見出し画像

実現したいことについて

株式会社フラクトライト代表の中川優志(@ugnk93)です。株式会社フラクトライトは、生成AIで広告マーケティングの切り口で新事業を立ち上げている会社です。

noteでは、弊社のことがちょっと気になる人達へ向けて、事業やこれまでやってきたこと、今後取り組んでいくことについてご紹介します。

前回の記事はこちら

今回は、第3回 実現したいことについて です。

これから公開する内容
 第1回 創業者(私)と社名について
 第2回 市場選定について
 第3回 実現したいことについて・・・・・本日のテーマ
 第4回 ビジネスモデルについて
 第5回 キャラを作成して学んだこと
 第6回 生成AI×キャラ領域の市場機会について
 第7回 海外への法人移転について
 第8回 現在の事業内容について
 番外編 未定

前回の投稿では、会社を始めるにあたってどのように考えて市場領域を選定したのか、について紹介しました。そこで、『投資家・経営者の視点で事業投資をするのに魅力的な市場なのかを判断して市場選定を行い、その市場領域の中で課題解決の切り口を考える』、という考え方(をパクって)で市場選定をおこなった話をご紹介しました。

本記事では、どのような問題を解決して、どのようなことを実現するために、この会社を運営して事業作りをしているのかについてご紹介したいと思います。

大問題: 日本の人材不足

出典:「労働市場の未来推計 2030」パーソル総合研究所

日本のでっかいでっかい大問題は、人口が減って労働力が不足すること。
この大問題を、人間の尊厳を大切にする形で解決したいと考えています。

日本の人材不足は、単純に労働力の総需要と総供給量にギャップがある問題だけでなく、やらなくていい仕事が大量にあって人と時間をかけていたり、多重下請け構造や中間業者が中抜きして実際に労働をする人達に対価が行き渡らないという最適化問題、国民負担率や法人税率が高いのに再配分が権力者都合で行われている等、様々な問題があると思っています。そしてこれが10年やそこらでは変わらない構造になっています。

過去30年間のインターネットの歴史からわかるように、物事は既存の構造を変化させるよりも、新しい構造をつくる方が早いです。生成AIをベースにした事業によって、旧来と同じ仕事をするのに必要な人的労働力が少なくなる状況そして新しい仕事をつくることで、人材不足を解決していきたいと考えています。

人間に尊厳のある形で解決したい

労働不足には、個人の選択の問題があると思っています。きつい、汚い、危険な仕事なのに給料が意味不明に少ない仕事、外国人労働者が違法水準で働かされている仕事、無理やり納期を短縮して時間外労働を強制する労働環境など、あげたらきりがないほど、普通に考えたらおかしい職場環境が存在します。このような仕事は、大企業の看板がある、など他に強い理由がない限り忌避されて、人は他の仕事を求めるようになっています。

私は九州の田舎で育っており、お医者さんといえば職業の中でトップランクの尊敬される職業でした。さらに大学病院という場所は、ベルサイユ宮殿のような高貴なイメージでした。しかし、過去に医師・看護師のスタートアップでユーザーヒアリングをしていたときに、医学部を卒業して大学病院で勤務開始すると、給料がものすごく低く、専攻医(後期研修医)になるとバイトをはじめることに驚きました。さらにそのバイト代が高いという構造に疑問を持ちました。また看護師も、沢山勉強をして人の命を預かる大変な仕事なのに、給与だけでなく職場での扱いもひどいケースが多いことにも驚きました。

現在は、インターネットとSNSが普及して情報が共有されるようになったので、自分の処遇がおかしかったことに気づけたり、他によりよい仕事があることに気づいて働き方の選択肢を持てるようになりました。しかし、まだまだ困っている人達は多いです。

私はごくごく単純に、働きたいなと思える仕事が増える、自分の人生の都合にあわせた多様な働き方が増える、労働不足な仕事や役職は報酬の市場水準が上がる、という当たり前に思えるような状態を、生成AI技術を利用した新しい仕組みで実現していきたいと考えています。

