIYU1987)他7名

最後は今回一番の衝撃作!
全くのノーマークだったんですが、現地で見本見せてもらってウワーッてなって勢いで買わせていただきました!

内容はキュア=サン重点なアンソロ本。
そして表紙にもあるように、R-18の成人向け作品です。
猥褻がある!…が、この本の魅力はそれ以上に本気のR-18G!
ナ…ナムアミダブツ!何たる冒涜的かつ蠱惑的なヨロシイズム溢れる作品の数々であろうか!

思わず目を覆いたくなるようなゴアでグロテスク全開な場面もありますが、これは決して単なる悪趣味さの産物というものではなく、むしろキュア=サンやヨロシサンのダークサイドな魅力と真っ向から向き合い、描き出した結果なのでは?
と思えるほどの狂気的リスペクトをひしひしと感じることができる一冊でした。

様々な作家さんによる様々なキュア=サンを堪能できる!
もちろんカワイイなキュア=サンのイラストもあって、実際隙が全く無い!

ああ、ヨロシ…ヨロシ…明日の世界をヨロシサン…

スシが供給されます。