ゴールドコースト|タンボリンマウンテンでのウエディング
こんにちは、ブリスベンフローリストのYukinaです💐
今週月曜日にゴールドコーストのタンボリンマウンテンという場所での結婚式のお花を担当させていただきました。
ゴールドコースト|タンボリンマウンテンで結婚式
今回の式場は、Cedar Creek Lodges というところ。ゴールドコーストから車で約一時間。山の中にある式場です。
タンボリンマウンテンは、海外からのお客さまにも観光の場所として(ワインやアート)も有名。そして、ローカルの人たちにとってもハイキングコースやゴールドコーストから気軽に行けるリトリートエリアとしても人気があります。
Cedar Creek Lodges で結婚式
実はこのCedar Creek Lodges。結婚式場だけでなく、宿泊施設、ツリートップス(山のなかに配置されたアスレチック施設|大人向け)や、マイニング(石を掘ってクリスタルを見つける)アクティビティーもあります。
宿泊して、何もすることがない!なんてことがなく、お子様連れの方も楽しめること間違いなしの場所なのです。
Let's Bloom Talk!
「結婚式があり、お花を担当してほしいです」とインスタグラムからメッセージをいただいた時、本当に嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
早速、お二人のイメージカラーだったり、テーマを擦り合わせていくことから始めます。でも最初からイメージが確実に固まっている人は少なく、ご提案しながらスタイルを決めていくことも多いです。
今回の新婦様は、もうすでに「こんな感じが良い!」というビジョンがあったので、かなりスムーズにお話が進んでいきました。そして結婚式場の担当者に連絡を入れて、私も式場に足を運び、式場の確認を行います。
ムードボードの作成
Bloom Talkをした後に(お花の打ち合わせを私はこう呼んでいる)、ムードボードを作成します。結婚式の式場の写真や、持ちたいブーケ、セレモニーのお花のイメージ、披露宴のセッティングのイメージなどを全て一度まとめて、どんな結婚式にするのかを分かりやすくまとめていきます。
実は、最初はここまでやっていなかったのです。
お花のイメージを伺って、あとは当日どーん!とお花をお渡ししていました。それは、ウエディングをお引き受けする回数・経験が少なかったことも関係していけれど。
でも一番は、「私がオーストラリアで結婚式をしたことがなかったから。」だと感じました。
去年、実際に私が結婚式をオーストラリアで挙げてみて、大変だったことややってみてよかったこと、経験を踏まえてお二人と向き合うことを始めた結果、今のスタイルになりました。
ムードボードは1度だけ作成ではなく、納得がいくまで何度も修正します。
ウエディングプランナーさんはいないの?
プランナーさんいないの?と思われた方もいるかもしれません、、。
そう。オーストラリアでは、結婚式の際にイベントコーディネーターに依頼をしない限りは、ほとんどの場合、新郎新婦が全て手配しなければいけません。
結婚式場の担当者は、簡単な情報はくれるものの、、、。
式場の方が何をするのかというと
結婚式のプランの説明(主に価格)、披露宴の食事内容プラン
ケーキ、フローリスト、DJ、カメラマンなどの紹介
新郎新婦と開場下見以外でのの打ち合わせ1回
新郎新婦とのリハーサル1回
ほとんどがこんな感じ。
私も結婚式の時、え?少ないし不安なんだけど!と思いました。こちらから基本的にグイグイ聞かなければ教えてくれない、、。しかも連絡がちゃんと伝わっているかの確認を何回かしなければいけない、、、。
ドレス選びに、お花のこと、式のことなどでいっぱいなのに、それ以外にも意外と神経を使いました、、。
私は、お花を担当するけれど、せめてお花だけでも何も心配することなく当日を迎えてほしいなと思いながら担当しています。
そして迎える結婚式当日
会場でのお花のセッティング|セレモニー
オーストラリアでお仕事していてよかったなと思うこと。
会場によってはかなり厳しいところもあるのですが、フレンドリーな暖かい空間の式場もたくさんあるということ。
当日のお花のセッティングは、会場でのセレモニー開始時間によっても変わってきます。
今回は、13時セレモニースタートだったので、現場には8時入り。基本的に、私一人でのお花のセッティング、作成、移動、撤収となるのでお仕事は1日がかりになることも少なくありません。
基本的に、このようなアーバーを作成する時には現地で全て作成しています。
今回のセレモニー会場は、背景が熱帯雨林。屋外が日光の関係で少し明るめの緑に見えていたので、セレモニーの緑は、濃いものを織り交ぜながらお花の輪郭が浮き立つように、映えるように作成しました。
私がこだわりたいのは、グリーンの描くライン。そしてグリーンの合わせ方。お花はみているだけで目立ちます。でもお花を際立たせてくれるグリーンだってかなり重要。
ここにながーーーい枝がピヨーんとはみ出していたら、きっとみんな、お花よりもその枝に目がいきますよね(笑)例が極端だけれど、そういうこと。
今回は、四種類のグリーンを混ぜながらこちらのセレモニーフラワーを作成しています。
ブーケ、ボタンホール
新婦様とお話ししていて、ブーケには、バラと蘭を束ねました。
白がいいです!とお客様に言われた時、
「どの白だろう?」
この答え合わせをしないまま、進んでしまうと取り返しがつかなくなります。人から見たら、黄ばみがかったクリームも白だと思うかもしれないもの。
私が考える白とあなたが考える白は、これよね?の確認は大事ですよね。
今回、新郎新婦様にはピュアホワイト。日本からお越しになったご家族様へのお花のアクセサリーはセレモニーのバラの色とおなじクリームでのご用意をさせていただきました。
ヘアアクセサリーとウエルカムサインボード
ヘアアクセサリーは、小花が良いとのことで新婦様からのご要望。ヘアアクセサリーのお話をいただくといつも頭の形を見てしまうのですが、新婦様の頭のサイズ、とっても小さい!!
