見出し画像

未来を予測する最も簡単な方法

おはようございます。株式会社フラクトライト代表の中川優志(@ugnk93)です。私達は、生成AI×広告マーケティングの領域で新事業を立ち上げている会社です。noteでは、弊社のことがちょっと気になる人達へ向けて情報発信を行っています。

今回は、「未来を予測する最も簡単な方法」です。


1.未来予想のプロに教えてもらうこと

元も子もないですが、未来を予測する最も簡単な方法は、自分で未来を予測しないこと。そのかわりに未来予想のプロに教えてもらうこと。世界には未来予想のプロが沢山います。彼らは様々な形で未来のある一定の時点でくるであろう世界のビジョンを具現化して表現しています。SF小説、漫画、アニメ、映画、など。

将来のいずこでか起こり得る状況は大体描かれていますが、その時点でのスナップショットであって、いつ来るのかはわかりません。来年なのか、5年後なのか、100年後なのか、1000年後なのか・・・しかし素人が無理くり予想するよりはずっと鮮明なビジョンです。

マクロで未来の特定地点での未来予想を行うにはコンテンツを見まくるので充分だと思っています。そして、現在との差分を考えます。例えば、ターミネーターの未来が100年後に来るとする。現在時点との差分を考えると、人工知能の部分はOpenAIとかすごいしなんだか数年でも実現できそう、ロボットの部分もBostonDynamicsすごいから実現できそう、でもエネルギーの部分が課題じゃないかとか。永遠に個体で追跡するのに必要なエネルギーをどう生成しているのか、補給しているのか気になります。

そうやって、コンテンツで未来予想されている状況の要素を現在時点の状況と比較することで、その差分から、マイルストーンをひいて行くことができるようになります。

2.業界に詳しい人に取材したり働いてみること

ミクロな観点では、その業界で働いてみることで、業界の構造や力学、課題、進化のスピードをつぶさに学ぶことができます。進化には漸次的な進化と断続的な進化がありますが、この課題を解決するのにはこれくらい時間がかかりそうだとか、この領域はなかなか変わらなそうだとか、業界にいる人はやっぱり詳しいです。またそういう人達に適切な形で取材していくことで自身もわかるようになります。

例えばアメリカは戦時中の科学技術の開発から、戦後は情報科学教育に国として力を入れて研究所を入れていて、業界の知恵が蓄積されています。ヴァノヴァー・ブッシュは1930年代には現在のウェブやハイパーテキストの基本概念を考えていたと言われていて、1945年に "As may we think" で発表しました。マーク・ワイザーは「ユビキタス・コンピューティング」の概念を、アラン・ケイはパーソナルコンピュータやダイナブック構想など。

公表されている情報以上に、情報科学の歴史の中で様々なトップ研究者達が研究を重ねて議論して知恵を周囲にシェアしてきたと思うので、これらにアクセスできた人達は、大学院生が指導教授に相談しながら研究領域を選定するように、先人の知恵を仮ながら次の重要課題に取り組んできたんだと思います。

要するにSF小説でみた未来と現在の差分を細分化してステップに落とし込んだり、現在時点から直近1、5、10年で取り組むべき項目や起こり得る変化を知るには、その業界の最先端にいることで把握することができます。情報科学だけでなくどの領域でも。ファッション業界でも、来年や再来年の世の中での正解を洋服に具現化してファッションショーでお披露目するし、アニメや映画でも2−3年後の公開時の状況を予想してコンテンツ作っています。

濱口秀司さんのような天才的な人が経営で不確実性を管理する方法論について共有していますが、こういう考え方も知恵だと思ます。しかし賢者に常にアクセスするのは限界があっても、やっぱり業界に身をおいて考えているとなんだかんだ未来予想に関わることができると思います。

3.こうなってほしいという未来を作ること

最後は、こうなってほしいという未来を作ることです。アラン・ケイの発言で、ピーター・ドラッカーの言葉をもじったフレーズがあります。

『未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ』

アラン・ケイ

別軸で、似たような方向性の言葉を、ワンピースでペコムズが発言していました。

"「脅迫」は圧倒的な実力者が口にすれば「必ず来る未来」でしかない"

漫画『ワンピース』81巻 第815話 "おれも連れて行け!!" の一コマ(集英社)
漫画『ワンピース』81巻 第815話 "おれも連れて行け!!" の一コマ(集英社)

いま起業家や発明家や様々な人達が人の抱える課題を解決したり、新しい未来を作ろうと取り組んでいます。実力がある人が掲げた目標、なんだかんだ達成されていきますよね。その積み重ねがある限り、未来は構築され続けます。

なので私はこれを理論として捉えて、『作ろうとしている人達がいる限り、その未来は実現され続ける』と考えています。良い未来、悪い未来、どちらであっても、それをやろうとしている人達がいる限り、どんな批判や避難やネガティブな意見があっても未来のいつかの時点では実現されてしまうんです。だからそういう事象は、来ない、できない、を出発点に考えるのではなく、いつか来る、を出発点に考えると良いと思います。


以上、未来を予測する簡単な方法3つでした。

今後も、色々なトピックで記事を投稿していきますので、興味のある方はnoteやXのフォローお願いします!

現在フラクトライト社では、生成AI×広告マーケティングの領域で事業をやっています。興味のある方はご連絡ください!(X 旧Twitter)FacebookLinkedIn


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?