The last of the year
おはようございますの方、こんにちはの方、こんばんわの方、初めましての方、お久しぶりの方、そしてこの文章を見てくれた方へありがとうの気持ちです。
FLATオーナーのツモマー(@tsumomah)です。
今回は私目線の個人的なFLATのお話をしていこうかと思い、ここにログを残します。
FLATは3歳になりました
2019.02.16でデザイナーのためのコミュニティバーFLATは2周年になり、3年目に突入しました。関わってくれた皆さま、遊びに来ていただいたお客さま、応援してくれた全ての人に感謝の気持ちでいっぱいです。
これまでどっぷりと個人のプロジェクトを続けたことがなかったのと、2年間という時間を中心となり動く経験は私の人生にはありませんでした。どちらかというとすぐに飽きてしまうし、自分のためにならないと思ったら見切りをつけて投げ出すことも多く、いい加減な人間だと自負しています。
FLATを続けていて毎回思うのが「こんなに続くとは思わなかった、すぐやめると思っていた」というのが正直な感想です。もちろん好きでやっているのですが、
「影響力がある人がやればもっと面白い場所になる、人が集まってビジネスになる。ニーズ分かれば様々なアプローチができるようになりもっとたくさんの人が救われるのではないか」
そんな不安を抱えながら毎営業日を過ごしています。笑
話は変わりますが、
悪の秘密結社と戦うヒーローの心情について考えるUX関連のワークショップがありました。それがすごい面白くて、僕も直前まで全く予想できなかったのですがね。
ヒーローとは、群衆の前で堂々としていて皆んなの不安を取り払うぐらいの勇ましさとパワーがあり、最後には必ず敵を倒して決められたハッピーエンドを迎えます。
それじゃあ、ヒーローの心情としては「勇気」「自信」「愛」「余裕」などなどが上がり、みんなの中の話ではまさに理想なヒーローが出来上がりました。
「でもこれは、僕たち群衆の気持ちだよね?」
その言葉を聞いて「確かに」と納得する以外できませんでした。
じゃあ、ヒーローって実際どんな気持ちなのか。
毎回勝てる敵が現れているが、自分の研究をしている敵がいた場合、まだヒーローも気付いていない弱点があるのではないか?という不安、そんな敵が現れた時に次は勝てるのか?というプレッシャー、群衆と恋人や家族を天秤にかけられた時にヒーローとして責務を全うできるかという迷い、本当にこの敵は悪なのかという判断力の麻痺、などを考えました。
その時納得度が更にましました。
おそらくヒーローは味方がいたり、リスクの分の見返りも欲しいとか、群衆の立場では想像つかない立場で戦っているのではないかと。
ここでヒーローの話は終わりで別に私やFLATがヒーローだとはいう訳ではなく、視点の違いについての例としてあげたのですが、FLAT側の人間とお客さんとでは些細なのか大きなものなかイメージの差異があるのではないかと。そのギャップとはなんだろう。
それが2年目までの自分であり、FLATの心境でもありました。
前置きが長くなりましたが、FLATはなぜできたか、これからどうしたいのか3年目のこの時に整理して自分の声として残します。
なぜFLATという名前を付けたのか
初めはざっくりとしてイメージとして、「ふらっと遊びに来て欲しい」「人との間に壁を置きたくない」「0の関係性から何か生まれる場所でいて欲しい」そんな理由から割と安易に付けました。
すごいフィットした!と思いましたが、割とこういう理由でFLATと付けているお店は多いみたいですね。でもすごい素敵なコンセプトだしそういうお店にしたいと思ったので良いかなと。
しかし1年目は今のようなお客さんの数ではありませんでした。0人ということはありませんでしたが、5人しかいない、知り合いしかいない、ツモマーの友達しか来ないというものでした。私は楽しいし気楽だけど、全然FLATのコンセプトとは違うなと。そこでアイデンティティに対してテコ入れをしました。
