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実践・種族統一パーティの組み方(ルンパッパ編)※21/8/12追記

唐突にかいでんぱを受信したので、正気に戻る前に文字に起こしてしまおう!のコーナーです(そんなコーナーはない)

0.はじめに

 この記事は、ソード・シールド環境になってから種族統一の所持数が爆発的に増加したワタシが、実際に新たな種族統一をこさえる際の手順を書き記すことで、「種族統一での対戦をやってみたい!」というひとへの手助けになるかもしれない・・などという期待をごく僅かに込めつつ、自身の頭の整理を兼ねた備忘録のようなものです。
 種族値・個体値・努力値のいわゆる3値、またHABCDSといったよく使用される表現は分かっているひと向けの記事です。ポケモンの対戦事情について右も左も分からん!というひとはそちらを説明するサイト等を見てからまた来てくださいね。

Q.種族統一って?
A.ポケモンの対戦において、手持ちの6匹のポケモンを全て「同じ図鑑番号のポケモン」で構成するパーティや遊び方を指します。
詳しくはニコニコ大百科の以下の記事を参考にしてください。


Q.リピボ級(リピートボール級)って?
A.そんな種族統一を、ソード・シールドで遊びやすくするための有志が運営している、現代における種族統一の主戦場です。
Twitter: https://twitter.com/re_ball_tier
note: https://note.com/re_ball_tier
 かつての種族統一は、上記のニコ百の記事でもあるように「VS一般パ」であることも少なくなかったのですが、今回の記事ではこの「リピボ級で対戦をする」ことを主眼に置いていきます。
 2021年6月に公式で行われた「セイムビート」(ポケモンWikiリンク)のように、まれに公式サイドから種族統一が可能なルールが発出されることがあり、そういった際は一般パとの戦いになる可能性が非常に高いのですが、そうは言っても大抵そこまで戦術への影響はないため上記の主眼にさほど強い意味はないといえばないです。

 あれこれ書きましたが、種族統一の組み方の記事としては以下のモヴさんのウオノラゴン統一の記事のほうが導入として非常に役割が持てるため、まずはあちらの記事から読むといいと思います。
(あれ?この記事いらんくね?)

1.どのポケモンで組むかを考える

おそらく今回の記事で一番主張したかったのがここです。

 上記のニコニコ大百科の記事にもありますが、「1種類へのこだわり」「2種類しかいない動画」などのタグが隆盛していたころは、(あくまでワタシの肌感覚ですが)特定のポケモンが好きで好きでしょうがなく、その結果として大量に育成してしまい、結果バトレボでもそんなパーティで楽しんでいる・・という人は一定数いたという認識でいます。(※当然全員が全員そうではないでしょうが)

 何が主張したいかというと、

「種族統一をするポケモンはどの子だっていい」


という、当たり前のようで重要なファクターを力説しておきたかったのです。

 「こいつは強いからこいつで統一するぜ!」も正義だし、「僕はこの子が好きでたまらないのでこの子と戦いたい」もまた正義なのです。そんなの ひとの かって
 そしてそうやって選んだ、またはビビビッと来た子について、「じゃあこいつを対戦で活かすにはどうするか」を紐解く手段のひとつを記述していきます。
 もちろん育成に正解などなく、以下はワタシが実際に種族統一を組む場合の話です。

 今回、ワタシは新たにルンパッパで種族統一を組みたいな・・!と思うに至りました。ルンパッパで種族統一といえば、・・そう!ミラーボですね!

 実際ワタシがこのひょうきんで能天気なポケモンを強烈に認識したのはポケモンコロシアムのミラーボ戦であり、その陽気なBGMとともに鮮烈なイメージを植え付けるに至りました。
(当時はよく絵も描きました。身体のパーツの要素が少なめなので、描くに当たってめちゃくちゃ量産しやすいですよマジで)

