FF15:ifルートエンドの考察


皆さまこんばんわ。yushiです。

今まで散々レビューやなんかを書いてきたFF15。前回で終了のはずでしたが、見る処、各種メディアでそのエンディングの考察がかなり激しく行われておりますので、ここは私も乗っかっておこうという事でひとつifルートの考察をまとめてみようと思います。

といっても、そんなに長く書き連ねるワケではなく、ポイントポイントでササッと書いていく程度なので、ほんの妄想話としてみて頂ければと思います。


本編とifルートでの違い

今回のエピソードイグニスでは、本編で起こっていたこと・そこで起こったことのifルートをプレイすることが出来ます。それぞれでの違いを考察を交えつつ書いていきます。


①オルティシエでのイグニス離脱時

・本編ではノクトを救いにオルティシエの祭壇まで来たイグニスはそこでアーデンと対決する

・ifルートでは対決はせずにアーデンの誘いに乗ってアーデンの基地まで一緒についていく

ノクトを助けに来たイグニスはアーデンの急襲を受け、助力に来たレイブスと連れだってアーデンと対決します。無論生身の力ではアーデンにかないっこないので、ノクトが大事に持っていた王の指輪の力を借り、映画のニックスウリック同様体を燃やしながら戦っていきます。例の目の怪我はこれによって受けたものだったのです。で、ここでアーデンを退けてからは本編の例の流れに。

ifルートでは、どういうワケだかアーデンに誘われ基地までついていきます。以前の記事で「プロンプトを救出したノクトがイグニスを助けに来る」と書きましたが、あれはもしかすると間違いかもしれません。そう、早い話が誰であるかは問わず、アーデンは三人の仲間のうち誰かしらを連れ去ろうとしていたのです。あそこでイグニスが断り、指輪の力を使ったが為に、イグニスは視力を失い、ノクトはヒスゴリにくどくど言われ、果てにはプロンプトは攫われてしまうという最悪の状況になったのです。一つの選択肢が違うだけでこんなにも本編が違ったものになるというのも面白いですね。


②基地でのアーデンとのやりあい

・本編ではノクトVSアーデンの構図

・ifルートではイグニスVSアーデンの構図

本編では特に目立ったやりあいはありません。延々と語りかけてくるアーデン、その言葉に手引きされるようにしてクリスタルへ入るノクト。王の血脈を滅ぼすために、王の力に覚醒したノクトに殺されたいアーデン。星の病を消し去る為にアーデンを滅したいノクト。両者の思惑が合致しているがためにこの流れ=破滅エンドへ向かっているという、思い起こしたらもうこれ完全にバッドエンドですねどう考えても(笑)

ifルートではここのやりあいをイグニスが受け持ちます。こっそりと王の指輪を隠し持ちつつ、クリスタルと接触するイグニス。イグニスはクリスタルから「力が欲しくば命を捧げよ」と要求されます。そしてその要求に乗るイグニス。本編ではオルティシエにて指輪の力のみでアーデンを退けるだけでしたが、ifルートでは+クリスタルの力を借り、アーデンを肉体世界的な意味での瀕死状態に追い込みます(精神世界での死ではない為、アーデンはこの後もシガイ化状態で生き続けます)。

※更に注釈ですが、アーデンがシガイ化状態になるのには王の指輪+クリスタルの力が必須なようです。本編中でアーデンが肉体的に死亡するシーンが三度あるのですが、シガイ化してから死亡するのはラストの指輪+クリスタルの時のみ。ifルートでもイグニスが指輪+クリスタルの力を借りた場合シガイ化します。


③ノクトの決意

・本編では、ノクトはクリスタルに要求されるがままに王としての運命を受け入れ、王となる決意をします。

・ifルートでは、誰のことも守れない自分を悔やみ、クリスタルへ自ら力を要求し王となる決意をします。

本編エンドのノクトは失意の中、世界を守らなければならないという「世界や神からの要求」に拒否権がないも同然の状況で致し方なくその要求に応えました。

ifルートエンドのノクトは、自身の為に命を賭けて戦った瀕死のイグニスを目の当たりにし、更にそれまでに積み上げられてきた大事な人の死を思い起こし、仲間(大切な人)を護れる力を自ら欲しました。

本編エンドは未熟さを象徴していて、尚且つ悲しいストーリーとしてのFF15が描かれています。とりようによってはバッドエンド(というかアーデンの目的が達せられている以上完全にバッドエンド)ともとれますが、善意的に取れば実に英雄的エンディングとも言えます。

ifエンドは実は「王の決意」という点で、前王レギス以前の王たちがとってきた決意と同じだったりします。本来ノクトの定められた運命は「王がその命を全て消費し、歴代王を呼び出し指輪に宿したクリスタルの力を開放する」というものでした。これは実は「ノクトが選ばれし王」だからであり、今までの王の使命は「星を護る」という事でした。言い換えればこれは「何かを護る運命」なのか「何かを滅す運命」なのか、ということになります。ですから、本編エンドの運命というのは、ノクトが未熟であろうがしっかり成長しきっていようが、言われていた運命をそのまま受け止めていたら変わりようのないものだったのです。要するにどうあっても言ってしまえばバッドエンド。神話的ではありますけど。

