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地元が田舎で良かった説

学生時代は、あれほど嫌だった

田舎出身である、ということ。

しかし、社会人になってからは

地元が田舎で良かったなあ

と思うことが増えました。


まずは

①帰る場所があるということ。

皆あるじゃないか

当たり前じゃないか

と思うと思いますが

そうじゃないのかもしれない

と、最近は感じています。


私の地元は、写真にあるような

緑豊かな田舎です。

近くには、山だけではなく

海もあります。

市街地に出て行っても

イオンモールなどがある程度。

電車は、1時間に2本あればいい方で

もちろん、ICカードは使えません。


そんな不便で、何もない場所が

私には本当に退屈で、窮屈で

早く出たくてたまりませんでした。

ただ、今は帰省をする度に見る

この風景に、いつも心が洗われています。


ああ、帰ってきたんだな、とか

ああ、日本人で良かったな、とか

そういったことを強く思うのです。


もう少し踏み込むと

自然に還る

ありのままに還る

といった、真ん中、根本、根源

基本、基盤、起源に還るような

不思議な感覚がするのです。


言い換えると

”グラウディング”に当たると思います。

自分が地に根付く感覚

自分が揺るぎない存在である感覚

どっしりと太く強く、地に足が付く感覚

そういったものを感じるのです。


もちろん、都会でも

感じられるのだと思います。

しかし、私にとっては

故郷にある、日本の原風景が

私を強くしてくれている

そう感じるようになりました。


②同じ地方出身者だと

すぐに仲良くなれる。

お仕事をする上で

地方出身者であるということは

とてもプラスだなと感じています。


私が、名古屋で

新聞記者をしていた時のこと。

名古屋を含む、東海地方に

本当に、本当に

一人も友達がいなかった私は

とても心細い日々を過ごしていました。


仕事は楽しいし

職場の人間関係も良好だけど

プライベートでは

気を遣わず話せる人が居ない

気軽に遊びに行ける人が居ない。

そんな環境で、少しずつ

私の心は疲れ始めていました。


そんな時、取材先で

地元出身の役員に出逢ったのです。

あの時の嬉しさ、そして

安心感と言ったら!笑

ああ、見つけた!と

ここぞとばかりに

地元トークに花を咲かせました。


また、地元ではありませんが

大学で住んでいた関西出身者

に出会うのも、本当に嬉しかった。

耳馴染みのあるイントネーション

話せるようになった関西弁。

会話をするだけで楽しくて

なんだか盛り上がるのでした。


初対面の人だけど

出身地や方言に、親近感がわく。

人は、親近感がわくと

ついつい話してしまうものです。

心がオープンになるものです。

同じ、もしくは近い地元出身の方

関西出身の方との取材では

通常よりも長い時間を使い

通常よりもテンション高く

取材できていたように思います。

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