 時は少し流れ、ニコニコ生放送において、ポケモンバトルレボリューション(以下バトレボ)の配信においてルンパッパを好み、また「ゆびをふる」も好むとある生放送主(以下生主)のかたがいらっしゃいました。
 ワタシはその生主のかたの配信を好んでよく見に行っていたのですが、第5世代、第6世代とシリーズが進んでも「ゆびをふる」の教えわざが復活することはなく、Wi-Fiコネクションのサービスが終了してしまったためにバトレボでの対戦を続けることができなくなり、それ以降この生主のかたの消息はわからないまま現在に至ってしまっております。早く帰ってきてくれー!!剣盾でついにゆびをふるがわざレコードとして帰ってきたぞーー!!!
 そんな、とある生主のかたを勝手にリスペクトし、「ゆびをふるルンパッパの統一を組もう!」という思考へ至ったのです。

 このツイートだけでは分かりませんが、このルンパッパ統一はなんと全員「ゆびをふる」しか覚えておりません。ちょっと本来の趣旨とは逸れますが、こんなふざけた統一だって種族統一といえば種族統一なわけです。
 バトレボでひたすらゆびをふるを選択するのもこういうカンジだったんだろうな・・というちょっとしたノスタルジーに浸れなくもないです。

 上記ツイートの後半では「近日中に本気のルンパッパ統一も用意しますぞ」などとのたまっております。そうですこの記事の目的です。上記のツイートから2ヶ月半以上経ってるが「近日」かそれ?

2.覚えるわざを列挙する

 実はこれ、前回のアドベントカレンダーのオコリザルの記事でも概ね同じことをやっています。(見出し1の一番最後の画像)

 今回この記事で扱うのはルンパッパですから、そのルンパッパが覚えるわざについて、まずは
◆物理技
◆特殊技
◆変化技
の3種類に大別し、攻撃技についてはここから更にタイプごとにまとめていきます。
変化技については、
・能力ランク操作
・自身が対象
・妨害
・場全体の変化
・その他
の5種類に更に細別していきます。
 また、リピボ級のルールにおいては過去作限定わざを使用しても構わないため、そういった過去作限定わざについては個別にわかりやすくしておきます。
 これらの分類に際して、この3種の絞り込みが容易で、過去作限定わざを別途記述してくれているポケ徹のページをありがたく大いに参考にします。

 それを踏まえて完成した表が以下です。

画像1

ひゃ~!きったねえな!・・自身が読み取れればこんなのでいいです。
 ちなみに上記もワタシが普段行っている方法なのですが、Twitterの自分宛てのDMをメモ帳代わりにしています。(他にもっといい方法があるのでは?ワタシもそう思います)
 いつでも見られるところにメモを置いておきたい!でも統一パのお披露目まではなるべく隠匿しておきたい!という2つのニーズに応えたワタシにとっての最善なんです。マジで。

 ここから、このわざ一覧とにらめっこしながらあのわざとこのわざをがっちゃんこしていきましょう。よし!よし!よし!

3.既存の育成論を参考にする

 平たく言ってしまえば「よさげな育成論はどんどんパクってしまおう」という身も蓋もない上に聞こえが最悪の発言です。最悪である自覚はある。
 何故なのか?それは「既存の育成論は、ほとんどの場合そのポケモンの良さを大きく引き出してくれているから」に尽きます。
 その上で、「この育成論ではガチ環境意識で耐久調整がされているけど、今回はリピボ級なのでぶっぱに変えよう」とか、「この説明ではギガドレインを採用しているけど、火力が欲しいのでリーフストームに変えよう」といった塩梅で細部をカスタマイズしてしまえばいいのです。

 ただし、そういった既存の育成論を参考にした上でかつ、それを構築記事のような形で発信する際は参考にした育成論へのリンクなどを必ず貼るようにはしましょう。
 あまりにも一般的である型(珠物理エースバーンとか剣舞ミミッキュとか)ならともかく、多少珍しい組み合わせだったりする場合はやはり素直に「この育成論を参考にしました!」と主張するほうがあらゆる面で後腐れがありません。まかり間違っても自作発言はやめようね!!
 ルンパッパの話に戻ると、ちょうどわざの分類で見ていたポケ徹から飛べる育成論に(ちょっと古いけど)ルンパッパの基本戦術となりそうなを絡めた育成論があることがわかります。