ということで、ウエルカムサインに使いたいとおっしゃっていたかすみ草とリンクさせるようにかすみ草を使用することにしました。
でもでも、仕入れでトラブル。ウエディングの週、かすみ草の輸入が激減。市場からかすみ草が消えるなんて考えられないことが起こりました。
事前にお二人には、ご希望通りのお花を万が一手配できない場合には代用案で作成しますというお話をしていたものの、、、。事前オーダーしていたとしても手に入らないのは悲しくなる。
市場を駆け巡って、ミリオンデイジーを入手。
かすみ草よりもより小ぶりなお花で、お花の茎が美しいライトグリーン。
実は、このウエルカムボードも大変なことが、、。
新郎新婦様がオーダーしていたサインボード制作会社から、お式の3週間前?くらいに製作キャンセルの知らせが!
そんな急にキャンセルされてしまったら、もう間に合わないかもしれない、、、。でもお二人をこちらを自分たちで作成されてきました。
お二人の素早い決断力が素晴らしかった。そして、思い出に残るサインボードになりましたよね。
披露宴のセッティング
オーストラリアでは、披露宴がかなり長くなるのが通常。午後からの式で、披露宴が終わるのが22時なんてことが普通です。DJが音楽を回し、みんなでダンスフロアで踊ったりします。
それに比べて、日本人にはそんな文化ないもの、、。私の結婚式の時にもおふたりのダンスどうしますか?って言われて、踊りません。って即答したら担当者から驚かれました(笑)
今回の新郎新婦様の結婚式には、オーストラリアの思い出に残るようにオーストラリアのユーカリをたくさん使用しました。
実は、このお二人。今年の9月には日本への帰国が決まっているのです。
お二人に少しでもオーストラリアの匂い、オーストラリアの植物との思い出を残してほしくてユーカリをたくさん使用。
お二人のご希望で、セレモニーのお花を披露宴会場へセッティングしてほしいとのご要望でした。
実は、これが私の課題でもありました、、、。
通常、アーバーのお花の作り方とテーブルアレンジメントでは、全くアレンジメントの仕方が異なるからです。
アーバーのお花は、お花が飛び出すように高さ(というか深さ)を出します。それに対して、テーブルは、座っているお二人のお顔がメイン。お顔が見えるようにお花の高さを調整してお作りするのです。
普段のテーブルアレンジメントに比べると、お花がモリモリ。高さの調整と全体の微調整をおこなって配置することにしました。
幸いにもセレモニーが終了後、披露宴の開始までの一時間がありました。その間にアーバーからお花を取り外して、披露宴会場に移動。そして全体チェックを終えて終了。
とそこへ、お二人からのサプライズ。私にまでお料理を出してくださいました。
カメラマンさんや、参列されたゲストの皆様ともお話しさせていただきながら、幸せのお裾わけをいただきました。
そうそう、ウエディングケーキがとっても可愛かったのでこちらに載せておきます。
ウエディングを終えて
誰かの幸せな瞬間にこうしてお手伝いさせていただけるのは、とても幸せなことだと改めて感じました。
お話をしていくうちに、新郎新婦様との距離も近くなっていく。いろんな想いだったり、思い出だったりをこのウエディングに集約して、ここからまた次のお二人の人生の第一章が始まる。
失敗は許されないお仕事だし、いつも予想を超えていくお仕事をしたいなと思ってます。でもそれって、お花屋さんで働いている時も同じ。
お客様の予想を上回りたい。
Yukinaさんにお願いしてよかったです、と言ってもらえるようなフローリストであり、表現者でありたいなと思います。
お二人とも、ご結婚おめでとうございます!そして、担当させていただきありがとうございました🤍
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