しかしifエンドの方でのノクトの要求は「アーデンを倒す力を貸してくれ」というものではない上に、クリスタルからそそのかされるがままに力を受け取ったワケでもありません。ノクト自らがクリスタルへ向けた願いは歴代王と同じく「●●を護る力をくれ」というものなのです。当然ここに行きつくまでに様々なフラグが立ってきたという事は言うまでもありませんが、ノクトがこの思いを発した時点で生存はある程度定められたルートであったと考えられます。

更に余談ですが、グラディオが「王の盾」を自称しておきながらその存在定義があやふやだったり最終的には「王の剣」の衣装を嬉々として着用するのは、実は本来王家にとって、ひいては国にとって「盾」とは王そのものだったからなのではないでしょうか。レギスもそうであったように、王はその魔法能力で結界を張るなど、多くの人間を護る為の「盾」として一生を捧げています。その王家の血を引くノクトが自身の命を仲間を護る「盾」として使いたいと考えたことで何かしらの奇跡が起きたのかもしれません。という考えはなんともロマンのある考え方なのではないかなと思います。

※更に余談ですが、13ヴェルサスの時点ではPV中にレギスが「王は私で終わりだ」的なセリフを吐きます。もしかすると王に運命なんて言うものはそもそもなく、「護る為に使うか」「倒すために使うか」という事が選べたのかもしれません。そして、ヴェルサスのレギスはノクトにそんな過酷な運命を課せまいとして自身がこれまで護る為に使ってきた力を倒すために使う事に決め、最後の王として使命を全うしようとしていたのではないでしょうか。


④生存者たち

・本編では、ルナフレーナ、レギス、レイブスと、特殊な血族の人間が続々絶命していきます。

・ifルートでは、ルナフレーナ、レギスと絶命しますが、レイブスが生き残ります。

本編エンドでは最終決戦時、ノクト、グラディオ、プロンプト、イグニスの四人でインソムニアへ向かいます。そしてインソムニア到着後、玉座の間へはノクト一人で向かいます。アーデンとの対決もノクト対アーデンの一騎打ち。アーデンの肉体を討ち滅ぼしたノクトはとどめを刺すべく王の力を全て開放し死亡。死後の精神世界でアーデンと再び対峙し、これに勝利します。

ifエンドではインソムニアに到着した時点で本編同様の四人。更に入り口前の階段にレイブスが登場します。本編ではシガイにされてしまったレイブスを基地で打倒し父王の剣を手に入れるノクトですが、こちらのルートでは神凪の血を引くレイブスが直々にノクトに父王の剣を手渡し、更にムービーの終わりかけのところでノクトに付き従って玉座の間へ向かっています(!)実はこのことこそ何よりの奇跡を生み出したものではないかと思います。本来ルナフレーナが受け持つべき使命をレイブスが継ぎ、王と神凪が一緒にいることが大切という言い伝えを護ったワケです。本編エンドでは死後の世界でルナフレーナがアーデンに触れ、アーデンはそれを極端に嫌がります。アーデン同様星の病を治癒する能力を持つルナフレーナに触れられてしまえばアーデンは自身が今存在できる理由=シガイ化能力=闇の力を浄化されてしまうからです。同様の力をレイブスが発することが出来るのかどうかは明確には書かれていません。しかし、このエピソードイグニスではレイブス本人から「妹と俺は別々の道から神凪の使命を全うしようとした」といった旨の発言があります。クリスタルや歴代王、六神は「使命を全うしようとするもの」に力を与える傾向がある(戦友などにおいてもそう)ので、もしかするとこのifルートでは「王の覚醒」を認め、王に付き従ったレイブス=神凪にも、また何かしらの力を授けたもしくは何かしらの奇跡を与えたのかもしれません。

※ま、その役目は普通にルナフレーナでよかったでしょ、殺す必要あった?全員男にする必要あった?というのは筆者の心の声


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かくして、王の運命はこのifエンドのそれぞれのフラグにより書き換えられ、イグニスが護ろうとしたノクト、ノクトが護ろうとした仲間たちは無事アーデンを打倒し、生還を果たしたのでした。

しかしながら、その結末というのはもしかするとアーデンという星の病を「退けただけ」なのかもしれないという事も書いておきましょう。無論かなりの長期に渡って、という補足は入れさせていただきますが。いかんせんifのノクトは「盾」としての力を得たワケであって、盾は護ることが目的なワケですからね。本当にとどめをさせているのかどうかは微妙なところなのかもしれません。


はい、以上でエピソードイグニスifルート考察とさせていただきます。なんとなーくつじつまが合うような合わないような考察ですが、茶飲み話程度に受けて頂ければ幸いです。



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