 なるほど控えめ珠すいすい型だな、そしてこの育成論ではすいすい前提でのドラパルト抜き抜きが施してあるのか!ということがわかります。
 リピボ級の環境はどうしても「速いほうが有利」という一定の風潮があり、それに伴いダイジェットが飛び交うことも少なくないため、ならいっそドラパルト抜きなんてところで留めずSぶっぱもアリか?それとも最低限抜ければいいから受け止めるHPを伸ばすべきか?などと、自身の好みや信仰に沿って調整していきましょう。

 さて、上記の育成論を見たワタシは
性格:ひかえめ
特性:すいすい
努力値:H252 C252 BorS4
持ち物:こだわりメガネ
わざ:ハイドロポンプ/リーフストーム/ふぶき/きあいだま
 といった型で行こう!という結論を導き出しました。

・・え?ヤンパッパ?
何を言ってるんですか、もしヤンパッパならすいすい()なんてありえない特性ではなく論理的にまだありえるあめうけざらかマイペースに決まってますし、余りの努力値をSに振る選択肢は存在しませんし、そもそもルンパッパのタイプでは耐性的にまるで役割が持てませんぞwwwんんwwww

・・・今気づきましたが、上記論理wikiのルンパッパのページの中に

H192B64C252にすると一番Hに厚く振る形でHを10-1調整にできますぞwww

という記述がありますが、(Lv50戦想定の場合)この振り方はHとBでそれぞれ4ずつ努力値が無駄になっているため、正しくは「H188 B68 C252」が最適解ですぞwww
その際の実数値は179-x-99-156-120-90となりますなwwwwこれでも物理耐久指数は17721しかありませんなwwwwんんwwww

 ・・話が逸れましたが、上記の努力値調整はHに多く割きつつ珠を持つ際の選択肢としてありえそうな調整なので、もしかすると今後採用するかもしれません。

4.強力などうぐから考える

 さて、寄り道もありましたがひとまず1匹出来上がりました。
 ・・聡明で、また進化前のポケモンやマイナーなポケモンを愛する読者であれば、「俺の可愛い○○ちゃんにそんな育成論なんてないよ!!!」という怒りにも似た悩みがすぐさま彷彿としてきたことでしょう。

 次はここまで考慮していない「もちもの」の視点から考えていくことにします。
 今年の2月に行われた「八倒杯」という仲間大会がありました。

 この大会は、「こだわりハチマキ」「こだわりメガネ」「こだわりスカーフ」「きあいのタスキ」「いのちのたま」「じゃくてんほけん」「とつげきチョッキ」「たべのこし」という、強力な8つのどうぐを禁止する種族統一の大会でした。
 これらのどうぐは、よほどのことがない限りあらゆるポケモンの種族統一において有用である事実は疑いようがありません。何かしらの特殊なギミック(パワフルハーブ+メテオビームや、レッドカード+いかりのまえばなど)を前提にした型でないかぎり、これら8つのどうぐから最低でも4つ程度くらいはあらゆるポケモンで活かせるはずです。ワタシのソーナンス統一ですらハチマキ/スカーフ/チョッキ/珠/タスキで5つ扱えているんですから。

 この画像だとハチマキとスカーフの子がいませんが、それぞれチョッキの子/最速の子のどうぐをハチマキやスカーフと取り替えることが可能なようになっております。たぶんハチマキは持たないほうがいい。

 ルンパッパの話に戻りましょう。

 さて、そんな8つのどうぐの中でも、やはり「きあいのタスキ」は多くのパーティ、多くの種族統一にとっても非常に有用などうぐであることは論ずるまでもありません。(ワタシの中の論者の部分が「んんwww受け出しで潰れますし火力も上がらないのでゴミですなwwww」とアピールしてくるが今はそれは置いておく)
 ルンパッパはタマゴわざで「カウンター」を覚えてくれるえらいポケモンです。かつてはルンパッパの姿でのみ第3世代限定で覚えられましたが、HGSSからタマゴわざとして覚えられるようになりました。
 そう!伝家の宝刀タスキカウンターです!
 更にルンパッパはタスキとの相性がいい「じたばた」も覚えるので、これは物理型としてイケそうな雰囲気が出てきました。ダイマックスわざとしてのカウンターも物理技ですからちょうどよさそうです。