生成AIによる生産性向上の可能性

私は新卒からIT業界で働きはじめて、インターネットの広告技術で個人や中小企業が急速に成長していく姿をみてきました。

インターネットの技術で実現できたのは「プロセスの効率化」でした。そして、インターネットで情報のの記録と計算が可能となり、データとアルゴリズムでレバレッジをかけれるようになりました。

生成AI技術で実現できるのは「生産の効率化」だと思いました。(生成AIという名前の通り)計算ドリルをやらせたら足し算や引き算ができるようになるように、データを与えるとその領域の問題解決をやってもらるようになりました。

これまでのAIは利用可能なデータを十分なデータ量保有している大企業のみがAIを利用していました。しかし、OpenAIをはじめとした汎用型LLMを構築する企業が大量にデータを集めて誰でも利用可能にしたことで個人や中小企業でもAIを武器として利用することができるようになりました。

この世界線で、私は「ドメインエキスパート」が重要だと考えています。そもそもAIは、インターネットに接続されたデジタル領域でのみ生きることができます。この中で、汎用型LLMは、誰でも手に入りかつ大量に存在するデータから順番に計算ドリルとして勉強して、タスク処理できるようになっています。逆に、希少で量がとても少ないデータでは生成AIが必要とする計算ドリルをつくることが難しく、AIがタスク処理するのに時間がかかります。

アナロジーとして医師、大学教授、弁護士がわかりやすいと思っています。内科、外科、消化器科、などなど、全専門領域で一流の医師は存在しません。どこか専門領域を選んでそこをひたすら深堀りしてエキスパートを目指します。

同じように、生成AIも、何でもできる状態(いわゆるAGI)になるまでにはとても時間がかかるのですが、専門領域に特化すればより高度なタスクができるようになります。このためには、特定の専門領域に特化して質の高いデータを準備してAI用に計算ドリルを作る必要があります。そしてこのAIを作る上で、データを準備してデータとAIのアウトプットの質の良し悪しを判断できる「ドメインエキスパート」の存在がポイントだと思っています。

この観点のみでいうと私は、大企業ほどインターネットとAIで代替可能であると考えています。売上規模を上げるためにビジネスモデルや業務プロセスや人材を汎用化する必要があるからです。汎用化するほどAIによる代替可能性が高まります。企業の大小に問わず特定の仕事に従事していると詳しい人は一定数いますが、企業が大きくなるほどその率は減ります。逆に、個人や、中小企業や、特定領域の独占企業等は固有の情報を持っていて、これが強みになると思っています。YouTubeやSNSを見ていると、なんだかんだ頭良い人達や異次元にマニアックな個人が多くいるのに気づきますが、この人達がより活躍できる可能性があると思っています(ネット企業もこういうユーザーたちの情報を上手に集めて利用して稼いでいます)

特定の領域に異次元に詳しいドメインエキスパートであればあるほど、より高度なタスク処理をできる生成AIをつくることができます。職人気質な日本人にぴったりじゃないでしょうか。

このような形で、当社は個人や中小企業が生成AIをつかって新しい方法で稼げる時代をつくっていきたいと考えています。この意味でスローガンを「生成AIで新しい仕事をつくろう」として、ウェブサイトに記載しています。


今回は、「実現したいこと」についてお話させて頂きました。いかがでしたでしょうか。

今後は下記のようなテーマで記事を公開していきます。できるだけ具体的に有益な情報を共有できるようにまとめますので、ぜひツイッターをフォローしてウォッチしてください!

次回は、「ビジネスモデルについて」キャラAIというサービスを作った理由とそのプロセスについてご紹介したいと思います。

今後のトピック
 第4回 ビジネスモデルについて
 第5回 キャラを作成して学んだこと
 第6回 生成AI×キャラ領域の市場機会について
 第7回 海外への法人移転について
 第8回 現在の事業内容について
 番外編 未定

現在フラクトライト社では、生成AI×広告マーケティングの領域で事業をやっています。興味のある方はご連絡ください。(X(旧Twitter)FacebookLinkedIn

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?