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民家でホームステイ②~インドネシア~

寒空の下、Gに怯えながら

冷水で水浴びの如くお風呂を終え、

天井裏を駆け回るネズミの足音に

うなされながら眠りについた一日目。

そうして、二日目の朝を迎えました。


コケコッコー!!

と、元気な鶏の声に起こされ

ああ、本当に

鶏の声に起こされるってあるんだな、と

呑気なことを考えながら居間へ行くと

お母さんが朝食を用意してくれていました。


寝ぼけ眼で、お皿を見てビックリ!!

鶏の頭を焼いたものが載っていたのです!笑

その横には、副菜?として

脚の焼いたものも添えられていました。

ハンバーグプレートよろしく、です。笑

この時の衝撃は、一生忘れません。笑


当然のことながら

一羽から一つしか取れない頭は

この村の人にとっては、ご馳走です。

お父さん、お母さんの

最大限のおもてなしの心だったのです。

そんな二人の温かい心が分かった私たちは

手を付けずに残すなんてことは

もちろん、できません。

友人と二人、せーのと声をかけて

目をそらしながら

一生懸命に食べました。

無論、味は一切覚えていません。笑


己の心と戦いながら

なんとか朝食を終えると

なんだか既に、疲れていました。笑

お父さん、お母さんに

今日の予定を尋ねられた私たちは

午前中は自由時間だと答えます。

すると、今日は日曜日だから

一緒に教会のミサに行こうと

誘ってくれました。

この村に住む人のほとんどが

カトリック教徒だったのです。


街の外れに行くと

そこには立派な教会が建っていました。

中は、とっても広く

沢山の長いすも並べられていましたが

それでも次から次に来る人達を収容しきれず

外からお祈りしている人がたくさんいました。

私はミサに行ったのは、これが初めてで

2時間ほど続くお祈りの時間に

とても神聖で真摯な心を感じ取りました。

ほぼ無宗教という不思議な宗教観を持った

日本人という民族として

貴重な休日の午前中が潰れるほどの時間を

神様への御祈りに捧げる姿に

深い畏敬の念を抱いたのでした。

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