 わざが2つ決まったところで、「カウンター」「じたばた」だけではゴーストタイプ相手に手も足も出ません。ということで再度覚えるわざ一覧とにらめっこしていきます。
 するとなんと「はたきおとす」を覚えるじゃないですか!単純に効果が優秀で、相手のポケモンごとにほぼ一度きりながら高めの打点も期待できる優秀なわざですね!(教えわざだったせいで過去作限定のままの子がたくさんいるのが難点)
 ちなみにこの3つの時点でもまだ例の布きれかつて弱点なしだったやつら、あと幻のゴーストタイプ相手にははたきおとすも等倍ですが、そもそもこいつらにはメインウェポンとなる一致わざが等倍で通るので別の型で相手をしてあげることとしましょう。

 きあいのタスキと相性がいいわざとして、他に「先制技」「がむしゃら」「ねむる以外の回復技」などがありますが、先制技は「ねこだまし」しかないためタスキカウンターとの相性がそこまで良くはなく、「がむしゃら」を覚えることはできないため、せいぜい良さそうなのが「こうごうせい」くらいとなってしまいます。
 しかし、ルンパッパは先述の通り「雨」を絡めた戦術に長けているポケモンなので、雨が降っていると回復量の下がる「こうごうせい」との相性はあまりよさそうではありません。(「ソーラービーム」「にほんばれ」などと強引に絡める策がないわけでもないんですが・・w)
 ここでは、最後の1枠に「やどりぎのタネ」を仕込んでみようと思います。カウンターが狙えない相手にも撃つ選択肢があり、またタスキによる行動保証があるので撒きやすいはずです。

 わざが決まったので、ここから技構成に適した努力値振りと性格・特性を考えていきます。

 せっかくタスキで耐えても、相手より遅いと行動もへったくれもあったものではないため、どうやら最速にするのがよさそうな気配があります。
 「はたきおとす」「じたばた」と物理技を使うため、ここはようき一択でしょう。
 最速のためSはぶっぱで、そしてタスキかつカウンターを利用するのだから耐久面は振ってもHくらい、かつ物理技の威力にも期待している以上どうやら「ASぶっぱ、残りH」となりそうです。
 ・・ところが余りの4をHに振ると、HPが偶数となってしまい個人的に少々気持ち悪さが残ってしまうため、Aの努力値から8を削ってHへ渡すことにしましょう。

 最後に特性ですが、物理技を多用する点から、不意の「いかく」に耐えられる「マイペース」を採用するのがよさそうです。
 速い方がいい型なのは事実ですが、この型では「すいすい」で受けられる恩恵がS以外にないため、物理技を使用するために得られるメリットを持つほうを採用することにします。
 「俺は雨を気合いで維持するんだ!」という人ならすいすいも十分選択肢だと思いますが、ワタシは「それなら味方のこごかぜやマッドショットでSサポートをしよう」と考える派なので、・・ぶっちゃけ好みですねこれ。

 これで2匹目の型が完成しました。まとめると、
性格:ようき
特性:マイペース
努力値:H12 A244 S252
持ち物:きあいのタスキ
わざ:カウンター/じたばた/はたきおとす/やどりぎのタネ
 という型となるようです。良さそうに見えますね?ね?

 特にこの「どうぐから考える」というのは、ワタシが種族統一で運用するポケモンを育てるにあたって最もメジャーなやりかたの一つです。
 逆に、この節の冒頭でも触れた「パワフルハーブ+メテオビーム」や、「レッドカード+いかりのまえば」といった個性的なわざを覚えるポケモンであれば、逆に「わざから考える」というのはもちろん有用・・というかたぶん多くのトレーナーは通常の対戦用のポケモンの育成のためにまずわざを見ると思うので、むしろそれは大前提かもしれませんね・・w
 そんな大前提で行き詰まったときこそ、有用などうぐをざっと確認しておくだけでも意外なアイデアと出逢える・・かもしれません。