デザイナーは目が肥えているので中途半端なビジュアルをプロモーションとしても全く響かないと。なるべくハイセンスにメッセージ性の強そうなビジュアルを作りました。その後から少しお客さんの数が増えてきて認知されるようになりました。講演会に呼ばれたりイベントに呼ばれたりもしました。
しかし、FLATがイメージしている世界はお客さんには届いていないという実感があり、「なんかデザイナーがデザイナーの集まるバーしてる」くらいで中身がない状態でした。
FLATが目指す世界観
今でもお店に来た人にしか言えてないかもしれませんが、FLATがやりたいと考えていることはデザイナーがデザイナーと気軽に会える場所作りであり、デザイナーになりたい人のヒントになりそうなものや、デザインに興味がある、デザイナーに会いたいけどどこにいればいるのか、みたいなニーズをクリアにすることを考えています。それが土台にありますが、もう少し深いところの話をと。
デザイナーじゃない違う業種でも存在するあるあるですが、
「もう少しやったらわかるようになるよ」
というセリフがあります。個人的にこの言葉がすごい嫌いで、アシスタントの時期にも結構ぶち当たりました。実際忙しい人に尋ねたりする時、相談内容によっては膨大な時もあり、相手の時間を奪ってしまいことがありますが、ヒントをあげても良いんじゃないかと。
全部教えてもその人のためにもなりませんが、せめて一歩踏み出す時の「足場はここだよ」「地面は暑いから靴を履いたほうがいいよ」くらいは教えてもいいかなと、そのあとはどのルート選択するのか、どんな武器を持つのかは個人の自由で良いはずです。
例えば伝わりずらいですが、そんな優しい世界がデザイナーの中でもあり続ければいいなと。これは師匠がいた時や周りの大人の人たちに助けられてきた私自身のバックグラウンドが大きいですが、そう感じる人が私の周りに多くいました。
大概困っている人の悩みは全世界で誰かが同じことを一度は体験した可能性があり、似てるようなことならその母数は大きいはずです。そしてその前任も何かしらをヒントにしたのかもしれないんじゃないかと。
そういう優しい世界をみんなで見てみようよ、きっとその景色は素晴らしく綺麗なものじゃないかな?と思いコピーを書きました。
その上でFLATがやらないといけないこと、お客さんがFLATの空間で得られるものとしてある程度約束をしようと思いました。
3年目の記録と伝承
2020.02.29でFLATは一旦終わりにしようと考えています。この活動自体を完全にやめるつもりは全くありません。むしろ拡大して行こうと考えていますが、今現在作ってきたものをもう少しやりたいなと思い1年という期間を設定しました。
なので後1年はこれまで2年間でやり残したこと、種まきしたことをやり尽くして行こうと考えています。
テーマは「Explosion」
全ての導火線に火をつけて行こう
普段の営業日は変えずMAX月2回の第1,3土曜ですが、それ以外でも限定的に活動を広げつつ行動していきたいです。
それについては小出しで告知していきます。
また、FLATと一緒に何かしらやりたいと考えている個人の方や企業の方がいましたらご連絡ください。
終わりに
何者でもない自分がFLATの中の人となり看板を常に背負って生きている感覚が今もこの瞬間にあります。この文章を共感されるのか否定されるのか、全然お客さんのこと考えてないじゃん!というかもしれません。まだ来店したことのない方は、なんだ!得体の知れないバーだなと思うかもしません。
まだまだ認知度も低いです。
なので助けてください。
あなたの理想をぶつけてください。
正直FLATは全ての人のオススメはできませんし、親切に場所や時間を教えたりもしません。しかしヒントはいたるところに出ているはずです。周りのデザイナーに聞くのもよし、好奇心だけでお店に行くのもよし、道ずれの友達と来店するもよし。
ただ一つ言えるのは、損はさせません。
長文を読んでいただきありがとうございます。
3年目も暖かい目で見守っていただければ幸いです。
それではFLATでお待ちしております。
今日もあなたにとって素晴らしい1日でありますように。
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