5.完成、いざ実戦へ

Q.まだ2匹しかできてねえじゃねえか!!
A.そうです。これを記述している時点ではまだ2匹しか完成していません。
 なんてことはありません、3や4の節の方法をあと4回ほど繰り返せば6匹出来上がっているはずです。なんなら案が完成したポケモンとのシナジーも考えるとモアベターです。

 さて、これは重要なファクターですが種族統一は育てて完成!ではないはずです。(もちろん育てるまでが趣味!というひともいるでしょうが・・)
 ポケモントレーナーたるもの、やはり実際にバトルをしないと始まらないことでしょう。そのためのリピボ級ですよ!リピボ級という場があること自体めちゃくちゃ恵まれてるんですよマジで!!(老害トーク)

 完成した種族統一とともに、改めて冒頭で紹介したリピボ級に実際に潜ってバトルをしてみましょう。(そういえばこの「潜る」って表現、4世代くらいからある用語だと思うけど現代から始めた人も使うんですかね)

 そうです。トライ・アンド・エラーです。
実際に組み上げた種族統一を実際にバトルで使用してみて、その上で「このわざはいらないかもしれん」「ここであのわざが欲しかった!」「このどうぐよりあのどうぐのほうがよさそう」「この特性じゃないほうがいいかもしれん(最悪)」・・などといった改善点をどんどん出していきましょう。

 今回の記事は一旦ここまでです。
ワタシがルンパッパ統一をきちんと完成させ、そしてリピボ級での試行錯誤を繰り返し、今月7月末に開催される下記の仲間大会(今回の主目的)に参加をし、その大会が終了したところまで来たところで再度更新しようと思います。ホントに更新できるのか!?

↓↓↓ここから追記(21/8/12更新)↓↓↓

というわけで、上記の仲間大会に参加しました!
使用したパーティはこちら。

画像2

 ・・・はい。上記の記事で決定した型と変わっている子がいます。
 理由はいたって単純明快で、やどみが型が欲しくなっただけなんです。ですが、今回出場するルールは「どうぐ及びわざの重複禁止」という一風変わったルールだったため、やどみが型を用意するには当初のタスキ型の子からどうしても「やどりぎのタネ」を外す必要があり、そこで急遽アンコールへ替えたというだけのことでした。
 ちなみに、別のかたが過去に同様のルールの大会を開いたことがあるのを知っています。なので、種族統一をたくさん用意する気概のあるひとや、一種類のポケモンで100匹でも200匹でも500匹でも育てたい!・・というような、いわばこちら側としての素質がある人はそういう統一パーティを用意しておくのも一興・・かもしれませんよ?
 今回の記事ですでに紹介した2匹以外のルンパッパを簡単に紹介しますと、
・すいすい珠型
ダイマアタッカーとしての素質を見込んで。S無振り。(フラグ)
・剣舞物理型
耐久型を見越して。回復に期待してドレパンを選択。
・雨始動型
やはりルンパッパといえば雨。ミラーボのルンパッパは大半が所持。
・やどみが型
自分より遅ければワンチャンあると信じて。B特化。(フラグ)
 以上のようなルンパッパ統一で挑みました。

 それでは大会の結果をご覧下さい。

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 最終レート、1500からめちゃくちゃ割ってんじゃねーか!!!!!!!
・・・実際、マッチング運の悪さ(これについては後述)や、わざの選択ミスというトレーナー側のガバなどもありはしましたが、それはもう思ったようには働かない子もいました。これは通常のポケモンのパーティであってもやはり得てしてそういうものですよね。


 ちなみに、具体的には4勝8敗でした。

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 言い訳がましいのは百も承知ですが、全体的に運がなさげでした。
 ここで先に、上で少し単語を出した「マッチング運」について先に話しておきましょう。
 こと「リピボ級」については、種族統一を用いたバトルの中でも特にマッチング運に左右されやすい・・というどうしようもない事実があります。とてもシンプルな話で、一部のリージョンフォーム持ちなどを除いて「6匹全て同じタイプ同士の対決」ゆえに、単純なタイプ相性でゴリ押しされて手も足も出ない・・というシチュエーションはやはりどうしても存在します。
 もちろん、多彩なわざや高い能力、優秀な特性・道具などを駆使してそのタイプ不利を覆せるポケモンやトレーナーがいるのもまた事実ではありますが、天地がひっくり返っても敵いそうにないポケモンの組み合わせもあります。
 たとえば、オコリザル統一がミミッキュ統一に勝つのは不可能です。
オコリザルはゴーストタイプのわざを覚えられないためにアイアンテール以外で弱点を突くことすらできず(そのアイアンテールすら特性のせいでどうあがいても確定2発)、オコリザルをわんぱくHB252(=防御特化)にしてもなおA下降補正ミミッキュの無振りじゃれつくですら高乱数2発(89.45%)、頼みの綱のカウンターも相手はゴーストなので無効、極めつけに相手の方がS種族値が1だけ高い・・とどこまでも完封しやがります。

 ・・
話が逸れました。
 なので、統一したポケモンによっては「勝つのが難しい種族統一」とマッチングしてしまう・・ということはどうしてもあるため、どこかで割り切って「この型から出して相手を笑わせてやる」とか「この相手なら1匹でも勝てたら実質勝ち」のような何らかの割り切りは必要になってくるかもしれません。上記の画像でもVSエアームドはもう割り切っていますね。
 どうぐやわざのじゃんけん的な性質(こだわりスカーフ持ち高火力>きあいのタスキ>こだわりハチマキ連続技>こだわりスカーフ持ち高火力・・のような)によっては不利なポケモンにも大健闘できたりすることもあるため、己の選んだポケモンを信じて頑張ってみましょう。上記の画像でもアギルダーに対してなんとかなってしまったりしています。

6.ざっと振り返ってみましょ 今日の戦いを

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 くよくよタイムは5秒でいいけど、反省会はきちんとやりましょう。

 さて、そうは言ってもマッチング運で全てが決まるほど単純でもないのがポケモンです。そりゃあ種族統一だってそうです。
 以下は、当日の大会が終わってからすぐに記したこのルンパッパ統一における問題点です。こういった使用感は、種族統一に限らず「忘れないよう使用したその日のうちに、できるだけ早く、箇条書きでいいので」記しておきましょう。おかげでワタシも記事執筆時に何が問題だったのかを思い出せるようにゲフンゲフン

・Sが中途半端な個体が多い

 好きなポケモンがオコリザルであるくせに、根が論者なせいで・・というかもっと根本に「固い、強い、おそい!」を好む性質がワタシにはあるため、どうしてもS振りに懐疑的で中速ポケモンも平気でS無振りにしたりします。マキシマム仮面も相手の技を受け止める美学をですねブツブツ

 そりゃあ好みもあるとはいえ、特に「種族統一においてSは重要」という風潮があります。
 それもそのはず、(一部を除き)お互いのポケモンが同じであるゆえに、現状が有利(または不利)対面なのであればその裏のポケモンにも同じことが言えるせいであまりポケモン交換が起こらないため、相手の上を取れていることのメリットが通常のポケモンバトルより大きくなりがちなのです。
 弱点を突いて潰すのも、弱点に抗って耐えるのも速いほうが有利に決まっています。
 ですがワタシは、今回のルンパッパ統一においてすいすいアタッカーとなるルンパッパにSをほとんど振りませんでした。これが仇となり、すいすいが発動しているのに抜けていないというシチュエーションが何度か存在してしまいました。

・やどみがにドわすれは無駄

 まさしく「机上論ではできそうだったことが実際には無理だった」という好例でした。
 今回のやどみがルンパッパはHB特化の子で、あわよくば特殊方面もドわすれで・・という皮算用をしていました。ですが実際には、H振りだけの微妙な特殊耐久で苛烈な攻撃にさらされ一撃でやられたり、そもそもHB特化ゆえに物理型が多そうなポケモンに出すシチュエーションが多いため、結果としてドわすれそのものが腐ったり・・というシチュエーションばかりであり、あろうことか一度も役に立ちませんでした。こういうことはままあります。
 また、「やどみが」と同じくらい有用ないやらしい戦術として「やどまも」があります。今回のやどみがルンパッパにも、この「まもる」が欲しい!と思った瞬間が何度もありました。

・なので別の枠でチョッキを着るべき

 もちろん、記事の途中でも出てきた優秀なアイテム「とつげきチョッキ」のことです。
 ルンパッパには絶妙な高さの特防があるため、ここにチョッキを来た子を忍ばせることで「特殊方面をふわっと見られるルンパッパ」が用意できるのではないか?という可能性が浮かんできました。
 こだわりアイテムとは違い、とつげきチョッキはダイマックス中にもその効果を発揮できるため、ダイマックスをして自ら雨を降らせるルンパッパとの相性は良さそうです。

 まずは以上の3点を踏まえて、
・HCメガネルンパッパをCSチョッキルンパッパに変更
・やどみが型ルンパッパのドわすれをまもるに変更
という2つの変更を施しました。そうです。トライ・アンド・エラーです。

 もう1点の、
・そこら中から弱点が飛んでくるので弱保必須
については、今回の6匹からの調整では間に合わないなあという判断のため、今回の6匹からの改良ではなくじゃくてんほけん型のルンパッパを新たに育成するという手段で行く予定をしています。[#いつ?]
 また、弱保が必要だと判断をした経緯についても説明しておきましょう。
ルンパッパの「みず/くさ」という複合タイプは、弱点の数そのものは3種類とそこまで多くはないのですが、ひこうタイプを弱点に持ってしまっています。これが厄介で、ダイジェットのダメージが抜群で入ってしまうという事実と立ち向かう必要が出てくるのです。
 上述したように、通常のポケモンバトル以上にすばやさが物を言いがちなため、リピボ級の大会環境などではダイジェットを撃つためにひこうわざを採用する光景がまま見られます。相手がなんとかしてすばやさを上げるために選択したダイジェットを、なんとかして逆手に取るための「じゃくてんほけん」というわけです。
 通常のポケモンバトルにおいても、耐久が高く弱点が山ほどあるバンギラスが所持しているケースや、シリーズ8における日食ネクロズマが「りゅうのまい」を積みつつプリズムアーマーで弱点の攻撃を耐えながら発動させる・・といった戦術は広く知られているところでしょう。
 ルンパッパであれば、返しの攻撃で高火力のダイストリームを決めつつ雨を降らせてすいすいの発動もできれば御の字です。勝利をぐっと近くにたぐり寄せることでしょう。

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キミが近くに寄ってくる必要はないんだ、あっちでみんなと遊んでなさい

7.おわりに

 ここまで目を通したアナタなら、きっともうあんなポケモンやこんなポケモンでの種族統一を育成できるようになっているはずです。ですよね?
 種族統一、あるいはリピボ級というフォーマットにどんな面白さを見出すかは三者三様千差万別でしょうが、やはりいにしえのバトレボ勢の多くがそうであったように「自分の好きなポケモンだけを並べてバトルができる」というファクターは面白さのひと角を占めていると思っています。

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「ほらほら!キミもコッチ側においでよ!」
ちなみに真ん中の子は♀です。ルンパッパの雌雄の違い、わかるかな?

 すでに上述しましたが、毎週火・木・土・日の夜にそんな種族統一を好むトレーナーが集まる場があります。リピボ級です。

 むか~しから種族統一に触れてきた老害としてはたいへん嬉しいことに、今でも新たにリピボ級に潜ってくれるトレーナーが居てくれています。なんとありがたいことか!!
 種族統一は、リピボ級は新参者を拒みません。アナタもぜひ、自分の好きなポケモンで種族統一パーティを組んで、そして対戦をしてみませんか?










 ・・・え?好きなポケモンがソード・シールドにいない?
 分かります、分かりますよその痛み。ワタシのオコリザルたちもまだウルトラムーンでバカンス中ですもの。
 どうやら、第7世代のソフトに種族統一を残している同じような人たちがまだ他にもいるらしいので、今後最新世代に持ち込めることを期待し、あるいは7世代でのバトルの場が開かれると信じて育成するのも手・・かもしれませんよ?

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